9時15分、起床。早朝は晴れていたらしいが(そのため洗濯物を干している家が多い)、小雨がぱらつきはじめている。近所にある「ぐるぐるべーぐる」に朝食用のパンを買いに行く。今日はコンビニのサクサクした食パンでなく、ここのもっちりとしたパンが食べたい気分なのだ。11時開店だが、15分くらい前にはドアが開いている。女主人が一人で切り盛りしているところは「maruharu」に似ているが、店内では食べられない。木の実パンを1つ購入。まだ暖かく香ばしい。ベーコン&エッグ、牛乳の朝食。
明後日の会議のための議案書を1つ作ってメールで送ってから、原稿の続きを書く。昼食は、手羽元と大根と里芋の煮物、大根の味噌汁、ご飯。
戸塚ロイヤル・クリニックに電話をして人間ドックの予約をする。「いまからですと早くて1月の予約になってしまいますが、よろしいでしょうか」と言われたが、こちらはそのつもりである。ここ数年は年明け早々に受診している。年末年始は体重が増えやすいが、年明けに人間ドックの予約を入れておけば、それが食べ過ぎの抑制要因として働くから好都合なのだ。授業も会議の予定もない月曜日に予約を入れる。
散歩に出る。ラゾーナ川崎のロフトと丸善を回って、来年の手帳とスケジュール帳を購入。毎年、大学から支給される早稲田大学仕様の能率手帳がメインのスケジュール帳だが、今日購入したのは日誌用のデイリープランナー「エディット」(マークス社)と、コクヨから新たしく出た測量野帳仕様のウィークリーとマンスリーのスケジュール帳。 今年は日誌用にぼぼ日手帳のカズンを使っていて、ちゃんと一年続いているのだが、鞄に入れて持ち運ぶには大きくて重いので、もう少し小型で軽めのものを探していた。ほぼ日手帳の普通サイズ(文庫版)は、カズンを使っている者からすると、窮屈な感じがする。たまたま見つけたマークスの「エディット」というのがサイズ(B6変型)も重さも自分がイメージしていたものにピッタリだったので購入した。
左から、能率手帳(早稲田大学仕様)、エディット、ほぼ日手帳カズン
コクヨの測量野帳はメモ帳としていつも能率手帳と一緒に上着の内ポケットに入れて携帯しており、とても重宝している。縦長サイズ、軽量で薄型、水平に開く製本、ゲルインクペンによく馴染む3ミリ方眼紙、しかも安価、完璧な仕様である。今回出たのは同じ仕様のスケジュール帳だが、実際に使うかどうかはわからない(能率手帳があるわけだから)。ただ、能率手帳は授業や教務関連の予定だけで埋め尽くされている状態なので、研究やプライベートなスケジュール管理用に使おうかとも考えている。
左から測量野帳(2009限定版)、マンスリー用、ウィークリー用
散歩の途中、爆笑問題の太田光が書いた小説『マボロシの鳥』(新潮社)を読む。9つの作品から構成されているが、最初の二編、「荊の姫」と「タイムカプセル」を読んだのだが、メルヘンチックな(メルヘンが本来もっている残酷さや不条理さを含めて)作品である。昔話を朗読しているような感じの文章。静止画像(紙芝居はその典型)のナレーションのような文章。よく言えば、静謐さをたたえた文章、別の言い方をすれば、躍動感に乏しい文章である。「荊の姫」は面白かったが、「タイムカプセル」は退屈だった(三番目の作品を読もうという気持ちが失せた)。素人にしては上手という域を出るものではない。
近所の電気屋さんで地デジ対応の液晶テレビ3台を注文する。すでに居間のテレビと妻の仕事部屋のテレビは地デジ対応に買い換えたが、私の書斎のテレビと一階の母のところの食堂と居間のテレビはまだであった。来月に入ってしまうとエコポインが使えなくなるので、駆け込み購入が増えていると新聞に出ていたが、我が家もそれである。母のところの2台は録画機能のないベーシックモデル(32インチと22インチ)、私の書斎用は録画機能付きの19インチ。3台合計で20万円ほど。ずいぶんと安くなったものである。
夜、本多孝好の新作『at Home』(角川書店)を読む。プロの作家の作品である。岡田恵和脚本の『ホームドラマ』というTVドラマがあったが、あれはバスの事故で家族を失ったものたちが擬似家族を作る話であったが、表題作の「at Home」も一種の擬似家族の物語である。80頁の中篇だが、一息で読めてしまった。出だしは、「これ、本多孝好の作品なのか、瀬尾まいこじゃないのか」といぶかしんだが、途中からの展開は本多独自のものだった。構想力が素晴らしい。