フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

11月3日 (土) 晴れ

2018-11-05 13:11:22 | Weblog

8時、起床。目覚ましをかけたわけではないが、切りのよい時刻に目が覚めたので、テレビを点けて朝ドラをかける。

次女の夫だった真一(大谷亮平)が戦場から生還してきたが、翌日、あっさり出ていってしまった。これが夫が戦死して次女が未亡人になれば、『東京物語』の紀子(原節子)のように夫の家族との関係は持続するのであらうが、夫の場合はあっさりしたものである。彼はもうこれっきりストーリーにかかわることはないのだろうか。これっきりといえば、萬平の会社の共同経営者だった加地谷(片岡愛之助)も同じだろうか。ただ、彼の場合は萬平に大きな貸しがあるわけで、それをそのままにしてはこれからの人生を生きていくことができないのではないかしら。 

朝食は昨夜コンビニで買っておいたスープパスタですませる。

昨日のブログを途中まで書いてアップし、11時にホテルをチェックアウト。松本駅に向かう途中にあった「わさび屋」店でお土産のわさび漬を買う。

12時ちょうど発のあずさ号に乗る。

 30分で茅野に到着。

 

 出迎えてくれた友人Kの車に乗って、正面に八ヶ岳の見える道を走る。

車は耕作地帯を過ぎて、林間地帯へと進む。

 

いつも行く蕎麦屋「草庵」は林の中にある。人気店でわれわれの前に6組ほどが待っていた。名前を言って、外で待つ。

今回はKの奥さんのN子さんは別荘(和楽亭)には来ていない。間もなく20歳になろうとしている四郎(人間ではなく犬だが)の介護で家を空けられないのだ。

ほどなくして名前が呼ばれる。

 

私はいつもの冷やしニシン蕎麦。新蕎麦の旨さを堪能する。

Kは初めて注文するという大判のきつね蕎麦。 油揚げをちょっとかじらせてもらったが、しっかり厚味もある。味付けは濃すぎず薄すぎずいい塩梅だ。

食後のお茶は「CAFE魔法屋Jin」で飲むことにしよう。

車で行けばすぐだ。

 今日は駐車場に停めてある車がいつになく多い気がする。これまでランチタイム(2時まで)に来たことがなかったが、けっこう繁盛しているのかもしれない。

写真右側はテーブル席で4組の客が入っていた。盛況である。

お店の方がフロアーにいなかったので、受付の鈴を鳴らすと、奥様が「ありがとうございました」と言って厨房から出てきた。支払いをする客と間違えているのだ。「今来たのですよ」と言うと、改めて私の顔を見て、「あら!」と言った。年に二度ほどしか来ないが、顔は覚えておられるのだ。

ストーブにはまだ火は入っておらず、隣りのヒーターを使っている。

私はレモングラスとジンジャーのティー、Kは深煎りのコーヒーを注文。

私にもKにも新しい店を開拓しようといく気持ちはそんなにない。年に二度ほど茅野で会って、馴染みの店を回る。「あいかわらず」であること、「おかわりない」ことがよいことなのだ。でも、実際はいろいろな変化がお互いの生活の中に生じている。だからこそ、一層、「あいかわらずで」であること、「おわかりない」ことが大切に思えてくるのだ。

もう一軒、顔を出しておきたい店がある。

「グリーン・エッグ」だ。

天気は良いが、テラス席では少々冷えるだろう。

先客は二組で、店内のテーブルは空いていた。 

「俺は紅茶だけにしておくよ」とKが言った。ただし、N子さんに頼まれて、お土産用にシフォンケーキをたくさん(3分の2ホールくらい)買っていた。

私はアップルパイとコーヒー。 

ケーキを注文するとおまけでフルーツとクリームが付いてくる。リンゴがとても美味しかった。

「グリーン・エッグ」はご夫婦でやっているお店だが、前回来たときはご主人が体調を崩されていて、奥様一人だった。今日はご主人もお店に出ていらっしゃった。

リンゴのミルフィーユを1つ、夕食のデザート用に買っていく。

さて、Kの別荘「和楽亭」へと向かう。

「和楽亭」の縁側から前の畑を望む。柿の木が2本植わっている。

隣りには長円寺と言う立派な寺があり、石仏と紅葉で有名だ。さっそく行ってみる。

運よく紅葉のピークの時期に来られたようである。

池の面まで紅葉の枝が届いている。西日が紅葉を透かして美しい。

紅葉の間から石仏たちが見える。

富士山に月見草がよく似合うように、石仏たちには紅葉がよく似合う。

西日の中の石仏たち。

見頃とあって今日はいつになく観光客も多かった。 

それぞれに紅葉の写真と撮っている。

こういう場合、「お撮りしましょうか」と声をかけるのは野暮というものであろう。  

お寺を離れて、田圃の方へ。こちらには観光客は来ないが、紅葉に負けない美しい風景が広がっている。

刈田である。

田圃の一角は墓地になっている。 

田圃の中に観音菩薩が立っている。

日没の時刻が近づいている。

太陽が山の端に沈んだ。でも、すぐに暗くなるわけではない。

「和楽亭」に戻ろう。 

Kの車に乗って、近所の共同浴場「望岳の湯」に行く。 

 

ひと風呂浴びてから、休憩室で寛ぐ。

ここには食堂がある。前回来た時もここで夕食を食べた。

Kは中華丼を注文。

私は前回食べて美味しかったソースかつ丼をまた注文した。

やっぱり美味しい。

食後にソフトクリームを注文し、Kにも少しお裾分けをした。

「和楽亭」に戻ると、長円寺の紅葉がライトアップされていた。

湯冷めしないように、少しの時間、見物する。

石仏たちにも光のお裾分け。

写真には撮れないが、頭上には都会では考えられないようなたくさんの星がきらめいていた。

12時、就寝。