King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

セブンソード

2005年10月06日 12時46分25秒 | 日々のこと
前評判が良いので観てきました。
映画館は、いつもの客層とは違う年寄りが
大挙して押し寄せ皆シルバーだとのたもうています。
目的の映画は『せみしぐれ』です。
平日でいつもと違う客層を呼び寄せる映画は
かなりの実力者と見ました。でも、ちょっと行列が
多くて時間が気になりました。久しぶりで行列の待ち
時間があり、やっと自分の番でこちらはもう予告編に
突入しています。急いでコーヒーとホットドックを仕入れ
スクリーンに急ぎます。しかし、内部はがらがらで
ちょうど最後のハリーポッターの予告が終わるところでした。

そして、7剣の始まりです。映画全体が日本映画を見ているような
ストーリー展開です。しかし、ちゃんばら映画にしろ日本の黒沢映画
やハリウッドのウェスタンのいずれにも負けています。ストーリーも
全然おかしくて中国の壮大な感じがありません。もっとストーリーは
大きい話のはずが、どこかの辺鄙な村の小さなお話になっています。
7人の侍の構造とかスケールとかもっと見習うべきですね。
そして一番違和感があったのが、カメラワークです。全然何をどう
とっているのか、何を表したかったのかカメラから伝わってくるもの
がないのです。それに絵が汚いのです。

悪役のスタイルなど日本の漫画風ですし、武器にも合理性がなく
意外性もありません。武蔵の対決する鎖鎌ややりとかそれぞれに
武芸者としての強さや特性が出ているのに対して、彼らの持っている
武器に合理性や必然がなく、7剣の意味も良くわかりません。
天山にいるという武芸者がどういう人たちでどんな修行をして
いるのか剣を持たされたらいきなり賞金稼ぎに対抗できる剣士に
なってしまっているのも違和感がありますし、村にいる何とか会
というやつの位置づけもまったくわかりません。

つまりは、ストーリーも絵も全部だめ。
ヒーローが面白かったのに対してその7倍面白いというのは
テレビのコピーにやられたと思いました。それに私が映画館に
腰を上げた文春か何かの雑誌の映画批評に香港映画にはじめて
ハングルが舞ったとあり、なにか香港にアジアが集結して
面白いエンターティナーとなったように読めてこの映画を
観る決定をしたのです。日本はこの映画の刺激を与えた黒澤映画
であり、後音楽が日本人でした。
予告編では、ステルスが面白そうなのでステルスとファンタステックス
フォーが候補でしたが、ステルスはどの雑誌でも新聞でも酷評されていて
北朝鮮やテロリストをアメリカが空爆するというストーリー自体に
嫌悪を感じているような批評が多いようでした。

殺陣は日本のほうが断然洗練されています。香港はありえない動作は
ワイヤーでの飛びがあり、これだよと思ってしまいます。
久々のだめ映画でした。
コメント
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