King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

モンスターチームか、ブレイザーズの二の舞か。

2005年10月11日 02時13分05秒 | バスケ
今日NBAコンプリートガイドという雑誌を買いました。
毎年今の時期に出る、NBA雑誌の別冊で各チームの紹介と
戦力分析が出ています。入れ替わりの激しいNBAではこういう
雑誌がないと不便です。とはいえ、シーズンインまでにトレードや
故障者や不祥事があり、メンバーはまだまだ激しく変わります。
シーズンインしてからもメンバー移動はあり、解雇も移籍もあります。
一番確かなのは、nba.comでみればいいのです。
でも、これを買うことによりNBAの歴史が残っているようで
手元においています。
この雑誌をずっと見ていくと昨年末に行ったステープルセンターを
思い出しました。

この経験と先日の六本木の結婚式と私に確実に変化を促しました。
お金があれば望む結末は完結できるが、それは満足いくものとは
限らないとそんな人生訓のような物を私に刻みました。
それと似たことですが、NBAでもチーム作りに金を掛ければ完結する
というものではないということです。簡単にチーム間で選手が移動
するNBAでは、まるで人身売買か車の部品くらいの感じで選手が
取引されています。チームの顔だから絶対に出さないという選手が
ほとんどいません。選手も生まれ育った地を出て行きたくないという
選手などいません。

そりゃ全米中を興行して周っていると考えれば、どこに所属しようとも
シーズン中は旅続きでしょう。それに高卒のルーキーでさえ40万ドル
位のサラリーがあります。数年で1600万ドルなんていう選手もいるので
チームの帰属感なんてものはなかなか生まれないでしょう。厚遇をもとめ
トレードは行われます。引退を間近にしてチャンピオンリングのために
サラリーを犠牲にしてレイカーズに行ったペイトンとカールマローンが
いましたが、結局リングは手に入りませんでした。ジョーダンのように
なぜ今更コートに戻ったのかというような行動が時としてありますが、
それだけ金だけでいい選手を集めても勝てないというNBAの面白さがあり
ます。

今年のヒートの陣容を見るとなんかぞくぞくとしてしまいました。
シャックが移籍してそれだけで優勝の可能性があると騒ぎになりましたが、
実際かなりの好成績で地元もファンもプレイオフに寄せる期待がたかまり
ました。そして、あわやファイナル進出かというところまで行き、するすると
優勝を逃した感があっただけに今回の大トレードと強力布陣は、まさに
やる気の現れです。ただ、以前ピッペンがいる頃のブレイザーズのように
スター軍団といわれても優勝候補とまで行かないチームだったように
各チームのトップスターを入れたからといって決してそれで常勝軍団が
作れるはずもないのです。それがチームプレーであり、バスケットという
知的ゲームの面白さです。運動能力抜群の選手達を集めてもそれをうまくたずな
捌きをしないと個性の強い選手達なので、空中分解してしまうのです。

仲が悪いといわれつつもコービーとシャックのいたときのレイカーズが常勝
軍団で、それにペイトンとマローンまでいてもう優勝は決まったかのような
チームがふたを開けてみるとあまり強くなくて、シーズンが終わるとコーチも
いなくなり、シャックも出て行きという空中分解のような見本のような事件
もありました。私はそのコービーだけのレイーカーズをステープルセンターで
みたのですが、一人だけずば抜けたものを持っているのはわかりましたが、
それもただそれだけです。それで優勝できるだけの力かといったらとんでも
ない、ピストンズのようにハートに来るものがありません。このピストンズ
は、主力の移動こそなかったもののコーチのブラウンを出してしまってそれで
いいのかという疑問が残ります。まあ優勝できなかった責任を取らせるので
あればコーチしかいないわけで、確かにコーチので負けたとしかいいようが
ない試合ではありました。

レイカーズは、ジャクソンがコーチに復帰したもののやはりお山の大将的な
コービーをまたトライアングルオフェンスという足かせをかけて果たして
うまく行くのかという疑問があります。昨年はあなたのチームであなたは
好きにシュートを打ってよいよという状況で、それでも強いところには手も足も
出ない事がわかり、チームに再度トライアングルオフェンスを導入しても
よいとコービーは観念したと伝えられました。どれだけ再建できるのか
これも楽しみです。そして、やはり優勝争いはヒートに注目が集まります。
スター選手がどれだけ機能して破壊的強さをみせるのか、それとも
ブラウンの遺産でピストンズが勝てるのかなんとも興味は尽きません。
コメント
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