金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

137:ナンシー関 『ナンシー関の記憶スケッチアカデミー』

2011-10-30 18:36:34 | 11 本の感想
ナンシー関『ナンシー関の記憶スケッチアカデミー』(カタログハウス)
★★★☆☆

雑誌の本とマンガ特集で紹介されていたもの。
存在は知っていたけれど、読んだのは初めて。
「通販生活」掲載のものに、書下ろしの「考察」と
「座談会」を加えた3部からなる。

単純におもしろいので、ちょっとした気分転換によい。
絵だけではそれほどおもしろくなくても、
ナンシー関のコメントで笑える。
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136:養老孟司・河野和男 『虫のフリ見て我がフリ直せ』

2011-10-21 11:36:56 | 11 本の感想
養老孟司・河野和男『虫のフリ見て我がフリ直せ』(明石書店)
★★★☆☆

解剖学者の養老孟司と農学者の河野和男という
虫好きの二人による対談。
虫は特別好きではなく、むしろ苦手、
生物学についてもさっぱり!なので、
「『種』や『属』は存在するのか」
という対談や
「個体発生と系統発生」
「高位分類群とホックス遺伝子」
あたりのコラムは、よくわからなかったのだけど、
知らないなりに読み進めていったら何となくわかった。
虫から関連して文化や社会、教育、政治にまで話がおよび、
虫好きじゃなくてもおもしろい。

鳩山邦夫氏の話が出てきたときに、すかさず
「彼は蝶屋さんでしょ?」という言葉が出てきたのが
なんだかおかしかった。
「創造論」「インテリジェント・デザイン」の話、
最近別の本でも読んだぞ、何だったっけ……と
考えていたのだけど、結局思い出せず。
今朝ブログを見返してやっと思い出したのだけど、
たぶんこれ
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135:野中柊 『きらめくジャンクフード』

2011-10-20 11:22:54 | 11 本の感想
野中柊『きらめくジャンクフード (文春文庫)』(文藝春秋)
★★★☆☆

NHKの英会話のテキストに掲載されていたらしいエッセイ。
ハンバーガーやポテトチップス、ポップコーンといった
いかにもなジャンクフードだけでなく、餃子やグラタン、
おでんや桜餅といった身近な食べ物を挙げて、
思い出や趣味嗜好を語っている。
『小春日和』以外はあまり好みじゃないなあ……
という印象の作家さんなのだけど、この人の描く世界が
なんとなくお菓子っぽいイメージなので
テーマにぴったりだったのか、楽しく読めました。

わたしはもう以前ほどケーキやクッキーを
おいしいとは思わなくなったけれど、
これを読んでレモンメレンゲパイとバナナブレッドが
無性に食べたくなった……




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134:中島義道 『女の好きな10の言葉』

2011-10-19 11:09:40 | 11 本の感想
中島義道 『女の好きな10の言葉』(新潮社)
★★★☆☆

国内外の戯曲・小説・随筆等からの引用を交えつつ、
女性の口にする言葉とその言葉が生まれる背景について
書いたもの。
タイトルになってる「女の好きな10の言葉」は
以下の通り。

「ほんとうの愛って何?」
「私はあなたの何なの?」
「私を人間として見て!」
「あなたには私は必要なの!」
「あなたは不潔よ!」
「私に何でも言って!」
「私に心配かけないで!」
「わかんなーい!」
「かわいーい!」
「すごーい!」

まあ、内容はいつもの通り。
もともと人によって見えているものが違うので
誰もが納得する「男性論」とか「女性論」はあり得ないだろうし、
自分の見ているものと一致する点や相違点を楽しむものだと
思うので、これで怒ったりするのは筋違いというもの。
……と思えるのは、著者がおじいちゃんであることと
文章のユーモアゆえかしら。
身近な男性が「女ってさー」って語ると、
「あんたがどれだけ女を知ってるって言うのさ」
と腹が立つし。

電車で化粧する女性を妨害するエピソードはおもしろいんだけど、
身近にいたら絶対に近寄りたくない危険人物。
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133:週刊朝日 編『親子論。』

