フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

9月16日(土) 曇り

2017-09-17 15:29:10 | Weblog

8時、起床。

ハムとチーズのサンドウィッチ、グレープフルーツジュース、紅茶の朝食。

11時20分に卒業生のカナエさん(論系ゼミ6→7期生)と蒲田駅で待ち合わせて「まやんち」へ。彼女は6期生としてゼミに入ってきたが、4年生のときにオーストラリアに留学して、卒業は1年遅れて7期生と一緒になった。こういう場合、6期生というべきか、7期生というべきか、悩ましいところだが、本人の気持ちとしては入ってきたときの6期生とアイデンティファイしているようである。これは彼女だけでなく同じような(留学=留年)ケースの学生たちに共通のメンタリティであるように思う。

二人ともモンブランを注文。 

二人とも紅茶はニルギリ。

先にデザートを食べて、ランチは彼女の希望で「phono kafe」へ。

カナエさんは信販会社に総合職として就職し、大阪に配属となったが、今週はお兄さんの結婚式と会社の研修で東京に来ている。ちょうどいいので今日、カフェをご一緒することにした。

ご飯セットを注文。今日のおかずのメニューにはないが、昨日「phono kafe」に来たとき春巻をキープしておいてくれるように大原さんにお願いしておいたのである。

料理に箸を付ける前に写真を撮っていただく。

ルッコラと長ひじきのクルミソース 

ゴーヤと豆腐の味噌炒め(左)  おからコンニャクの竜田揚げ(右)

ネギポテトの油揚げ包み

ニラとコンニャクのピリ辛和え(左)  玄米ビーフンの春巻き(右)

玄米ご飯(軽め)と味噌汁

「仕事の方はどう?」と尋ねたら、まだ腰が座っていないようであった。(9月末で試用期間が終わり、10月から本採用になる)

3年生のとき、就活の流れに身を任せるのが嫌で、立ち止まって考えるために語学留学に出かけた彼女だったが、自分がどのような生き方をしたいのかという問題については結論が出ないままだった。この4月からは大阪で心機一転、バリバリ働くつもりであったが、未解決の問題が後を引いて「バリバリ」とはいっていないようである。

黒目がちの大きな目のためもあるだろうが、彼女は感情が正直に表に出る人である。

食後に梅ジュースを注文。

彼女はリンゴジュースを注文。

彼女は過去を振り返らない人である。現在と未来とが彼女の関心事で、過去には関心がない。それは徹底していて、在学中毎日読んでいた私のブログも4月からパッタリ読まなくなったそうである。では、なぜ今日私と会ったのかといえば、それは懐かしさのためではなく、「まやんち」.のモンブランが食べたいという現在の欲望のためだろう(笑)。

私のことはよいとして、「過去を振り返らない」というのはポジティブな生き方のように見えるかもしれないが、はっきり言って、幼稚な考え方である。「現在の自分」というのは無重力の磁場の中にふわふわと浮かんでいるわけではなく、「これまでの人生」を経て、いまここにいるわけである。自己の内外のさまざまな要因の相互作用の結果として「現在の自分」がいるわけである。そのメカニズムについて振り返って考えることをしないで、「これからの人生」についてちゃんと考えることはできないと思う。「過去を振り返らない」というのは、「これまでの人生」の暗い側面を見つめるのがいやだからという心理が働いているのかもしれない。しかし、人生の明暗というのは、「これまでの人生」にのみあるわけでなく、「これからの人生」にもあるはずである(希望と不安)。だから「これまでの人生」の暗い側面も含めて見つめることのできない人は、「これからの人生」の暗い側面からも目を背けがちで、結局、ふわふわとした、虚ろに明るい、実現可能性の低い人生プランしか立てることができないのではないだろうか。

「phono kafe」を出て、まっすく駅には向かわず、少し回り道をして蒲田の街を散歩しながら、こんなことを話した。

お元気で。たまに私のブログを覗いてみて下さい(笑)。

彼女を改札で見送った後、東急プラザの「くまざわ書店」で、河出書房版「日本文学全集」の2冊を購入。

 『近代作家集』Ⅱ・Ⅲ

ちなみに村上春樹は「Ⅲ」に「午後の最後の芝生」で入っている。春樹ファンの私としては彼に一巻が与えられなかったことは不満だが、ノーベル賞作家の川端康成も「片腕」が「Ⅱ」に入っているだけだし、「午後の最後の芝生」はいいチョイスだと思うので、これで手を打とう(笑)。

