先日、東洋陶磁美術館で開催中のヘレンド展へ行ってきた。
洋食器の中ではヘレンドのシノワズリなデザインが好きで興味があって
この日もそんなシノワズリデザインのものがたくさん見れるかなと期待してやってきた。
中盤ほどのコーナーに求めていたものがいくつかあって興奮した。
ポットのつまみや取っ手、注ぎ口、更にはトレイの脚部分にまで
立膝ついたり、三角座りしたりしてる中国人のおじさんが貼り付いてる。
それらがめちゃめちゃ可愛くて、滑稽なのだ。
精緻で繊細な絵付けの中にあって、ポツリとこのおじさんが醸し出す雰囲気がたまらない。
館内は撮影禁止だったので、昔ハンガリーへ旅した時に買った図録から写真を抜粋。
こんな感じ。
このおじさんは中国の高等官吏で、「マンダリン」と呼ばれてる。
こんな風に、トレイを支えてるマンダリンも。
もちろんヘレンドはシノワズリ柄だけでなく、正統派ヨーロッパ風のロココ調の華麗な絵付けのものから
精緻に描かれた写実的な風景画を配したもの、花や昆虫をリアルに描いたビクトリアパターンのもの
そして中国陶器や日本の柿右衛門や伊万里を模したもの、他多種多様なものが見れた。
必死に?真似をして描いたと思われる柿右衛門風の磁器を見ると
このころのヨーロッパへの日本の陶磁器の影響力は相当だったんだなあと伺いしれた。
ヘレンドで今も人気の「インドの華」シリーズも元々は柿右衛門の図柄を模したものだとか。
東洋のデザインをそのままでなく、やや西洋風にデフォルメされてるようなものも興味深いなあ。
いろいろと楽しめた展覧会だった。
その後は一緒に行ったNさんと西天満の方まで歩いて、「そら豆食堂」というところで
薬膳定食のランチを食べた。
この日の日替わりは豆腐のあんかけ唐揚げメインで、いろいろおかずがついて1000円。
玄米ご飯も美味しくて思わずお代わりしてしまった;