2011-10-18 09:38:20 | 11 本の感想
週刊朝日 編『親子論。』(朝日新聞社)
★★★☆☆

佐藤明&佐藤可士和、鳥越俊太郎&鳥越さやか、
石田純一&いしだ壱生、ちばてつや&千葉修平……などなど、
様々なジャンルで活躍している35組の親と子のトーク。
週刊朝日に連載されていた「親子のカタチ」から
一部をピックアップしてまとめたものだそう。
内容は割と表面的な部分にとどまっている感じがあるのだけど、
一般人じゃないお父さんやお母さんも登場していて、
子供のころの思い出や家庭環境を語ることで
著名人の生まれ育った背景みたいなものがわかるのがおもしろい。

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132:柴村仁 『プシュケの涙』

2011-10-17 08:56:32 | 11 本の感想
柴村仁『プシュケの涙』(電撃文庫)
★★★★☆

書評ブログで「名作」に挙げられていたもの。
二部構成になっていて、
第一部が校舎の4階から飛び降り自殺したとされる同級生・吉野彼方の
死の真相をめぐる二人の少年のやり取り、
第二部が吉野彼方視点で語られるボーイミーツガールの青春もの。
正直、「感動!」とか「泣いた!」というほどの
インパクトはないんだけど、
透明感のあるセンチメンタルな感じが電撃文庫みたいな
ライトノベルでは珍しいのかも。
死んでしまうとわかっているだけに、第二部での救いが切ない。
第一部・第二部の構成が逆転していたら
ここまでの喪失感は出なかったはず。

表紙のイラストもライトノベルによくある萌え絵じゃない、
透明感のある絵で良い。
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131:湯前悟郎 『廃墟探索』

2011-10-15 11:19:27 | 11 本の感想
湯前悟郎『廃墟探索 西日本篇』(新風舎)
★★★☆☆

持ち物や危険の可能性、法律との兼ね合いといった
廃墟探索の際の注意点が書かれているところを見ると、
これは実際に廃墟に足を踏み入れたい人を
読者として想定している模様。

写真が小さいうえ白黒で、現場のレポートも少ないので
『廃墟本』と比べるとちょっと物足りない。
軍艦島と徳山村のところはおもしろかった。


コメント (2)
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130:柿崎こうこ 『美食日記』

2011-10-14 20:22:38 | 11 本の感想
柿崎こうこ『美食日記―美味しい生活、おいしい時間』(KKベストセラーズ)
★★★☆☆

ふと気づいたら食関連の本が続いているのだけど、
単純に、ここしばらくずっと体調が悪くぐだぐだしているので
読む本も文字量の少ない、ビジュアル要素の多いものに
なっているだけです。

さてこれは、食にまつわるイラストエッセイ。
この人の本を読むたびに思うんだけど、
美のために割くエネルギーの量がすごい……。
わたしはもともと搭載されているエネルギー量が少ないうえに
「美しくなるために~する!」という思考回路が
備わっていないので、なんか、異文化を目にしたような気分。
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129:幕内秀夫 『変な給食』

2011-10-14 19:52:50 | 11 本の感想
幕内秀夫『変な給食』(ブックマン社)
★★★☆☆

学校給食の変なメニューを再現し、
ひたすら怒ったりツッコミを入れたりしている本。
給食にパンが出たっていいと思うし、
たまのお菓子もいいんじゃないかと思う。
なので著者の主張もややヒステリックに
感じられるところがあるんだけど、
毎日でないにしろ、ここに紹介されているメニューは
「これはやばい……」と思える取り合わせが多く、
家庭でまともな食事をとっていない子どもが
給食でもこれじゃあ……と暗い気分になる。
「生クリームサンド・やきそば・牛乳」とか
「カレーうどん・アメリカンドッグ・小倉白玉・牛乳」とか
「みそラーメン・手作りあんドーナツ・くだもの・牛乳」とか、
素人でも栄養的にどうなの?と思える組み合わせ。

しかし、給食費も払わない親が問題になっている昨今、
栄養士の人々も苦労してるよね。
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128:ドミニック・ローホー 『シンプルに暮らす』

2011-10-14 19:10:04 | 11 本の感想
ドミニック・ローホー『シンプルに暮らす』(中経出版)
★★★☆☆

『シンプルリスト』と同じ人。
ずいぶん前にお風呂用にBOOKOFFで購入。
生活の中でも基本となる「食」について書かれたもの。
過食の傾向にある現代人が食べ過ぎないために
どうしたらいいのか、断食や器の選び方、
飲み物の摂取の仕方等について述べている。

「胃の大きさは、にぎりこぶしひとつ分」
と視覚的に提示されたのが印象に残って、
食事のときにちょっと気をつけるようになった。
肉をやめて魚を食べるようにもしている。
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