今夜、正確には午後10時28分、飼っていた雀のチュンが死んだ。昨日あたりから衰弱が目立ち、ゴロリと横になって自力では元の姿勢に戻れなくなった。今日の午前中に小鳥の病院に連れて行って、栄養分のある水や抗生物質を溶かした水を処方してもらい、体を温めてやったり、練り餌を与えたり、あれこれ手を尽くしたが、回復に至らなかった。しだいに呼吸が小さくなり、目がうつろになり、最後は眠るように死んだ。
3年前の8月19日に家の前の道で飛べずにピーピー鳴いている子雀を拾った。すでに幼鳥だったから生まれたのは8月の初旬だろう。だからチュンは3年3ヶ月生きたことになる。成長不良の落ちこぼれの雀にしては長生きをしたが(野生の雀の寿命は2年と言われている)、夏の頃より、この冬を越すのは厳しいだろうとの予感はあった。しかし、冬が来る前に死んでしまうとは思わなかった。小さな命が消えていくというのは切ないものである。亡骸は掌にのせて握るとまだほのかに暖かい。
我家の一員になった日(の翌朝)のチュン