King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

カタログのみ方

2015年10月31日 14時47分53秒 | 車選び
車選びにはまず利用形態により車の型を選定し、
あとは好みでメーカーから車種を選んでディーラー
に行って実車をみたりカタログをもらったりという行動に
なる。

しかし、今はネットでカタログを取り寄せたり、口コミを
みて車の評判やいくらの値引きが行われているかまで
知ることができる。

今売れている車の型はなんといってもSUVというものだ。

そしてそのSUVの中で一番の売り上げを誇るのがホンダの
ヴェゼルだ。

ネットでその諸元をみると、1500cc直列4気筒DOHC、AT7速、
131馬力で、193万からとなっている。

それにATとVTECとFFと4WD、ハイブリッドと選べるようになっている。

トヨタのプリウス以来、ハイブリッドによる燃費の向上とエコが
注目されたわけだが、世にはこのハイブリッド化をただの燃費向上手段
と見ないユーザーもいる。

ヴェゼルにも7段ギアとパドルシフトが組み合わされている
ことをみればそのスポーツ走行を目的にしていることも
予測できる。

これを子供じみた格好だけの高級車のコピーで実用的に
何の意味もないとみるか、レース気取りを楽しみに購入するか
カタログ的には特段の記述もない。

日本の自動車市場というのはトヨタ日産の二大メーカーと
後は弱小の戦いのような認識だが、車のラインナップから
価格、売り方まで各社に差がある。

トップのトヨタにはそれなりの魅力があるし、トップブランド
であるが故の期待と希望もつきまとっている。

いつかはクラウンといったコピーがあったように車格が
その人のステータスを表すといった時代があったがそれが
みんながプリウスに乗るようになり、エコの前にくるまも
ステイタスを誇示する道具からの地位を転げ落ちたかのようだ。

車の値段も同じスペックと装備を持っていてもトヨタと他社だと
どうしても弱小の人気のない車ほど安いという傾向がある。

それに色々な規制緩和でかつては車を改造して自分らしい
スタイルを演出する人が多かったがエアロバーツなどが最初
から標準装備だったりアルミホイールもかなりデザインの
いいものが付いてたりで、カーアクセサリーで飾る人は
昔から比べたら随分と減った。

トヨタならオプションでグレード分けが細かくされている
ものが、他社なら最初から標準装備されていてオプションも
選びやすかったりする。

そんなこともあってヴェゼルが売れ筋の車で一位になった
のである。

トヨタの場合、SUVでハリアーやラッシュなどの4WDで街乗りも
こなして悪路も行くというコンセプトの車は魅力的なのがない。

ランドクルーザーなどの本格仕様は普段使いにはごつすぎるし
レクサスなどだとヴェゼルの二倍もする。

しかし、このカタログで見える割安感にも実際には表れない
ものがある。

例えばスバルのアイサイトは標準ではなく選ぶと10万高くなる。

ヴェゼルには同様のシステムが付いていて、特別行政法人の
安全ランクで最高ランクの五つ星になっている。

ところが、スバルのディーラーに行ってみると同じように
アイサイトの説明でスバルは特別行政法人の評価で最高得点を
とったという説明をする。

インプレッサ、レクサスなどが40点満点でヴェゼルなどはその半分だという。

こうなるとなにがよくてなにがわるいのかわからなくなって
くる。

本来の目的として安全性能を第三者機関が公正な立場で審査するのが
役割のはずだが、それぞれの独立行政法人がメーカーと結託して
それぞれの評価機関を使っていたのでは意味がない。

世の有識者だとか第三者機関とかニュースに出てくるものも
この呈で全く何の意味も価値もないことが知れる。

こういうものが増え、正当な競争やイノベーションを阻んでいて
日本のダイナミズムも失われた20年にもつながったのだ。

カタログは所詮紙の上のこと。

実物をやはり見て乗ってみないことには解らない。

そんな消費者の目線の番組がBBCのトップギアだった。

ホルシェとマクラーレンとフェラーリのトップカーを
どれが一番早いか実際に試すといっていたが、メーカーが
車の提供を拒否。

フェラーリが態度を軟化させ売り出し状態のまま何も手を
加えないなら貸してもいいと言ってきたと番組で紹介した
直後番組は最終回を迎えた。

それでもこの番組から最新のトップカーがどうなっているのか
どれだけの実力があるのかが解った。

マクラーレンやフェラーリも今やハイブリッドだということ。

コンピューター制御によりアドバンスモードやエコモードなど
様々な安全制御により横滑りを防止したり、パドルシフトや
シートにマッサージ機能があったりと必要のないものが随分
ついてるらしいこと。

日本の最高級車もごてごてといらない装備はてんこ盛りで、
乗ってスイッチのボタンを押すと音声とライトでウエルカム
状態を演出しシートとハンドルが電動で動いて運転位置まで
移動するのだ。

パーキングブレーキも電動になり操作するレバーも小さく
なった。となると前列は三人乗りにすべきなのではとおもうのだ。
失際には前二人というのはもう揺るがないスタイルで各社
共通であり、余剰スペースは肘掛や物置になっている。

人を一人余計乗せるより、世は自動運転の方向らしい。

それでも街で見かける車は皆四枚ドアの車で、ツードアクーペ
というのもすっかり見かけなくなった。

とにかく街で見かけるほとんどが軽自動車とプリウスばかり
という今の時代がバブルの時には想像できただろうか。

そして次に来るの燃料電池車がどの程度の普及になるのか
実に興味深い。
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