薄曇りの穏やかな秋の一日だった。
9時、起床。パンを買いに近所のコンビニに行く。街路樹のハナミズキが赤く色づいている。ご近所の庭の南天が赤い実を付けている。昨夜の残りのフライ、トースト、アイスティーの朝食。
午後、散歩に出る。鞄に本を二冊入れる。一冊は植村和秀『昭和の思想』(講談社選書メチエ)、もう一冊は宮脇俊文『村上春樹を読む』(文庫ぎんが堂)。前者を読むつもりだが、後者は前者がそれほど面白くなかったときのためのバックアップ用である。
池上線に乗って蒲田の二つ隣の池上で降りる。今日は池上散策と決めている。とりあえず「甘味あらい」を目指す。
池上駅の改札を出る。
池上通りの交差点を渡る。
「アン」の後の「、」が面白い。
私も何かお店を始めるなら「たか(じ)」は候補となる名前である。
呑川を渡る。
そのうち入ってみようと思っているお店
「甘味あらい」に到着(徒歩8分)。
今日も栗あんみつ(白玉は別注文)
ちょうどお客の途切れた時間帯で、客は私一人だったので、ご主人と奥様と小雀の話をする。
今日は薄曇り 黄砂ではないかとの声あり。
淡々と歩く。
駅に戻る途中、池上文化センターまつりというのをやっていたので覗いてみる。地域の小学校から老人会までいろいろグループが展示や出し物をやっていた。
「薫風」という名前の前から気になっていたカフェ・レストランがあるのだが、今日はそこに入ってみる。本日のランチのスープカレー(サラダと珈琲付き)を注文したのだが、びっくりするくらい美味しかった。まず野菜がいい。有機栽培の野菜だそうだが、たんに素材がいいだけでなく、調理の方もしっかりしている。スープカレーもカレー専門店のレベルである。ご飯は雑穀米。食後の珈琲も珈琲専門店のレベル。これで千円でお釣りが来る。また、来よう。「甘味あらい」と「薫風」は黄金のツートップになる可能性大である。
ご馳走様でした。大満足。
食後の散歩は池上駅前商店街。大黒で以下の古本を購入。
長田弘『風のある生活』(講談社)
『想い出のカフェ ドゥマゴからの贈り物』(Bunkamura)
林房雄『緑の日本列島』(文藝春秋)
ジョージ・オーウェル『ビルマの日々』(音羽書房)
奇妙な名前の花屋さん。
古本用に100円ショップでカラフルな紙バッグを購入。
今夜の夕食の副菜用に出汁巻き卵とさつま揚げを購入。
八百屋の店先は花屋さんよりも花やいでいる。
店先にベンチのあるパン屋さんはいいパン屋さんだと思う。
以前は何屋さんだったのだろう。
この街で一人暮らしをするなら家賃は7、8万円というところだ。
池上線は街に溶け込んでいる。
振り出しに戻る。本日の池上散歩はこれでおしまい。