King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

観光地なんですかの問いに

2017年08月14日 11時30分53秒 | 珈琲
最近の北朝鮮の威嚇の文言を聞くと
それも正確にしないとあまり信憑性を持たず
くだらない雑音になっていると感じます。

なぜわざわざ島根県、広島県、高知県の上空を
通ると言っているのでしょうか。

テレビでは日本の具体的地名を出したと騒いで
いますし、自衛隊はパック3を配備したといいます。

テレビや政府高官も誰もこのルート指摘について
なぜ愛媛県が入ってないのかについて言及はなく、
明らかな間違いなのかそれとも愛媛だけ通らない
コースがあるのか誰か考えた人はいるのでしょうか。

ちなみに指摘されてない愛媛県にもパック3は配置されました。

そもそもそんな労力をする必要があるのか、どこまで
そんな威嚇にそった行動をとるのかという疑問もわきます。

マッハ9にも及ぶ速度の飛翔体を地上から撃ち落とす
ことができるとは思えません。

そんな物騒な状況ながら日本は一年で一番人々が旅行する
時期にあたり、昨年から祝日になった11日と合わせて
三連休となり、それに続く旧盆と人々はそれぞれの故郷に
向かったり、休暇を過ごすために出かけていきます。

市内は今日もすごい混雑で岡山とか青森とか函館など
のナンバーの車も見かけます。

昨日訪れたお客様も珈琲を飲まれたときに秩父は観光地
なんですかという質問をされました。

これには思わずそれではあなたはなぜここに来たのですかと
聞き返さずにはおられませんでした。

すると日本海側のかなり田舎から来たのだというのです。

秩父は田舎だと思って来たらすごい人混みに辟易とした
といいます。

目的はオオカミ信仰の地を見に来たといいます。

オオカミ信仰は関東に残る起源は古いものの山に
分け入る修験道が確立したころ一番信仰されたもの
と思われます。

狐が田の守り神としてあまたの稲荷が存在するのと
同様山には仏教と習合した修験道の象徴にオオカミが
狛犬の代わりに使われ場所によっては稲荷の狛犬が
オオカミだったりと色々と交じり合い本来の言い伝え
がよくわからない信仰になっている感すらあります。

ただ、自然とともに生きる人々の心に狐を見守り、
里山の友とし、オオカミを道案内に山を愛した人々
そういう昔の記憶が人をその痕跡に向かわせるので
しょう。

それを阻害されるかのようなありふれた観光地のような人混みに
接したかのお客は先の質問をしたのです。

何をいまさらというような出来事でした。

でも現実に今を見ることの大事さも感じるひと時でした。

少しでも当店に寄ることにより、オオカミと山と
狐と里山について語る時間をもて旅の一興になれた
ことと珈琲の香りに悠久の時間を感じることもあればと
思い見送るのでした。
コメント
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