金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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151:山本周五郎『樅ノ木は残った(中) 』

2024-07-17 11:35:12 | 24 本の感想
山本周五郎『樅ノ木は残った(中) 』
★★★★☆
 
【Amazonの内容紹介】
 
奴等の企みを潰すため、俺は鬼になろう。
仙台藩六十二万石を寸断──。
酒井雅楽頭と伊達兵部とで交された密約が明らかになった。
嫡子を藩主の座に据えることに血眼になる兵部だが、
藩の取潰しを目論む幕府にとってはその駒に過ぎない。
罠に気付いた原田甲斐はあえて兵部に取り入り、
内部から非謀を破却。
風前の灯となった伊達家の安泰のため、ひたすら忍従を装う。
 
****************************************
 
しばらく間を空けると、途端に話がわからなくなってしまい、
戻って読み直すことを繰り返しながら読了。
まだ話の途中なので、今回はメモのみ。
 
・伊東七十郎、絶対人気出るタイプのキャラクターだよね。
 自由人だが一本芯が通っていて人望がある、ヒーローの風格。
 
・肉欲に溺れてどんどん堕落していく新八、ついに甲斐のもとへ。
 
・おみや、丹三郎に恋。
 恋心が報われないことを逆恨みして、なんかやらかすんじゃないだろうな……
 
・モテモテの宇乃ちゃん、同世代の若い男に見向きもせず、
 一途におじさん主人公が好き。
 相変わらずのドリームが気持ち悪い。
 
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映画:『砕け散るところを見せてあげる』

2024-07-17 11:31:31 | 映画の感想
2024年の映画⑥『砕け散るところを見せてあげる』(Sabu 監督)
 
【Amazonの内容紹介】
 
平凡な日々を送る濱田清澄はある日、
学年一の嫌われ者と呼ばれる孤独な少女・蔵本玻璃に出会う。
玻璃は救いの手を差し伸べてくれる清澄に徐々に心を開くようになるが、
彼女には誰にも言えない秘密があった…。
その秘密に気づき始めた清澄に<恐るべき危険>が迫り、
友人の田丸や尾崎姉妹も心配する中、
物語は予測できない衝撃の展開を見せていく。
 
********************************
 
アマプラにて。
 
原作が発売された当初、買って読みかけたものの、
冒頭だけですでに内容がしんどく、
早々に読むのをやめてしまった。
そのため映画もなかなか見る勇気が出ず……という状態だった。

いや~……

いくらなんでも、重すぎるだろ!!

前半はいじめの場面が鬱すぎて早送り!
途中からは堤真一が怖すぎて早送り!
ちゃんと見られなかったので、好み度★はなしです。

キラキラ青春もののスパイスとして、
いじめだったり難病だったりが添加された作品は多いが、
これは毒物の塊に、キラキラがちょっぴり含有されてる感じ。

清澄とお母さんを助けようと夜家に玻璃がやってきた場面からの
恋する二人のエモさは相当だし、
再会してからの展開も大好きなんだけども、
特に後半の毒物パートが激しすぎる。
「キラキラ青春ものをバカにしてすみませんでした、
 もう勘弁してください、
 キラキラしてるだけの甘っちょろい恋物語、最高!」
と言いたくなる。
ものには限度があるんだよ……。
というか、まず警察を呼べ!!

 

直前に見た映画で同級生役だった北村匠海くんと中川大志くんが、
この映画では親子役になっていて不思議な感じ。

玻璃のビジュアルが、

「Q:なぜ清澄はそこまでして玻璃を守ろうとするの?
 A:恋しちゃったから」

を納得させるものではないのが残念なのだけれども、
そういう端々にある「説得力のなさ」を
石井杏奈さんと中川大志くんの演技がカバーしていた。
二人とも、素晴らしかった。

特に中川大志くん、大衆受けしない作品にばかり出てる印象が
あるところも含めて、見れば見るほど好きになっちゃう。
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