文化逍遥。

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CD『Alfabeto Songs - Guitar songs from 17th-century Italy』Accent-ACC24273

2016年11月10日 | わたしのレコード棚
 先月19日に、NHK・FMで放送された古楽器によるアンサンブルを聴いて気に入ったので、同じメンバーによるCDを探して購入した。アマゾン経由で注文したが、アメリカからだったので届いたのは先週のことだ。CDを買ったのは久しぶりだったが、こういう時にはネットも便利で助かるなあ、とも思う。
 放送されたのは、6月7日に王子ホールでの演奏会からのライブ録音。この日のメンバーは3人で、ソプラノ=ラケル・アンドゥエサ(Raquel Andueza)、バロックギター=ピエール・ピツル(Pierre Pitzl)、テオルボ=ヘスス・フェルナンデス・バエナ(JesÚs Fernandez Baena)。テオルボという楽器はわたしも知らなかったが、下段の写真左端に写っているバロックギターを大型にしたような形の楽器で、当然ながら低域を担当している。


ドイツ盤で、録音は2012/1、オーストリアになっている。解説は、英語・イタリア語・ドイツ語。歌詞には、イタリア語に英語対訳が付いている。


 ジャケット内の写真。今夏、王子ホールで演奏したのは上の写真の左から3人で、バロックギターのピエール・ピツルという人が中心になっているようだ。このCDには、さらに右に写っている2人とソプラノ合掌曲のために一人、パーカッション、ギター、さらにcolascione 8・同16(マンドリンに近いもので、8とか16というのは弦の数らしい)という楽器などが入って見事なアンサンブルになっている。ジャンルとしてはクラッシックということになるだろうが、曲及び歌は17世紀イタリアのギター曲が中心で、宗教色が強い。ソプラノもオペラなどとは発声法が違う感じで素朴さがあり、民族音楽を聴いているような感じになる。ちなみに、ラケル・アンドゥエサという女性は、スペインの人という。

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