フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

9月2日(土) 晴れ

2017-09-03 22:53:56 | Weblog

8時、起床。

サラダ(炒り卵)と紅茶の朝食。

今日は「phono kafe」仲間のMさん(+息子のG君)と「パン日和あをや」に行くことになっている。11時半に蒲田駅で待ち合わせる。

先に着いたので蒲田駅のスタンプ台の前で待つことにする。山手線周辺(23区内?)の77駅にスタンプがあるそうだ。

蒲田駅のスタンプは松竹キネマ撮影所である。誤解する人がいると思うが、蒲田に松竹キネマ撮影所があったのは戦前の話である。

お隣の大森駅のスタンプは池上本門寺と大森貝塚である。大森貝塚はいいとして、池上本門寺はどちらかというと蒲田でしょ。

「パン日和あをや」に到着。「phono kafe」仲間と一緒に来たのは店主の大原さん、陶芸家の清水さんと一緒に来たときに続いて二度目だ。

Mさんは中学の家庭科の先生をされているが、この4月に長男のGくんを出産されて、いまは育休中である。「phono kafe」には4年前、つまり開店した年から通っている常連客の一人である。

間もなく満5カ月になるGくん、畳の上に置かれて、じっと私を見ている。まだ人見知り以前なので、じっと見返しても、カメラを向けても泣いたりはしない。

9月のドリンクはグレープフルーツのセパレートティー。クロワッサンと一緒に注文する。

Gくん、寝返りを打って、頭を上げる。自分でできるのはここまでである(自分で仰向けには戻れない)。

マメマメ豆乳スープ。

パン(軽くトーストしてある)と蜂蜜。これは私のチョイス。

ウィンナーソーセージの盛り合わせ。

ベーグルとサーモン。これはMさんのチョイス。

チーズの盛り合わせ。注文したときに奥様に「ブルーチーズは大丈夫ですか?」と聞かれた。ブルーチーズはちょっとと思ったが、Mさんが大丈夫だと思いますと答えたので、そのまま注文したが、実際は大丈夫ではなかった(笑)。彼女はブルーチーズというものを食べたことがなかったのだ。食べ物に好き嫌いがないので「大丈夫」と答えたのだが、ブルーチーズは別格ですね。

Gくん、指をしゃぶりはじめたと思ったら、そのうちぐずり始めた。オムツを交換したら一時おとなしくなったが、しばらくするとまたぐずり始めた。おねむになったようである。

MさんはGくんを抱っこして、右に左にスイングを始めた。

それでもなかなか眠らなかったが、だっこ紐に入れてスイングを続けたら眠ったので、そのままお店を出ることにした。 

昨夜はずいぶんと雨が降ったが、今日は午前中には雨が上がって、昼から快晴になった。

矢向駅に向かって線路沿いの道を歩く。

川崎駅のホームで電車を待ちながら。

多摩川を渡る。本当にいい天気だ。夏から秋へのバトンタッチが行われている空だ。

眠ったG君をご主人に預けにMさんはいったんご自宅へ。

私はその間、近所の専門学校のキャンパスで行われいるドラマのロケを見学していた。妻がラインでロケのことを知らせてくれていたのだ。

「東帝大学病院」。そう、秋ドラマ『ドクターX』のロケが行われているのだ。

後ろ姿の女性は主演の米倉涼子さんだ。

「カフェ・スリック」に行く。

店内が満席だったので、屋外のテーブルにする。

シフォンケーキを食べるつもりで来たのだが、外のテーブルに座って、考えが変わる。おそらく今日食べなければ来年まで食べられないだろう。

かき氷を注文。私は5種のベリーのシロップ、Mさんはエスプレッソ+ミルク。どちらも自家製で「カフェ・スリック」ならではのカキ氷。

これでこの夏の心残りが一つなくなった。

Mさんがバッグから日記帳を取り出して見せてくれた。ほぼ日手帳(オリジナルサイズ)だ。彼女は「phono kafe」でよく日記帳を広げている。いまでこそ常連客の一人になって、他の常連客(たとえば私)や大原さんとおしゃべりを楽しむ彼女であるが、当初は彼女にとって「phono kafe」は日記を書くための「もの思いカフェ」であった。その頃、彼女が使っていたのは大学ノートであったが、私の影響もあって(?)、一日一頁タイプの日記帳を使うようになった。写真+文章という構成で、毎日ではなく、数日分をまとめて書いているようである。

