鶴岡から酒田へ移動。
酒田ではまた駅前でレンタサイクル(無料)を借りて、出発。
この日、山形でも気温は36℃;朝から自転車で走り回っていたのでかなり体力は消耗してきているものの
好きなタイルと建物巡りの為、アドレナリンが出まくっていてそれほどの疲労感も感じないまま
この日の後半戦に突入。
大正13年に建てられたカトリック酒田教会。
門は閉ざされていて内部は見れず。
途中通りかかった魚屋さんのコンロ?がモザイクタイル貼りだった。
日和山公園内にある旧白崎医院へやって来た。
旧白崎医院は大正8年に建てられた木造洋風建築。
住宅付き、外科専門医院というのが珍しく貴重なものだそう。
昭和53年まで本町通りにあり、解体されることになったが、保存が検討され、現在の位置に移築保存されたという。
玄関を入ると、真っすぐ廊下が伸びていて、両側に薬局や待合室、診察室があり、
突き当りが手術室に。
こちらは待合室。
窓は洋風の上げ下げ窓だが、畳敷きになっている。
天井は細かい装飾の入ったティンパネルに。
ドイツ製ではないかとのこと。
突き当りの手術室は、床と腰壁はタイルに囲まれた真っ白な清潔感漂う空間。
簡易過ぎる?ベッドと、仰々しい雰囲気の照明がなんだかリアル・・
光量が相当ありそうな照明、手術室の天井もティンパネル。
陶器製の手洗いも二つ並んで設置されていた。
こちらは手術室の脇についていた消毒室。
そして2階へ。
2階は住居となっていて、洋風窓に畳敷きの、こちらは書斎。
ちょうど手術室の真上の部屋は1階の手術室の天井が高く取られているので、2階は天井低めで
物置として使われていたのだとか。
欄間のある二間続きの居間
階段の上がり口の天井のティンパネル。
玄関に置かれていた箱ぞりは医師の往診に使われていたものだとか。
この夏の暑さからは想像し難いけど、やはり冬の東北地方はそりを使うくらい雪深いところなんだなあ。
こちらは玄関の照明。
玄関ポーチの持ち送りもスチール製で優雅なデザイン。
その後周辺の建物を散策。
4階建ての蔵のような塔のような不思議な建物は旧割烹はら、とネットで見たけど、
4階以外は窓も少なく、一体中がどうなっているのか?気になる・・
1階の壁面に目玉のような照明?!
裏手には非常階段の名残?!
そして、映画、おくりびとのロケにも使われたという旧割烹小幡。
昭和元年に建てられたという鉄筋3階建ての洋館と木造2階建ての和館が融合した建物。
雰囲気あり過ぎる洋館部分の玄関。
格子の入った木製の扉や控えめな漆喰装飾と照明
窓から中がうっすらと見えるけど、老朽化がすすんでいるため内部見学はできないようになったみたいで残念;
洋館の外壁はティンパネルで覆われてるようだった。
こちらは和館の入口。
光丘文庫は大正14年に、本間家の蔵書を中心に篤志家による数万点の蔵書の収蔵の為に建てられた図書館。
酒田初の鉄筋コンクリート造りの建物だそう。
玄関屋根は唐破風になっていて、図書館というよりお寺の雰囲気。
残念ながら現在は老朽化の為、蔵書は移設され、内部も見学できないようになってた。
町巡りは更に続く・・