フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

8月31日(土) 曇り、ときどき雨

2024-09-01 13:10:32 | Weblog

9時15分、起床。夏休み中で平日と週末の区別はないはずなのだが、気分的に週末の方が朝寝坊になりがち。

チーズトースト、豚汁、目玉焼き、サラダ、牛乳、珈琲の朝食。

「静寂カフェ」というタイトルで高円寺にあるブックカフェ「アール座読書館」を紹介する記事が載っていた。私語厳禁で、二人連れで入っても別々のテーブルに案内されるという徹底ぶりである(9割方は一人客)。私自身は行ったことはないが、演習「現代人と孤独」で学生がフィールドワークをして報告したことがある。カフェの使い方としては、一人で行って一人の時間を過ごすか、誰かといって一緒の時間を過ごすか、もう一つ、一人で行って店の人や常連客とおしゃべりをするか、という3つの使い方があるが、これはあくまでも客の側の「使い方」の種類であって、同じカフェでもこの3通りの使い方はできる(しやすさの問題はあるが)。「アール座読書館」はそうではなくて、店の側が「一人の時間を静かに過ごす」という「使い方」を指定している点に特徴がある。必ずしも読書でなくてもいいのかもしれない。書き物をしても、スマホをいじったり、音漏れのしないイヤホンで音楽を聴いてもいいのだろう(?)。居眠りをしてもかまわないのだろう(ただしイビキは厳禁)。ただ、私の感覚からすると、ちょっと窮屈な感じがしないでもない。無音の室内というのはくつろぐというよりも張り詰めた感じがする。生活音やBGMが適度にあった方が、とくに私のような耳鳴りをかかえている人間には気が紛れてよい。読書というものは、電車の中でも捗るから、そんなに静寂は必要ではない。むしろこのカフェは読書のためというよりも、「都会の日常生活の喧騒から逃れる」ためのものなのだろう。

昨日のブログを書く。

ラジオ(トーキョーFM)をかけたら、『グッドイヤー・ミュージック・エアーシップ』という初めて聴く番組で「さよなら夏の日~夏の終わりに聴きたい 山下達郎特集」をやっていた。「スパークルス」「夏の終わりに」「新・東京ラブソディ」「電話をかけたら」そして「さよなら夏の日」。今日で8月も終わるか。明日はいろいろなラジオ番組で竹内まりやの「セプテンバー」がかかるに違いない。

ブログをアップして、そのまま原稿(論文)書きに移行。空腹を感じるようになるまでと思って書いていたら4時近くになってしまった。

昼食はカップ麺ですます。

「体を動かした方がいいと思いますよ」

「ティールーム101」に電話して、いまから伺いますと伝える。

「ティールーム101」には4時半に着いた。

先客はいなかった。こういう構造のカフェはほぼ必然的に店主さんとの「おしゃべりカフェ」になる。「アール読書館」とは対極にあるカフェだ。もし私がカウンターの上にキンドル・スクライブを置いて『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』を読み始めたら、マダムは面食らうに違いない。「今日は先生、虫の居所が悪いのかしら?」と思うかもしれない。

桃のシロップのかき氷を注文する。

上品な味わいだ。京都の料亭あたりで、コースの途中で「氷菓」として(ただしもっと少な目で)出しても十分通用するだろう。

先週末、マダムはお店を休みにして旦那さんと沖縄旅行に行った。その土産話を聴く。

体が少し冷えたので、あたたかな紅茶(ロード・ベルガモット)を注文。

少し甘味がほしかったので(シフォンケーキほどではなくて)、あずき(冷し抹茶ぜんざい用)をちょっといただけませんかとお願いしたら、白玉あずきにして下さった。これはいいですね。メニューに加えたらいかがでしょう。

閉店の時間(6時)を15分ほど過ぎた頃、席を立つ。財布の中から千円札を二枚出したら、新旧の紙幣がトレーの上に並んだ。過渡期ならではの光景だ。いずれ野口英世を懐かしく思う日が来るだろう。さよなら夏の日、さよなら野口英世。

雨模様の6時半はもう暗い。

遠雷の音が聞こえ、ときどき空が光る。

チャイは地震と雷が大の苦手である。耳がいいので、遠雷にもビビる。大丈夫だよ。

夕食までの時間、『村上RADIO』をタイムフリーで聴く。25日の日曜日に放送されたのだが、うっかり忘れるところだった。

夕食は冷しゃぶ、タラコと昆布の佃煮、味噌汁、ごはん。

豚肉はポン酢とゴマだれで食べる。

食事をしながら『笑うマトリョーシカ』第10話(録画)を観る。失踪した清家の恋人が清家を操っているであろうことは予想していたが、それは半分当たって、半分外れた。しかし、あんな整形(美人→普通のおばさん)はないよな。しかも、彼女の母親がおばさんの写真を一目見るなり娘だとわかるというのは、「どこが?!」と突っ込まずにはいられなかった。来週が最終回。どんな結末がまっているのだろうか。この調子だと、思わず笑っちゃうようなものかもしれない。

一服してから原稿を書く。捗ったといえば捗ったのだが、予定の枚数をオーバーしてしまった。論文は三章立てて、各5頁(A4)+参考文献1頁の計16頁の予定なのだが、二章が7頁になってしまいそうだ。全体の分量は決まっているので、削らないと全体のバランスが悪くなる。捗っているように思うのは、冷静に見返せば、筆が走りすぎ、おしゃべりが過剰なことがほとんどだ。明日は推敲して、一章+二章で10頁に収めよう。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

1時半、就寝。