カフェ好きのMさんにとって来年いっぱいで「phono kafe」が店仕舞いする(大原さん夫婦が高知に引っ越す)というのはショックな出来事で、その後のカフェの拠点をどこかに見出せるかは彼女のライフスタイルにとって大袈裟でなく死活問題なのである。

この「カフェ・スリック」などは有力な候補の1つであるだろう。

彼女は「カフェ・スリック」には何度か来ているようだが、まだ店主のカンダさんとはお話したことはないそうなので、カンダさんに彼女を「私のカフェ仲間です」と紹介し、一緒に写真を撮らせていただく。これで次回からMさんにとって「カフェ・スリック」は「おしゃべりカフェ」としても機能することだろう。

もう一軒、「まやんち」にも寄って行く。実は彼女、私よりも前から「まやんち」に通っているのである。私が「まやんち」に通うようになったのは5.6年前からのことであるが、彼女が初めて「まやんち」に来たのは10年ほど前、彼女がまだ高校生の頃である。つまり「まやんち」が開店して間もない頃からの客なのである。「まやんち」に関しては私より先輩なのだ。

私がMさんと一緒に「まやんち」に入って行き、店主のまゆみさんに挨拶をすると、彼女は「えっ?!」とびっくりした表情をして、「偶然?!」と言った。つまり二人が一緒に店内に入って来たのはたまたまなのかということである。「いえ、偶然ではありません。私たちは知り合いなのです。西口にある「phono kafe」というカフェの常連客同士なんです」と説明するとまゆみさんは「えっ~!!」と本当に驚いたようであった。カフェ・ネットワーク恐るべし(笑)。

昨日からメニューに出たモンブランを私は注文した(Mさんはプリン)。「まやんち」のモンブランは絶品で、ピーチメルバがメニューから消えても、入れ替わりにモンブランが登場するので淋しくなんかないのである。ピーチメルバはもう十分食べたからということもありますけどね(笑)。

お茶は東方美人(Mさんは私のすすめに従ってシャングリラ)。

店を出るとき、以前、「まやんち」で働いていたモモコさんがご主人とお子さんと一緒にやってきた。出産を機にモモコさんが「まやんち」を辞められたのは2年ほど前のことである。お久ぶりですね。私がモモコさんと言葉を交わしているのをまゆみさんが見て、「大久保さんがモモコさんを呼び寄せたのではないかしら!」と言った。ちょっと口調が興奮気味なのは、Mさんと私が知り合いだったことがわかった興奮の余韻のせいもあるだろう。

まゆみさんには今度ぜひ「phono kafe」に足を運んでいただきたい。カフェの客同士だけではなく、カフェの店主さん同士も行き来が出来てこそカフェネットワークはより充実したものになるから(松本のカフェネットワークはすでにそういうレベルになっている)。「まやんち」のお菓子教室のお休みの月曜日というのが月に一度あるそうなので、そのときは私に連絡していただければ、私がまゆみさんを「phono kafe」にお連れしますよと言っておいた。

5時過ぎに帰宅。

夕食は秋刀魚の塩焼き、キノコのソテー、サラダ、茄子の味噌汁、ご飯。

新秋刀魚である。

食後にMさんからいただいたお菓子(ミルフィーユ)を食べる。

Mさんから今日のお礼のメールが来て、次回は来年の2月頃(つまり育休明け前)に早稲田周辺のカフェに連れて行って下さいと書いてあった。来年とは言わず、お連れしますよとお返事する。ちなみに彼女、産後、人と会って外で食事をするのは今日が始めてだったそうである。

2時、就寝。