夕食はモツ鍋。

デザートは今日カナエさんからいただいたお菓子。

2時、就寝。


9月15日(金) 曇り

2017-09-17 01:05:22 | Weblog

6時半、起床。

トースト、目玉焼き、ソーセージ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

7時に机上のスマホが鳴った。Jアラート(全国瞬時警報システム)だ。「ミサイル発射。ミサイル発射。北朝鮮からミサイルが発射された模様です。建物の中、又は地下に避難して下さい。」

先月29日に続いて2回目である。男性の声はコンピューターで合成された声なのだろうか。抑揚がほとんでなく気持ちが悪い。避難行動はとらなかったが、地震の予報警報のときのように、ちょっと身構えながらの数分間を送った。

対象地域は北海道と東北6県と、関東の3県(茨城・栃木・群馬)、中部の2県(新潟・長野)であった。ずいぶんと広い地域に渡っている。JR東日本はこの地区の在来線・新幹線を10分間停止し、始業時間を遅らせる小中学校もあった50校に及んだそうだ。

後で知ったが、ミサイルの高度(最高)は約800キロ、飛行距離は3700キロ(落下地点は襟裳岬の東方2200キロ)だったそうだ。上空を眺めても通過していくミサイルは見えなし(監視衛星の高度が500キロから600キロだから、それよりも高い)、襟裳岬に立ってもミサイルが落下する様子は見えない(北海道の端から九州の端までが約2000キロだから、それよりも遠い)。

これも後で知ったが、安倍首相は「今回も、ミサイル発射直後からミサイルの動きを完全に把握していた」と記者団に語った。本当に完全に把握していたのであれば、高度も飛距離も落下地点も瞬時に計算できたであろうから、あのような広範囲に「避難して下さい」という警報を出す必要はなかったのではないか。また、テレビが瞬時に全局、特別報道番組に切り替わり、それから延々1時間以上にわたって番組を続ける必要もなかったのではないか。

「万が一の場合を考えて」ということかもしれない。Jアラートのシステムがちゃんと稼働するどうかのテストを兼ねているのかもしれない。国民の不安を煽れば政権の低い支持率がいくらか上がるのかしれない。韓国では国民の間に「核武装論」を唱える人々が台頭してきているそうだ。

「制裁」や「圧力」ということが盛んに語られる。「窮鼠猫を噛む」可能性については考えられているのだろうか。かつて日本がABCD包囲網の圧力から脱出するように無謀な戦争に走ったことを知らない人はいないはずだが・・・。表舞台での政治家たちの発言とは別に、一群の賢明な人々によって水面下で危機回避のための交渉・折衝が行われていることを信じたい。

午後3時を過ぎた頃、遅い昼食を「吉野家」に食べに行く。

新メニューのポスターはいつもチェックしている。

生姜焼き定食を注文。

生姜焼きは定食屋の定番メニューだが、価格は600円から700円あたりが一番多いように思う。それが490円というの確かに安い。ボリュームはキャベツのも量も含めてちょっと少ない気がするが、無料の紅生姜の応援があれば大丈夫だ。

私の隣に座った客がこの「定期券」なるものを購入していた。300円を前払いする代わりに、今日から来月23日まで、主要なメニューがその都度80円引きになるのだ。(今回を入れて)最低4回くれば元がとれるわけだが、私はそんなに来るとは思えないので、購入はしない。

こちらも新メニュー「釜揚げしらすおろし定食」(390円)。鎌倉に行った翌日ということもあり、ずいぶん安く思える。

食後の散歩をしたかったが、昨日歩き過ぎたせいだろう、右足の筋肉が張っていて歩きづらい。散歩はあきらめて「phonokafe」に行くことにする。

梅サイダーを注文。

他に客はいなかったので、大原さん相手に、「あるす」のご主人がなくなったことや、昨日の鎌倉散歩のことや、近所に新しいスイーツの店が開店することなどをおしゃべりする。そのうち常連客のトモミさんがやってきて、3人でのおしゃべりになった。

5時過ぎに帰宅。居眠りをしていたナツが「あっ、お帰りですか」という顔をでこっちを見た。

妻が帰ってきたので、夕食は「マーボ屋」に食べに行く。

野菜サラダ。妻は必ずサラダを注文する。

海老マヨ。妻は初めて食べる(私は三度目)。海老は最初に揚げてからマヨネーズと絡めるのでカリッとした食感が保持される。

酢豚(黒酢)。これは私の好物。

二つとも甘目の料理になったので、バランスをとるために、ザーサイを注文。 

マスターによるとメニューが10月から大幅に増えるそうである。お客さんから「これないの?」「あれないの?」と聞かれることの多いメニューを増やしたそうである。楽しみだ。

風呂上りに右足に湿布をする。

 2時、就寝。