フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

3月4日(金) 晴れ

2011-03-05 11:52:55 | Weblog

  7時半、起床。ハッシュドビーフ、トースト、オレンジジュースの朝食。10時に家を出て、大学へ。研究室で、ゼミ論集の最後の仕上げ(私からゼミ生への一言と奥付の作成)をしてから、完成した版下(A4打ち出し348頁)を抱えて、早稲田通りと明治通りの交差点近くにある「理工社」へ持っていく。背表紙や表紙の色などをその場で相談して決める。出来上がりは一週間後。
  会議の時間が迫っていたので、タクシーを拾って大隈会館へ。12時10分から芸術学校の管理運営委員会。いつものカレーライスを食べながら。

  戸山キャンパスに戻って、1時から教務・事務連絡会。2時間ほどかかる。5時から本部のスタジオで基礎講義の収録があるので、話の構成の最終チェックと息抜きを兼ねて「フェニックス」へ。ティラミスとコーヒー。 会計のとき、マダムから「大久保先生は小山台高校の卒業でいらっしゃいますよね」と聞かれた。その通りである。たぶん私のホームページの自己紹介欄をご覧になったのであろう。私がうなづくと、「Sさんという方をご存知ですか」と聞かれた。クラスが違うので、話をしたことはないが、そういう人がいたという記憶はある。「私の小学校の同級生なんです」とマダム。えっ、ということは、私とマダムとは同年ということか(ずっとお若く見えるが)。マダムの話では、5月に小学校の同窓会の企画が進んでいて、同級生たちに連絡をとっているのだが、Sさんの連絡先がわからないのだという。それで私がSさんについて知っていたら教えてほしいということだった。私自身はSさんのことを存じ上げないけれど、Sさんのことを知っていそうな同級生にあたっておきましょうと答える。

  5時から26号館地下のスタジオで基礎講義の収録。基礎講義といっても総説の部分で、17、8分ほどのもの。基礎講義とはどういうものか、視聴の仕方、レビューシートの書き方、レポートについて説明する。パワポは使わず(ホワイトボードを使用)、一回のテイクで終らせる。
  今日の仕事はこれで終り。「maruharu」に寄って野菜サンドとコーヒー。客は私ひとりだけだったので、はるさんとあれこれおしゃべりをする。そして帰ろうとしたときにロゼと飼い主のマダムがやってきたので、もう少しおしゃべりの続きをする。

  帰路、あゆみ書房と丸善で以下の本を購入。モレスキンのA4判ハードカバーの無地ノートも購入。

  加藤陽子『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』(朝日出版社)
  森博嗣『喜嶋先生の静かな世界』(講談社)
  鴻上尚史『孤独と不安のレッスン』(だいわ文庫)
  平松洋子『サンドウィッチは銀座で』(文藝春秋)
  クレア・キップス『ある小さなスズメの記録』(文藝春秋)

  蒲田に着いて、電車の中でずっと考えていて、ノートに書き留めておきたいこと(少々長め)があったので、「洋麺屋 五右衛門」で夕食をとることにする。アボガドと海老のジェノバ風スパゲッティ。最初、単品で頼んで、食後にコーヒーを頼んだら、レディースセット(お好みのスパゲッティ+サラダ+お好みの飲み物)で注文したことにすればお安くなりますと言われて、そうする。サラダとコーヒーが一緒に運ばれてきた。

  

  帰宅して「フェニックス」のマダムに頼まれたSさんの消息を調べる。Sさんは同級生だった銀行マンと結婚して、2003年の時点では、カナダに在住していることまでわかったが、その後がわからない。その銀行の人事課に電話しても、いまの時代、連絡先を教えてくれるとは思えない。もう少し個人的なルートで調べてみよう。