7時45分、起床。
朝シャワー希望? まだ、チャイは風呂を浴びたことはない。(毎日、毛玉予防のブラッシングをしている)
チーズトースト、目玉焼き、ソーセージ、サラダ、牛乳、珈琲の朝食。
受信状況のチェックでWOWOWを点けたらたまたまかかっていた映画『ザ・タウン』(2010)が面白くて(途中からだったが)、最後まで観てしまう。犯罪組織を抜けようとしても抜けられることってなかなかないと思うのだが、主人公はそれをやってのけた。監督・主演はベン・アフレック。
昨日のブログを書く。
1時半を回った頃、昼食を食べに出る。三連休の最終日は曇天。もっとも三連休といっても夏休み中の私には関係ないのだが、カフェの混み具合には影響するだろう。
池上の「ハナコーヒー」に行こう。
「ハナコーヒー」はご一家がカナダ旅行で半月ほどお休みだった。昨日から営業再開。
早くもハロウィン仕様になっている。
お久しぶりです。カナダはいかがでしたか?
先客はいなかった。三連休の最終日は自宅でのんびりという人が多いのかな。というわけで、いつものお気に入りの席に座る。
玉子サンドのランチセット。ドリンク(アメリカンをチョイス)とミニ台湾カステラが付いてくる。
最初は私一人だったが、しばらくすると何人か客が入って来た。その中の一人に私のブログの読者だという方がいて、挨拶をされる。池上にお住まいの方で、ここにはときどきいらっしゃるようである。私のブログに登場する何軒かのカフェの名前をあげられて、「でも、あまり行けていません。胃が先生のように丈夫ではないのです」とおっしゃった。胃が丈夫、「胃丈夫」か(笑)。「偉丈夫」という言葉があって、それは体格・人格がすぐれている男の事をいう。いまでも日常よく使う「大丈夫」ももともとは同じ意味である。
デザートはヴィクトリアサンドケーキとレモンスカッシュ。レモンスカッシュは大きなグラスにたっぷりと。これならすぐにはなくならない。
小説の続きを読む。「世界の終わり」の主人公の「僕」は、街に入るときに自分の影を剥がされ、影は門番の手伝いをさせられているのだが、今日はその影から頼まれて作成した街の地図をもって影に会いに行った。
「でもここからは脱出できない」と僕は言った。「地図はよく見ただろう? 出口なんてどこにもないよ。ここは世界の終わりなんだ。もとには戻れないし、先にもいけないんだ」
「世界の終わりかもしれないが、ここには必ず出口がある。それは俺にははっきりとわかるんだよ。空にそう書いてある。出口があるってね。鳥は壁を越えるよな? 壁を越えた鳥はどこへ行くんだ? 外の世界だ。この壁の外にはたしかに別の世界があるし、だからこそ壁は街を囲んで人々を外に出さないようにしているんだ。外に何もなきゃわざわざ壁で囲む必要なんてない。そして必ず出口はあるんだ」
「あるいはね」と僕は言った。
「俺は必ずそれを見つけ、君と一緒にここを脱けだす。こんな惨めなところで死にたくない」
影はそう言うと黙り込んで、また地面を掘りかえした。
「最初にも君にそう言ったと思うが、この街は不自然で間違っている」と影は言った。「それは今でもそう信じている。不自然だし、間違っている。しかし問題は不自然で間違っているなりにこの街が完成されているっていうことなんだ。何もかもが不自然で歪んでいるから、結果的にはすべてがぴたりとひとつにまとまってしまうんだよ。完結しているんだ。こんな風にね」
影は靴のかかとで地面に円を描いた。(『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』第24章より)
私たちの街の周囲には壁はない。だから都会暮らしに疲れた人たちは街を出て、田舎暮らしを始めることができる。しかし、壁がないのは、田舎もまた街の一部だからではないだろか。もし都会暮らしがゆがんでいるとすれば、それと地続きの田舎暮らしもゆがんでいるのではないだろうか。両者のゆがみは「ぴたりとひとつにまとまって」同じ円の内部にあるのではないだろうか。この場合、「出口」はどこにあるのだろうか。「出エジプト記」から始まって「脱出」というのは物語の重要なモチーフである。そうした物語には「出口」の存在が欠かせない。だから逆に「出口なし」をモチーフにした物語も生まれることになる。そういえば、小学校の同級生に出口さんという人がいたことを思い出した。色黒でスラリとした足の速い女の子だった。入口さんという人にはこれまで会ったことがない。
帰りは腹ごなしに歩いて帰る。初めて歩く道を歩く。
大城通りのここに出るのか。
シャワーを浴びて、しばらく昼寝。
夕食は豚肉の卵あんかけ炒め、シシャモ、味噌汁、ごはん。
初めてのメニューである。甘みのある塩味で美味しい。
食事をしながら『ブラックペアン2』最終回(録画)を観る。怒涛の展開。そして秘話の開示。無理やり終わらせましたね。
原稿を書く。
チャイを抱っこして、夜の道を歩くと、秋の気配がただよっていた。
風呂から出て、今日の日記を付ける。
1時半、就寝。(冷房は止めて)