7時半、起床。
チーズトースト、ハッシュドビーフ、目玉焼き、サラダ、牛乳、珈琲。
昨日のブログを書いて(寝る前にあらかた書いておいた)アップする。
9時前に家を出る。「いってらしゃい」
恒例の秋の松本旅行。早稲田祭の時期に行く。(年度の変わり目の「春の松本旅行」もある)。
新宿発10時のあずさ13号。普通はもっと早い列車に乗るものだと思うが、そうすると、一日、寝不足気味でダメなのである。普段のペースを崩さないことが大切。
さっそくバッグからキンドルを出して、『グレイの森』を読み始める。早起きして早い列車に乗ると、列車の中で居眠りをすることになりがちで、それはもったいない。列車の中はすでに旅の一部なのである。
車内販売のワゴンからアイスクリームを買って食べる。ふだんは買っても珈琲くらいなのだが、新幹線の車内販売がなくなって、あずさ号の車内販売もそのうちなくなりそうな予感がして、いまのうちに利用しておこうと。なかなか美味しい。
東京を出るときは曇っていた空だが、列車が進むにつれてだんだん晴れて来た。
窓際の席に座っていたが、隣の席は上の青ランプが点いていたので、そのうちどこかの駅から誰か乗ってくるのだろうと思っていたが、松本まで空席だった。
定刻通り、12時半過ぎに松本着。
ホテルは定宿にしているリッチモンドホテル(会員である)。まだチェックインには早いが荷物(キャリーバッグ)を預けて身軽になる。
昼食は「チーアン(chiiann)」で食べることにしているが、その前に、ちょっと寄りたいところがある。
「サンドイン」へ。人気のサンドイッチ店で、11時開店だが、あっという間に完売してしまうのである。夜食用のサンドイッチを仕入れに行く。よかった、まだ完売ではないよだ。
でも、ポークやチキンを使ったサンドは完売で、ハムとレタス、たまごのサンドを買う。どちらも350円。東京でなら500円はするだろう。そう店主さんに言うと、「東京は高いですね」と感心したような呆れたような顔になった。
さて、中町通りの「チーアン」でランチにしよう。
松本に来たときはまずここに顔を出すことが習慣になっている。人間とは習慣の束である。日常には日常の習慣があり、旅先には旅先の習慣がある。
先客はいなかった。武田さんご夫妻にご挨拶。暑い夏でしたね。暖かい秋ですね。「昨日は松本は大きなイベントがあり、大変な人出でした。今日から来られて正解です」
林檎ジュースで喉を潤す。林檎の産地で飲む林檎ジュースは美味しい。
茄子とベーコンのトマトソースパスタ(二種類のパスタが使われている)。
食後の珈琲を飲みながら、使い始めたアマゾン・スクライブの話をする。読書家のご主人はもちろん、メモができる(もちろん保存も)ということに奥様も関心をもった。
映画好きのご主人に「今年観たお気に入りの映画」(今年封切られた映画とは限らない)について尋ねた。「いい質問ですね(笑)」と言いながら、『アフター・ヤン』と『ウーマン・トーキング』の二本を挙げた。内容についてあれこれ話してくれたが、それはここでは省略(笑)。
11月11日に60歳になられるそうで、還暦を迎えて髪にパーマをかけられた。写真を一枚撮らせていただく。60代へようこそ。私は来年の4月11日に70歳になりますが、少しの間(ちょうど5カ月)、60代同士ですね。
1時間ほど滞在して店を出る。顔出しNGの奥様の手のひらに見送っていただく。
高砂通りの「田園ベーカリー」に顔を出す。
こんにちは、奥様。
クリームパンと紅茶をイートインしながら、奥様とおしゃべり。松本も暖かいですね。いつもはダウンコートを着て来るんですが、シャツとジャケットで十分ですね(念のためにセーターは持ってきましたが)。「でもね、昼と夜の寒暖差が大きいから気を付けてね。先日は最高気温が26度で、最低気温が6度だったんです」。寒暖差20度! それは凄いですね。
明日の朝食用のパンを買って、店を出る。
