フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

11月23日(金) 曇り

2012-11-24 09:41:24 | Weblog

  8時半、起床。鱈子の佃煮と山椒しらすでお茶漬けの朝食。

  11時半頃、自宅を出て、大学へ。今日は国民の祝日だが、大学の授業はある。大学歴というローカルルールがあって、各科目半期15回の授業回数を確保するために、授業を実施する祝日というものが設けられているのだ。これは憲法違反なのではないかという声もあるが、ほとんどの教員、そして学生は、「やれやれ」という感じで従っている。元々、夏休みとか冬休みとか、週休3日とか、普段から休みがたくさんあるから、あまり文句も言えないということだろうか。

  でも、休日だけでなく、個人研究費や超過勤務手当てやボーナスなどの賃金も減らされようとしているので、これに関しては時間資源の搾取と同じ調子でおとなしくし従うのはどうかと思う。

  昼食は、授業の準備をしながら、研究室でカップ麺とおにぎり(昆布)。おにぎりは大学に来る途中でコンビニで買ったものだが、カップ麺の方は、研究室の食器棚に外に食べにいけないときのために置いてあるもの(ほかに切り餅なんかもある)。久しぶりに食べるカップ麺はスープの味が濃いと感じた。味噌汁代わりにおにぎりと一緒に食べてちょうど良い感じ。

  3限は講義「ライフストーリーの社会学」。折り返し点を過ぎたので、これまでの講義の流れを復習してから、本題に入る。戦争体験とライフストーリーについて。戦後67年・・・いまがはたして「戦後」なのかどうかは後になってみないとわからない。戦争へ向かうプロセスはある段階を過ぎると誰も表立って反対を唱えることができなくものだから、反対できるときには声に出して反対しなければならない。「戦争を知らない子供たち」というフォークソングが流行ったのは1970年代の初めであった。私たちは自分たちのことを「戦争を知らない子供たち」として認識していた。いま、私が教えているのは「戦争を知らない子供たち」の子供たちである。「戦争を知らない子供もたち」を知らない子供たちである。今日の授業のレビューシート(一週間以内に提出)は「戦争について」語ってもらうことを課題とした。

  4限はHさんのゼミ論の個別指導。1時間くらいの予定だったのだが、結局、2時間かかった。もっとも終わりの方の30分はゼミ論の内容とは関係のない雑談であった。しかし、雑談もコミュニケーションのうちである。むしろ、コミュニケーション機能は本題よりも雑談の方が高いのではないかと思う。

  Hさんの友人のIさんもやってきたので、3人で「五郎八」に食事に行く。夕方の開店は5時からだと勘違いして行ったら、5時半からだったようで、「準備中」の札が出ていたが、店員さんが私の顔を見て、「どうぞ」と言って中に入れてくれた。私はカキ丼、Hさんは豚丼、Iさんは親子丼のそれぞれセット(かけそばが付く)を注文する。私はうどんで注文したのだが、昼間にうどんは全部はけてしまったそうだ。寒い日はあたたかいものが出るのだろう。


カキ丼(私)

 
豚丼(Hさん)                       親子丼(Iさん)

  6・7限はゼミ。前半は4年生のゼミ論中間報告(N君、Iさん、もう一人のIさん)。後半は学年で分かれて、4年生はゼミ論中間報告の続き(「8限」までかかったようである)。3年生はライフストーリー・インタビュー調査の進行状況と今後の予定(12月上旬に合宿)の確認。


本日のスイーツは3年生のTさんが調達してきたチョコレートのクッキー

  11時半、帰宅。一週間が終わった。『N響アワー』の再放送を聴きながら梅酒をオンザロックで。