フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

5月15日(火) 雨

2012-05-16 02:59:56 | Weblog

  8時、起床。昨日の晴天が嘘だったみたいに朝から雨が降っている。でも、明日は夏の太陽が街を照らすという。嘘みたいな天気が続くわけだ。レタスとトマト、トースト(バターとマーマレード)、牛乳、紅茶の朝食。

  昼から大学へ。3限は必修基礎演習。グループ発表。語りは堂々としている。やってやるぞという意気込みが感じられた。内容については、いろいろ問題はあるが、それはあたりまえのことで、無難なことだけを言っているよりも自分たちで話し合った見解を直球で投げつけてくるほうがずっといい。それを受けて、質疑応答も活発だった。

  4限は演習「個人化の社会学」。山田昌弘さんの『迷走する家族』を指定文献とした報告。この本は戦後日本の家族変動論で、とてもクリアーな分析がなされている。社会が個人化していく過程を考える場合、家族の個人化は議論の中心となるテーマである。同じく戦後日本の家族変動論としては落合恵美子さんの『21世紀家族へ』が有名だが、家族の危機について落合さんは山田さんほど悲観的ではない。この違いは二人の気質によるものなのか、議論の拠って立つ理論的基盤によるものなのか、考えてみたい。来週の発表の指定文献は上野千鶴子さんの『おひとりさまの老後』。

  その後は、明日の会議の準備。

  途中で食事に出る。阿比留先生とばったり出くわしたので一緒に「ごんべえ」に行く。阿比留先生はキーホルダーや身分証やパスモなどの入ったポーチをどこかに忘れたらしく、困っておられた。事務所に行ってみたが届いてはいなかった。バッグの中にあるんじゃないですか、もう一度よく探してごらんになったどうですか、とアドバイスしたら、本当にバッグの中から出てきた。よくあることであるが、とても感謝される。


そぼろ丼のセット

  9時半まで教務室で仕事をして、帰る。蒲田着いたら雨は止んでいた。明日は嘘みたいに暑いらしい。


5月14日(月) 晴れ

2012-05-15 01:29:12 | Weblog

  8時、起床。ベーコン&エッグ、レタス、トースト、紅茶の朝食。本日は晴天なり。

  午後から所用で西武池袋線の秋津駅まで行く。初めて行く場所なので、早めに家を出て、約束の時間よりも1時間ほど早く到着。昼食を食べていなかったので、どこかで食べようと、商店街を歩く。『孤独のグルメ』の井之頭五郎の気分。駅の近くはチェーン店がやたらと多い。一期一会(かもしれない)の町で入るべきはこういう店ではない。しばらく商店街を歩く。ずいぶんと人通りがある。近所に大きな会社とか学校があるのだろうか。後で知ったのだが、秋津駅から5分くらい離れた場所にJR武蔵野線の新秋津駅があり、この通りは乗り換えの人たちが歩く道なのだそうだ。そうか、それで人通りが多いのか。

  しばらく歩いて、お目当ての店を見つけた。「カレーショップ デリー」。うん、こんな感じの個人商店に入りたかったのである。

  ドアを開けて入る。カウンターだけの店で、60代くらいのマダムが一人でやっている。会釈をして席に就き、ビーフカレーとアイスコーヒー(セットで750円)を注文する。客は私だけだったので、マダムとおしゃべりをする。いつからやっているのですかと尋ねたら、最初、夫と義妹の二人で始めた店なのだが、半年くらいで、専業主婦だったマダムにバトンタッチして、以来、30数年やっているとのこと。年季の入った店である。カレーの店だから「デリー」。わかりやすいネーミングに時代を感じる。内装もメニューも昔からほとんど変わっていないそうだ。ありそうもない話だが、今後、もし新装開店したら、「ニューデリー」と改名するのだろうか。


らっきょうをたくさんいただく カレーにはちょっとウスターソースをかけて食べた(美味しかった)

  店の前の道は人通りこそ多いけれど、乗り換えの人たちはあまり寄っていってはくれない、寄るとしても駅のそばのチェーン店。来てくれるのは地元の人、とくに高齢の人たちが社交の場として朝夕に来てくれるそうだ。外からは店内はよく見えないが、店内からは外がよく見える。30数年間、カウンターの中から道行く人たちを眺めて来たのですねと私が聞いたら、最初の頃はよく眺めていたけれど、いまはTVを見てるわと笑いながらマダムは答えた。