ホテルでチェックインをする。持参したノートパソコンを机の上に置き、ホテルのWi-Fiに接続する。机が広いことがこのホテルを定宿にしている理由の1つ。
一休みしてから街歩き再開。
中町通り。
女鳥羽川。
四柱(よはしら)神社に挨拶に行く。
早稲田祭の時期に来るのは授業が休みということもあるが(金曜日の学部のゼミとオンデマンド授業は一週休み)、紅葉の季節だからでもある。
東京からやってまいりました。
縄手通り。
B級グルメ・B級土産的な店が並んでいる。
松本滞在中に一度は来たい「じゅげむ」。カレーうどんが安くて美味しい。
しるこもセットで食べたいな。
人込みを離れてディープな街並みの方へ。
ブックカフェ『構雲堂』。
並んでいるのはみんな古本で、店内で読むことはもちろん、購入することもできる。
レモンスカッシュを注文。
ホイジンガ『わが歴史への道』の中の挿絵。ホイジンガという名前を聞くと、『ホモ・ルーデン』とこの似顔絵が頭に浮かぶ。
書棚を眺めていたら見知った人の名前があった。
西城戸誠『抗いの条件 社会運動の文化的アプローチ』(人文書院)。西城戸さんは大学の同僚である。働き盛りで、いま、文化構想学部の学生担当教務主任をされている。ごくろうさまです。
40分ほど滞在して店をでる。時刻は4時半。そろそろ夕方であるが、もう一軒行きたい店がある。
ブックカフェ「栞日」(「高橋ラジオ商会」の看板を残している)の前を通る。ここは明日、ゆっくり訪問したい。
「栞日」店主の菊地さんは、今春の松本市議選に出て、見事、トップ当選を果たした。
市民芸術館の横を通って、ギャラリーカフェ『ガルガ』へ。
珍しいな車が二台も停まっている。
今月のキャラリーは百瀬陽子さんの「ブリコラージュ」。初めて聞く言葉だが、「その場にあるもので寄せ集めて作る」という意味だそうだ。
小さな店内には3組の方が芸術館のイベントの流れで来ていて、話が盛り上がっていた。幸い、一人が座れる場所はあった。
カレーライス(小)を注文。いつもこれを注文する。あれこれ食べており、これから夕食もたべるので、小でちょうどいい。
二階のギャラリーを見せていただく。
このトートバッグ、キンドル・スクライブを入れてあるくのにちょうどいい。問題はピンクのフリルである。かわいすぎないが、少なくとも、私には。いや、こんなことでひるんでいて、どうする。進め!社会学者。購入しました。
ミッションを一つ終えた気分で、パンナコッタ(杏)と珈琲。先客はみんな店を出て、客は私一人。店主の熊谷さんご夫妻とおしゃべりをする。いつもながら穏やかなお二人である。「チーアン」の武田さんご夫妻とも、「パン日和あをや」の清水さんご夫妻とも違う。共通点は仲がよろしいことだが、雰囲気はそれぞれだ。面白いですね。
店を出たのは6時。もうとっぷり暮れている。
さあ、ホテルの部屋に戻ろう。酒の飲めない私には「夜の居酒屋」というコースはない。
「栞日」の前を通ると、中で仕事をしている菊地さんの姿が見えた。ご多忙な日々に違いない。
明かりの灯っっている文具店があった。
面白そうな店だ。ちょっと入ってみよう。
女性の店主さんがやっている。いつからあるお店ですかと聞いたら、2019年からとのこと。コロナになる前からですね。
挨拶代わりハサミを購入(ほしかったので)。これも旅の記念である。
コンビニで買い物。
ホテルは「パルコ」の近く。初めて松本に来たとき(ずいぶん前になる)、松本にも「パルコ」があるのかと驚いたものである。
今日は一万歩以上歩いた。
風呂を浴びてから、『どうする家康』を観る。伏見城が落ちて、彦右衛門と千代が討ち死にをした。信玄の冠者だった千代のこんな風な最期は予想していなかった。来週は「関ケ原」だ。
夕食は「サンドイン」のサンドウィッチと「田園ベーカリー」のあんぱん。
日本シリーズ第7戦は阪神が圧勝し、これで4勝3敗、シリーズ優勝を決めた。どちらを応援していたわけではないが、「4勝3敗」というのは盛り上がってよかったんじゃないだろうか。
今日撮った写真の整理などをして、いつもより早く、12時、就寝。