別府八湯のひとつ亀川温泉へ。
こちらの旧浜田温泉は昭和10年に建築されたもの。
老朽化の為一旦解体されたが別府市在住の篤志家による寄付のおかげで建物が復元され現在登録有形文化財の温泉資料館
となってることを知ってやってきた。
別府市に現存する和風木造温泉建物としては最も古いもだそうで堂々とした寺院造りが見られる。
昭和42年には二階に公民館が造られたそうだが、最初はこのような天井の高い平屋建ての建物だったということで
8mの吹き抜けの格天井が復元されていた。
階段を下りて、半地下になっているところにはタイル貼りのひょうたん型の浴槽が残されている。
岩のある部分からお湯が噴き出していたそう。
浴槽が地下に設置されているのは温泉は地面下から湧いてくるため浴槽に温泉水をためるには
地面より下に噴き出し口を作る必要があったためだとか。
温泉水によりやや変色した浴槽のタイル。
興味深かったのがこの戦前まであったという蒸し湯。
現在のサウナのようなもので、当時は豊富な噴気を利用していたそう。
真っ暗な蒸し湯のある地下室の天井部分にはコンクリートに埋め込まれたガラスブロックが使われていて
当時では斬新な仕掛けだったそう。
丸くくり抜かれてるけどガラスブロックは四角のよう。
番台の前付近にあるそのガラスブロックを外から見たところ。
温泉マークのタイル。
この旧浜田温泉資料館の向かいには現浜田温泉がある。
バリアフリーに配慮した立派なたたずまいの温泉だけれど、ここも入浴料は100円と良心的。