King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

冷え込みに冴える物

2015年10月30日 13時55分41秒 | 珈琲
月末で大変慌ただしく、豆を焼いたかと思えば
集金に出かけたり、在庫チェックで少なくなったものの
発注をしたりとどたばたと午前中を過ごし、気が付けば
来月の季節のブレンドのことも考えねばと先日の13夜の
月を思い出して進む季節に思いを致すのでした。

そして先日焼いたエルサルバドルエルカルメン農園を
淹れて飲んでみて、今年も買えた虎屋の栗蒸し羊羹や
マミーのアップルパイなどお気に入りのお茶請けに
また思いをやったりしてしばしぼんやりとしました。

そんないつもの味の他にひとつ今年は意外な発見も
しました。

それは秩父にある野菜販売所みんなの畑で買い求めた
りんごです。

りんごで一番好きなのは紅玉なのですが、先日寄ったら
普通スーパーで買う値段の1.7倍ほどの値段で売られて
いて普通なら買わないのですが、その色艶と不揃いな形
ながら何とも言えないつややかな輝きが実から呼びかける
ようにに感じて残っていたものを全て
買って帰りました。

普通、このような無農薬とか有機栽培を謳った食品店と
いうのはたかくてまずいのが相場で、エコとか環境とか
気にする人は味もエコに免じて我慢するのかと良く思った
ものです。

その代表はこういう店で売っている紅茶や珈琲です。

無農薬や有機栽培でフェアトレードなどといって高く
なった商品でいつ焙煎したのか解らないような香りも
味もぼんやりとしたものと相場が決まっています。

ですからみんなの畑で売られている珈琲も外見はそんな
感じでしたから、他の商品もよくあるエコのために
高くても買いますという商品かと見ていましたが、
この紅玉を食してみてそれを改めました。

鮮烈な林檎本来の甘味と酸味が実に瑞々しく昔の
あのもみ殻に入って木の箱に詰められた林檎の
味なのです。

これにはビックリしました。

こういうこのが秩父でも食べられるのかと大変感動
したのです。

昨今氷温熟成について科学的にうまくなるという
発表がありました。

これから冷え込んで冬の野菜がおいしくなるという
裏付けられまた冬の楽しみが増したように思います。

同様に珈琲も焼いて冷えた夜を越すとまた味が深まると
秋冬の楽しみとなります。

これは以前から感じていたことでもあります。

これからの季節はこの冷え込みとより深まったチョコ感
を感じられるブラジルの豆が合うと思います。

ところが、昨年は秋摘み新豆という売込みが盛んに
あったのが今年は晩秋摘みとか手摘み日陰干しの方が
多く、昨年の新豆売込みはなんだったのかという感じです。

これはもサードウェーブなどの影響なのでしょうか。

当店では秋のブルボン種としてこのエルカルメン農園を
お勧めしています。
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