   駅の改札口での待ち合わせの時刻になったので、「ごちそうさまでした。おしゃべりの相手をしていただいて、ありがとうございます」と言って店を出た。


5月13日(日) 晴れ

2012-05-14 01:45:13 | Weblog

  9時、起床。コロッケパンと紅茶の朝食。

  授業および講演(高知)の準備。

  ツイッターのTLを眺めていたら、社会学の卒業生のMさんが、「破水なう」から始まって、「出産一時間後の赤ん坊の写真」をアップしていた。すごいね。ただし、さすがに分娩室ではつぶやく余裕はなかったみたいだけど。無事ご出産おめでとう。

  新聞に「家族のうた」が第8話(6月3日)で打ち切りが決まったという記事が載っていた。やはり3%ではいたしかたないか。しかし新聞記事になるほどのことなのか。途中打ち切りと言っても、本当に話の途中で突然終るわけではあるまい。脚本を書き換えて、バタバタと収束させるのだろう。脚本家にとっては屈辱的な仕事だ。当然、DVD化はされないだろう。ということは幻のドラマとしてハードディスクに録画してあるデータは価値が出るのではないだろうか。オダギリ・ジョー演じる元ロック・スターは普通の大人の感覚からするととてもいい加減な人間なのだが、それが社会に順応して生きている大人たちにある種の憧憬を与えるほど魅力的に描かれていない(たんにだらしない人間ににみえてしまう)というのが視聴率低迷の理由だろうと思う。でも、私は思うのだが、体制に反抗的な人間というのは、体制に順応できないないというコンプレックスの裏返しとして反抗的に見せているところが多分にあるのではなかろうか。オダギリ・ジョーがそのあたりをとても上手に演じていて、私は面白かった(まだ終ってないけど)ですけどね。

  夕方から家族で外食に出かける。母の日の外食は多くの家庭の定番だろう。蒲田の飲食店が一年で一番繁盛する日かもしれにない。去年の母の日同様、釜飯の「梅Q」へ行ったのだが、予約を入れておいて正解だった。どのテーブルも「予約席」というプレートが置かれていて、飛び込みで来た客は残念そうに帰っていった。

  4種類の釜飯を注文(五目、牛肉と筍、かに、貝柱)。出来上がるまでに時間がかかるので、その間のつなぎで、焼き鳥、出し巻き卵、シラスおろしを注文。


五目釜飯


牛肉と筍の釜飯


かに釜飯


貝柱の釜飯

   ちょっとずつ残ったので、パックに詰めてもらって持ち帰る。これでおにぎりを作ったら、コンビニなら、一個400円くらいの特製おにぎりになるだろう。美味しかった。ごちそうさまでした。

  駅ビルのTAKANOに寄って、ケーキを買って帰る(食事代は私が出し、ケーキ代は息子が出した)。

  11時過ぎ、娘が帰宅。母の日のプレゼントを妻に渡し、持ち帰りの釜飯とケーキを食べた。


5月12日(土) 晴れのち曇り

2012-05-13 02:13:33 | Weblog

  9時、起床。ここ数日、肌寒い日が続いて、体が冷えたせいだろう、お腹の調子がよろしくない。朝、お粥(鮭)を食べて、風邪薬とビオフェルミンを飲んで、家でおとなしくしていることにした。ビオフェルミンは子供の頃からお世話になっている整腸薬で、水も飲まずに、噛んで食べていたように記憶している。正露丸ではそうはいかない。正露丸よりも効目は穏やかで、体にやさしい気がする。

  昼食はバーゲンに行っていた妻が買ってきた海苔巻きと稲荷寿司(妻と息子は握り寿司)。

  実践女子大学の原田謙君から彼が分担執筆した『発達科学入門3青年期~後期高齢期』(東京大学出版会)をいただいた。原田君は私が早稲田大学で教え始めた年の調査実習のクラスの学生だった(同じクラスに弘前大学の高瀬雅弘君もいた)。「昭和期を生きた人々」というテーマでサラリーマンと主婦のライフコースの分析をしたのだが、そのとき参考文献として読んだデイビット・プラース『日本人の生き方』(岩波書店)が彼のその後の人生に大きな影響を与えた。今回、いただいた本に添えられた手紙には、「調査ゼミでプラースの本を学生に貸すと「大学院に進学して研究者にでもなろうかな」と思う不届きな学生が現われるのでお気をつけ下さい。またお会いできるのを楽しみにしています」と書かれていて、思わず笑ってしまった。彼が執筆を担当した章のタイトルは「セカンドライフの設計」である。

