フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

1月23日(火) 晴れ

2024-01-24 11:54:23 | Weblog

8時45分、起床。

トースト、カレー、目玉焼き、サラダ、牛乳、珈琲の朝食。

昨日のブログを書いてアップする。

オンデマンド授業の原稿を書く。

1時半頃、昼食を食べに出る。寒い日が続くと、手袋の落とし物をよく見かける。よくこの道を歩く人が落としたのなら、一日二日のうちに気づくはずだが、それを過ぎるとそれっきりになってしまうだろう。

下丸子(しもまるこ)に行く。蒲田からは多摩川線で3つ目だ。多摩川線は駅の間隔が短いから「隣町」の範疇だ。

駅舎の隣の「喜楽亭」。新年初訪問である。ご主人と「今年もよろしくお願いします」の挨拶。

チキンカツ定食を注文する。

いつものようにご主人とおしゃべりをしながら食べる。「とんでもない正月でしたね」とご主人が話の口火を切った。「まさか正月にあんなことが起こるなんて。でも、それは人間の考えで、自然にとっては盆も正月も関係ないんですよね」。そうですね、元日は特別な一日ではなく、365日の1日に過ぎない。大きな地震の起こる確率は他の日と同じである。われわれはいろいろな不安を抱えて生きているが、不安が現実化するのは今日明日ではあるまいと先送りして考える癖がある。それは日々を穏やかに生きるための生活の知恵ともいえるが、「まさかこんなに突然に」という事態に遭遇することはしばしばである。「天災は忘れたころにやってくる」「備えあれば憂いなし」とはよくいったものだが、日々身構えながら生きることもけっこうしんどいものだろう。

ご主人と話し込んでいて、店を出る時間が少し遅れた。下丸子の駅のホームでスマホを見たら、妻からLINEが届いていた。2時半に蒲田の紳士服の店「バロンズ」で待ち合わせる約束をしているのだが、少し遅れそうである。その旨を伝えたが、妻の追及が厳しい。「時間を守る」は現代社会の根幹にある規範である。パンクチュアルな妻は一番身近な社会の代理人(エージェント)なのである。

5分ほど遅れて「バロンズ」に到着。久しぶりにスーツと礼服をオーダーする(ついでにワイシャツも2着)。この数年、少々お腹がきついのを無理をして着てきたのだが、もう限界で、新しいものをオーダーすることにしたのである。スーツの生地を選ぶのに時間がかかった。それから各パーツのデザインを決め、採寸をして、2時間ほどかかった。仕上がりは2月の下旬。

久しぶりのオーダーで少々疲れた。帰宅して少し横になる。

夕食前にオンデマンド授業の原稿と資料を仕上げる。

夕食は卵とベーコンとニンニクの茎の炒め物、スナップエンドウとマシュルームの炒め物、タラコ、ワカメのスープ、ごはん。

食事をしながら『君が心をくれたから』第二話(録画)を観る。交通事故で瀕死の重傷を負った彼の命を助けるため、彼女は「案内人」(死神?)と取引をして、自分の五感を(順々に)失っていく。最初に失うのは味覚。彼女の夢はパティシエになることだったのである。味覚の喪失は夢の喪失でもある(普通の人でも味覚の喪失は人生の喜びの何割かの喪失であろう)。その前に彼女はマカロンを心を込めて作り、それを幼いころに分かれた母親とそして彼に食べてもらう。これから話が進むにつれて他の感覚にも及んでいくのであろう。辛い話過ぎないか? でも、最後にハッピーエンドになるのであれば観ようかとは思うのだが・・・。

デザートは苺。私がコロナにかかりたくない一番の理由は、味覚障害が残ることである。

「ライフストーリーの社会学」の最終回の収録。やれやれ。残るはレポートの祭典(誤変換)、いや、採点だ。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

1時45分、就寝。