フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

3月11日(土) 晴れ

2017-03-12 13:23:08 | Weblog

8時、起床。

トースト、サラダ、紅茶の朝食。

トーストに塗ったのは「りんごバター」。バターにりんごを入れたというよりも、リンゴジャムにバターを入れたような感じ。

 11時半に蒲田駅で卒業生のモエさん(論系ゼミ6期生)と待ち合わせ、「phono kafe」へ向かう。彼女は蒲田は初めて。駅の大きさや駅前の賑わいが想像していた以上のものだったらしい。これは初めて蒲田に来る卒業生が異口同音にもらす感想である。よほど辺鄙な場所と思われているようである。そして駅から「phono kafe」に向かうのんびりとして通りに「下町ですね」という。「下町」という言葉が最近は拡大解釈されてほとんど「庶民的」といういうのと同じになってしまっているが、元々は隅田川の両岸あたり(神田とか深川とか)を指す言葉だった。蒲田のような江戸市中から外れた場所は「場末」と呼ばれていた。

モエさんはゼミの卒業生の女性の中では一番身長が高い(173センチ)。小顔で首も長いのでバレリーナのようである。

私大の職員をされていて、年度末から年度初めは繁忙期なのだが、よく来て下さいました。「phno kafe的満漢全席」でおもてなしいたしましょう。

新玉ねぎと茄子のサラダ。

ルッコラと長ひじきの胡桃ソース。

ほうれん草、キノコ、長芋のナムル(左奥)。おからコンニャクの竜田揚(手前)。

蓮根ボールの白菜あんかけ(左奥)。豆腐と玄米のタルト人参ソースがけ(手前)。

料理に箸を付ける前に大原さんに写真を撮っていただく。これはそのとき撮った2枚の写真のうちの一枚で、二番目に撮ったものである。最初の写真は彼女が背中を丸めていたので(背の高い人によく見られる癖である)、「背筋をちゃんと伸ばしましょう」と言って撮り直したのである。

豆腐と玄米のタルトは見かけがケーキのようなのでいつも最後に食べるようになる。もちろん全然甘くはないのだが、あずき茶を注文して、デザート感覚でいただく。

展示されている清水直子さんと小林千花子さんの作品を眺めるモエさん。大原さんによると昨日かなり売れたらしい。

彼女はこの3点の小鉢(すべて小林さんの作品)の中からどれかを購入しようとしばらく迷っていたが、結局、手前の象の図柄のものに決めた。

「phono kafe」を出て、二軒目のカフェは「あるす」へ。

あれこれの用事やインフルエンザなどで「あるす」に来るのは一ヶ月ぶりである。

私はモカ、彼女は紅茶(アッサム)を注文。実は彼女、コーヒーが飲めないのであった。

マダムお手製の夏みかんジャムを供される。

お土産にも庭で獲れた夏みかんを二人それぞれにいただいた。

マダムとモエさんのツーショットを撮らしていただく。マダムもスラリとした方なので、本当の祖母と孫娘のようである。

「あるす」を出て、呑川沿いの道を本門寺をめざして散歩する。

この辺り(日蓮橋)は桜の名所である。 

旅のポスター風。 

散歩日和である。

 本門寺近くの小寺でおみくじを引きたくなったモエさん。

「中身は教えませんからね」

「ハハハ、吉でした」(大吉を期待し、凶を恐れていたようだが、無難な結果である)

さて、階段(97段)を上りましょう。

階段の上り切って。体が弱そうな印象だが、息はあがっていない。

パフォーマンスの苦手な彼女が精一杯のサービス精神を発揮してくれた一枚。

「もう無理です」

風が出て来たので本門寺公園へ。木々に囲まれたこの場所は風がない。

「木のたくさんある場所はいいですね」 ところが・・・

突然、木が倒れてきた。

「先生、ここは私に任せて、安全な場所に避難してください!」

*ギャグにお付き合いいただき、ありがとうございます。

広場でサックスを吹く(「トップ・オブ・ザ・ワールド」を吹いていた)男性の側で、エアー・サックスを吹く彼女。中学生のとき吹奏楽部でテナーサックスを吹いていたそうだ。

噴水のある池の前で。

散歩はそろそり終りにして、葛餅でも食べましょう。

「ハイ!」

「ペコちゃん」に似ている。

 風が冷たくなってきた。春は名のみの風の寒さや。

参道の「池田屋」で葛餅+おでんのセットを注文。ここのおでんは美味しいのだ。 

葛餅にはたっぷり黒蜜をかけていただく。

彼女は最近、友達の影響で、「やりたいことリスト100」というのを作成したそうである。自己啓発本ではおなじみの「願望の可視化=自覚」という方法だが、「100」というのはすごいね。そんなに書き出せるものなの?案の定、70くらいまでしか書き出せなかったそうだが、それだけの数になると、「大きな願望」だけでなく、「小さな願望」もたくさん書くことになるだろう。たとえば、「プッチンプリンを食べたい」とか(笑)。私がそう言うと、彼女は「あっ、それ書こうっと!」と言った。マジか。ダウンコートのポケットにコインを数枚入れて、夜、近所のコンビニかスーパーへ行けば達成できる願望だよね。でも、そういう「小さな願望」で即効的な達成感を味わうのも悪くないかもしれない。そうやって「思い立ったが吉日」の習慣を身に付ければ「やりたいこと」の実現率は高まるでしょう。

「あるす」でいただいた夏みかんは彼女のバッグには入らないので、ずっと私が自分の鞄に入れてていた。合計6個の夏みかんはけっこう重かった。本門寺の階段で息が切れそうになったのはおそらくそのためである。彼女は電車に乗る前に100円ショップで紙袋を購入し、彼女nの夏みかんを入れた。

 彼女は暑いのが大の苦手。真夏日に街を散歩するというのは彼女のライフスタイルにはない。「次回は秋カフェで」と彼女はリクエストした。9月は大学はまだ夏休みですが、週末にあれこれ用事が入ることが多いので、できれば平日に有給休暇をとって来ていただけるとありがたいです。カフェ休暇、お散歩休暇ですね。そういう理由で有給休暇のとれる社会になってほしいものです。

「夏バテしないでね」といまから言うのもなんですが、ご自愛下さい(笑)。

夕食は鶏鍋。

デザートはいただきもののバームクーヘン。

しっかりした箱に入っている。妻はこれを何かに使うだろう。

妻と二人で食べると3回分はありそうだ。

おいしゅうございました。

 

3時、就寝。