文化逍遥。

良質な文化の紹介。

夏の終わりに

2012年09月17日 | 日記・エッセイ・コラム
暑かった今年の夏もやっと終りが近くなってきたのか、朝晩は風に秋を感じるようになってきた。
仕事もなんとか自分の責任分担をこなすことが出来、ホッとしているところ。この連休で気持ちが緩んだのか、溜まっていた疲れが出て夏バテ気味。軽い腰痛もある。
そこで、リラックスする為に昔の名人の落語のテープを聴くついでにCD-Rに落としていた。不思議なもので、すぐれた噺家の芸は声を聞いているだけで安心感がある。「芸は人なり」。

先週書いたブログに加筆しておいたので、アメリカンフォークミュージックに関心がある人は参考にしてください。


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Woody Guthrie centennial collection

2012年09月17日 | わたしのレコード棚
ウディ・ガスリーの生誕100年を記念してSmithsonian Folkwaysから出た『Woody At 100』(SFW40200)。日本での発売元は「ライス・レコード」で、RICE FLR-7201。おもな解説の翻訳は付いているが、基本的には全て英文。
CD3枚に、LP盤の大きさで150ページ程の解説、本人の素描、過去のLP盤ジャケット写真などかなり内容の濃いものになっている。

Guthrie1
大きさがわかりやすいようにCDを一枚横に置いてみた。

Guthrie2
ウディ・ガスリーは絵もうまい人だったようだ。これを見るまで知らなかった。

Guthrie3
フルカラー印刷で、なかなかきれいでしっかりした本に仕上がっている。

Guthrie4
あんまり見せてしまうと著作権上問題があるといけないのでこのくらいにしておこう。


実は9/9現在、CDは全部聴き終わっていない。今週は写真だけで、続きのCDりビューは来週加筆予定。では・・・

9/17加筆
あらためてこの録音を聴いてみて感じた事は、日本語と英語の基本的な「歌」の相違だった。
バラッド(ballad)と言われるが、民間伝承の物語歌謡で、言葉が機関銃のように後から後から出てくる。そして、織り込まれる「韻」。
日本の民謡にも「口説き節」と言われる民話などを物語るものがあるが、基本的にはメロディが無いものだ。
日本語では、韻を踏むことは基本的に無理だと個人的には思っている。漢詩のようにきれいに韻を踏もうとするとどうしても不自然な文になってしまう。現代詩にすぐれた功績が見られないのもそこに遠因があるように思う。
それは、ブルースでも同じで、自分ではカントリー・ブルースの音楽的方法を使って日本語を載せられると思っていたが、今思えば無理があったのかもしれない。実際、それを指摘されたこともあった。

いずれにしろ、アメリカンフォークミュージックにとっては歴史的な録音であり、聴く価値のあるものであることは疑いない。
デジタル化にあったては、ノイズは除去したようだが、78回転のSP盤の状態が良くなかったものもあったようで、今の音質に近いと思って買うと戸惑うかもしれない。特に、CD1の後の方4曲はかなり聴きずらい。




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