紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

もう一度見たい映画

2004-06-15 18:01:25 | 9・昔の風景
友人の良流娯さんは、
「もう1度みたい映画が1つあります。それは屋久島に住んでいたとき、近所のおばちゃんが連れて行ったくれた時にみた小林桂樹主演の「はだかの大将」。ふところに饅頭をいれて線路を歩いていた映像(実際にはなかったかもしれないけど)が心に残っています。」

とコメントを残してくれましたが、私ももう一度見たい映画がある。
たしか「三匹の犬」という題名だったと思う。
小学校の中学年の頃、学校の講堂で見た映画です。

その頃、一学期に一度くらい、映画の日というのがあって、講堂に全校生徒が集まって、映画を見た。2時間授業を受けなくてもいい。それだけでも嬉しかったのに、当時めったに映画館に連れていってもらうことなどなかったので、その日は、とびきりハッピーな日だった。
講堂の後ろの方には、6人がけくらいの木の長椅子がずらっと置かれ、前の方は、ゴザが敷き詰めてあった。
低学年の頃は、早くゴザから昇格して、長椅子に座りたいと思ったものです。

たしか長椅子になった頃だったと思う。「三匹の犬」というのを見たのは。内容はほどんど忘れてしまったのだけど、巨大な犬が出てきたのだけ覚えている。と何ともオソマツな感想しか書けないのだけど、すごく面白かったことだけは心に残っている。その日1日じゅう、その映画のことを考えて、興奮していた。またいつか見たいと思ったけど、一体どういう映画を学校で上映していたのか。その後、その映画を見る機会も、題名を聞くこともありませんでした。