12/19(水)、千葉劇場にて。監督はデニズ・ガムゼ・エルギュヴェンという女性の監督で、『裸足の季節』という作品で初めてメガフォンを取った人だ。『裸足の季節』は2016年6月に千葉劇場で上映しており、このブログでも同作品を紹介している、読みたい人はこちらからどうぞ。
ロサンジェルスのマイノリティーの多く暮らす地区サウスセントラルで、血のつながらない子ども達を一人で育てているミリー(ハル・ベリー)。隣人のオビー(ダニエル・グレイグ)は白人でいつもケンカ腰だが、その黒人の子供達を見守っている。複雑なコミュニティーの中でも、二人はなんとか生活を保ち、子ども達の未来を開こうとしているかのようだ。時は1992年。スーパーマーケットの店主による黒人少女に対する射殺事件や、警察官による黒人青年に対する暴行事件が起こり、それぞれに軽い刑や無罪判決が出たことにより街は混乱に落ちてゆく。
1992年のLA暴動に関しては、わたしも記憶に残っている実際にあった事件だ。実際の当時のLAの映像も多く挿入されているが、この映画がどの程度現実を伝えているかはわからない。ほぼ、全編で暴動に包まれる混乱した街が映し出されていて観ているのが辛くなる時もあった。誇張が無いことは無いだろう。制作国がフランス・ベルギーで、アメリカが入っていないのもどういう訳なのだろうか。アメリカ社会の暗部を描いた作品を観る時いつも思うのだが、日本から見ればアメリカはGDP世界一の裕福なイメージが強いが富の偏在が社会秩序の混乱を招いているようだ。そしてそれは、今のままではこの日本も近い将来同じ状況に陥ることは確実と思われる。
ロサンジェルスのマイノリティーの多く暮らす地区サウスセントラルで、血のつながらない子ども達を一人で育てているミリー(ハル・ベリー)。隣人のオビー(ダニエル・グレイグ)は白人でいつもケンカ腰だが、その黒人の子供達を見守っている。複雑なコミュニティーの中でも、二人はなんとか生活を保ち、子ども達の未来を開こうとしているかのようだ。時は1992年。スーパーマーケットの店主による黒人少女に対する射殺事件や、警察官による黒人青年に対する暴行事件が起こり、それぞれに軽い刑や無罪判決が出たことにより街は混乱に落ちてゆく。
1992年のLA暴動に関しては、わたしも記憶に残っている実際にあった事件だ。実際の当時のLAの映像も多く挿入されているが、この映画がどの程度現実を伝えているかはわからない。ほぼ、全編で暴動に包まれる混乱した街が映し出されていて観ているのが辛くなる時もあった。誇張が無いことは無いだろう。制作国がフランス・ベルギーで、アメリカが入っていないのもどういう訳なのだろうか。アメリカ社会の暗部を描いた作品を観る時いつも思うのだが、日本から見ればアメリカはGDP世界一の裕福なイメージが強いが富の偏在が社会秩序の混乱を招いているようだ。そしてそれは、今のままではこの日本も近い将来同じ状況に陥ることは確実と思われる。