フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

3月18日(土) 晴れ

2017-03-19 18:25:30 | Weblog

7時半、起床。

トースト、出し巻玉子、サラダ、紅茶の朝食。出し巻玉子は妻が仕事先のデーパートの物産展で買ってきた京都

お昼前、卒業生のアスカさん(論系ゼミ3期生)が蒲田にやってくる。「phono kafe」にて昼食。彼女は何度目かの訪問だ。

ご飯セットを注文。おかずは2人で6種全部をシャアする。

里芋のつまみ揚げ(左) 大根とレンズ豆のスパイスマリネ(右)。

キノコとほうれん草の柚子酢(左) 豆腐と玄米のタルト(右)

蕪とポテトの豆乳

ルッコラと長ひじきの胡桃ソース

最後に残った豆腐と玄米のタルトはデザート感覚で小豆茶と一緒にいただく。(甘くはありません)

大原さんに写真をとっていただく。今日は2人とも春らしい色合いの服を着ている。

 春服や会いたき人に会いにゆく  たかじ

店内に彼女の興味を引くものが2つあった。

1つは展示されている清水直子さんと小林千花子さんの作品。(パンダさん柄のカップを購入)

もう1つは商品棚にある食品。

玄米ラーメンを4つ購入。それ、私も好きです。

「phono kafe」を出て、「あるす」へ。ここはアスカさんは初めてだ。

モカを注文。

これで彼女はSGS(スーパー・グランド・スラム)の達成である。2期生のアオバさん、3期生のサキさん、4期生のミズキさん、5期生のナツキさん、1期生のサオリさんに続いて6人目である。卒業してから丸4年かかっての達成である。

SGSへの道を振り返ってみると・・・(太字がSGSの8カフェ)

 2013.9.15 「トンボロ」「SKIPA」

 2014.3.2 「SKIPA」「TERVE!」

 2014.11.8 「SKIPA」

 2015.5.9 「まやんち」「phono kafe」

 2016.1.23 「たかはし」「カフェ・ゴトー」

 2016.8.13 「phono kafe」「バターリリー」「pottery」

 2016.11.26 「パン日和あをや」「ノチハレ珈琲店」

 2017.3.18 「phono kafe」「あるす」

一番最初に行ったカフェが「トンボロ」というのは珍しい。このことを彼女に言うと、研究室から「SKIPA」に行こうとしたのだが、時間が早くてまだ開いていなくて、とりあえず隣の「トンボロ」に入ったのだそうである。そうでしたか。

「SKIPA」に3度、「phono kafe」に3度と同じ店に何度も行っているのも特徴である。これを別のカフェにしていればもっと早くSGSを達成したであろうが、彼女にはそういう発想はなかったのだろう。彼女にとってSGSは結果であって、目的ではなかったのである。

「あるす」を出て、呑川沿いの道を本門寺まで歩く。 

途中にある源養寺の菜の花。

 ここから階段を上りましょう。階段ではなく坂道(めぐみ坂)もそばにあるが、到達する高度は同じでも、斜面(坂道)を登るより階段の方が楽である。 

薄曇りの空の太陽。風はなく、散歩日和で、そしてポートレイト日和だ。

階段の上から見る街の風景は『君の名は』によく出てくる風景ですね、と彼女は言った。その映画、私はまだ観ていない。

本門寺の墓地。

重要文化財の五重塔。

 本門寺公園で。公園は人をリラックスさせる効果がある。「007」のイメージでポーズをとるアスカさん。たまたまだが、伸ばした指の先が背景の木の根の部分に来ていて、銃口から煙が出ているようでに見える。

大きな木の下で。「やっぱり大きな木に触れると、落ち着きますね」と彼女。

冬物のコートを脱いで軽やかな足取りで。

写真を撮るー撮られるという関係は、単純に能動的ー受動的ということではない。なぜなら撮られることの能動性ということがあるのだ。彼女はいまそのスイッチが入った感じである。

 

彼女が気づいているかどうかわからないが、彼女のポートレイトには物語性が感じられる。それは彼女が写真に撮られながら、意識を散らすことなく、撮られることに集中し、その結果、一種の演技性を発揮しているからである。彼女は素の自分ではなく、本人もよく知らない「私のこんな一面」を撮ってもらおうとしているのである。

大きな木の根元にしゃがんでもらって撮った一枚。

 ゴツゴツした石が積まれている場所に腰を下ろして、射し込んでくる光に顔を向けながら撮った一枚。

見晴しのいい場所に立って、振り向いてもらって撮った一枚。

茂みの中の階段で足を踏み込んで(サバイバルな雰囲気で)撮った一枚。 

 

階段の下で射し込む光を浴びながら撮った一枚。

噴水の前で背中に冷たい風を受けながら撮った一枚。

 

はい、取れ高OKです(笑)。お疲れ様でした。

お参りをしてから、甘味を補給しに行きましょう。

参道にある「池田屋」で一服。葛餅とおでんのセット。

いただきます。

私はうっかり黒蜜をジャケットの袖に付けてしまった。「シミ抜きをしますからジャケットを脱いでください」と彼女が言った。

 彼女はバッグから染み取り液を取りだし(そういうものがあるのか)、素早く処理を進めた。

見事な手際である。ありがとございました。

「もしかして針と糸もバッグに入っていたりするの?」と聞いたら、それは入っていないそうである。

今日のカフェ+散歩はここまで。池上駅に向かいましょう。

彼女はこれから新宿でショッピングをして(春もののコートを買うのだそうだ)、予約しているネイルサロンへ行くそうだ。

次回は夏カフェかな。

彼女は五反田方面のホームへ。

私は蒲田方面の電車に乗る。

蒲田に着いて、「くまざわ書店」でNHKの俳句と短歌のテキストを購入。

道端のハナニラ。『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』の練君のように、立ち止まって、しゃがんで、カメラに収める。

 夕食はクリームシチュー、サラダ、ご飯。妻はクリームシチューをカレーライスのようにご飯に掛けて食べるが(きっとその方がお皿の数が少なくていいのだろう)、私はシチューとご飯は別々にしてもらう。

デザートにアスカさんからいただいた「とらや」の羊羹を食べる。

食後、一休みしてから、久しぶりにウォーキングをする。

そのせいだろうか、いつもよりも早く、1時半に就寝。