  夕食は親子丼。もう普通に食べられる。

  今夜の「出没!アド街ック天国」は私の地元である蓮沼が取り上げられていた。池上線の蒲田と池上の間にある駅だが、蒲田も池上もすでに同番組で取り上げられているので、その隙間の蓮沼が取り上げられたわけだが、少々無理のある設定で、私の住んでいる西蒲田5丁目あたりまで取材が及んでいるのには驚いた。大城通りを越えたらもう蓮沼じゃないでしょ。でも、まあ、難苦しいことは言うまい。地元が取り上げられるのは嬉しいことである。私が散歩の途中で立ち寄る店(=ブログに出てくる店)も紹介されていた。「ムッシュのんのん」や「インディアンカレー」がそうである。この番組の効果は大きいから、しばらくこれらの店はお客さんが増えるだろう。よいことである。

http://www.tv-tokyo.co.jp/adomachi/backnumber/20120512/


5月11日(金) 晴れ

2012-05-12 06:45:02 | Weblog

  8時半、起床。ウィンナーとキャベツの炒め、ご飯、紅茶の朝食。ご飯はおかずと同じ皿に。いわゆるプレートご飯である。洗う食器が一つ減る。

  10時に家を出て、大学へ。11時から本部某所で某作業。作業を終えて、お弁当(「たはかし」の二重弁当)を食べる。食後のコーヒーは「フェニックス」で。フェニックスは1時から貸切になっていた。必修基礎演習のM先生のクラスの懇親会とのこと。

  1時から教務-事務連絡会。

  4時半から研究室で必修基礎演習のグループ報告の事前相談。今学期は、ゼミ、論系演習、必修基礎演習のすべてグループ発表の事前相談を実施している(ゼミと必修基礎演習は必須で、論系演習は希望するグループのみ)。教員の負担は増えるが、これをやるとやらないとでは、発表の出来がかなり違う。

  6・7限はゼミ。6限は3・4年合同で、3年生のグループ発表(Tさん、Oさん、Mさん)をみんなで聞く。よく相談して準備されたレジュメだが、いくつか甘いところがあり、そこはきちんと指摘しておく。

  休憩時間。本日のスイーツは4年生のT君が調達してきた。

   7限は学年に分かれてのゼミで、私は3年生の方へ出る。3人(Wさん、Iさん、Sさん)のブックレビュー。9時40分終了。

   11時、帰宅。大学の健康保険組合から特定健康診断(メタボであるか否か)の結果が届いていた。メタボでも、メタボ予備軍でもありませんという結果。2年前にメタボ予備軍と診断されたときに保健指導を担当してくれたNPO法人「健康早稲田の杜」のKさんが今回もコメントを書いてくださっているのだが、検査結果だけでなく、私のブログを読まれて、日頃の生活習慣までチェックしてくださっている。

  「その後お変わりなく元気でいらっしゃいますか。1月の検診では体重のリバウンドもなくさらに減量できていますね。コレステロール値も素晴らしいです。ブログでも野菜をとられるようにされていますね。理想を言えばBMI25=体重68.9キロを切ることです。ここを目指して揚げ物や天ぷら、甘いものを続けて食べないように気をつけましょう。」 

  「大久保様のフィールドノートでメロンソーダやおいしそうなケーキを発見してしまいました。血清コレステロールを上げる、卵やバターを使った洋菓子は続けて食べないように、コレステロールを下げる魚や海草、野菜、大豆製品(豆腐、納豆など)をしっかりと食べましょう。」

  「役職につかれて以来、週に2回のジム通いは難しくなりましたか。日常の生活の中でしっかりと歩くことを続けていきましょう。」

  「フィールドノートを見ていると、とても楽しいです。大久保様がお元気そうで何よりでございます。これからも体重維持、もしくは減量にとりくまれますように応援しております!」

  私がブログに食事の記録を小まめに載せているのは、実は、こうした通信教育的保健指導のためもあるのである。

  夕食をとっていなかったので、風呂を浴びてから、録画しておいた『カエルの王女さま』第5話を見ながら、餃子と味噌汁とご飯。「夜食はいけませんね」とKさんに叱られそうである。