カジンチ通りのシナゴーグを見学した後、国立オペラ劇場の見学ツアーが15時からあったはず、近くなのでとりあえずとやって来た。
受付でチケットを購入しようとしたら、またしても見学ツアーは、この日はないとか。
コンサートチケットは販売されてるようだったが、この日はリスト音楽院へ行く予定だったので断念。
同様に、見学ツアーがないと知らずに来た人たちが何人かいた様子。
これ以上、中へは入ることはできなかったが、エントランス付近のみ、見ることができた。
贅沢に大理石が使用された柱が並び、
ヴォールト天井にはフレスコ画が描かれ、金メッキ細工がまぶしいくらい、
豪華絢爛。
床はモノトーンの大理石モザイクで幾何学模様が描かれている。
七宝繋ぎ文がモザイクタイルで~
劇場ホールは、もっとすごいんだろうけど、
エントランスホールだけでもクラクラした。
入口扉前のアーチ。
建物全体写真は失念;
この後、19時開演のリスト音楽院のコンサートまで、
まだそこそこ時間があったので、少し離れたレヒネル・エデンの物件へ
バスを乗り継いでいくことに。
途中に見た1階がタイル貼りの建物。
1階部分が深いグリーンのタイル貼りで、鮮やかな黄色の陶製飾りが映える。
入口のアーチ
お店のようだけど、何のお店なのか??
床はセメントタイル貼りで、
黄色とピンクの華やかな文様。
エントランスには壁面から天井にかけて、細やかな漆喰装飾が施されている。
そして、更に階段ホールが素敵だった。
特にこの階段の手すりの形状!
階段に合わせて流れるように弧を描いている。
アイアンワークも緻密。
天井は漆喰装飾や天井画もある。
美しい~
面白いデザインの門。
アール・ヌーヴォーの扉の手前に、入口を見守る人。
そしてバスでやって来た聖ラースロー教会。
1898年レヒネル・エデン設計により建てられた。
煉瓦造りのゴシック・リバイバル様式で建てられた聖堂、
煉瓦の間の白い部分はタイルが貼られている。
このような白い、渦巻状の模様のあるレリーフタイル。
側面から見ると、陶製の屋根瓦が見られ、三つの尖塔のドーム部分にも陶製瓦が使われている。
煉瓦、タイル、テラコッタ、銅板と、様々な素材で彩られる教会。
ジョルナイ製の屋根瓦。
屋根の稜線には更に細かな陶製装飾が並ぶ。
六角形の尖塔には時計がつく。
先端は銅板造りのよう。
拡大してみると、瓦は六角形。
建物の側面にある出入口。
こちらの屋根瓦にも陶製瓦が使われていた。
他の屋根とはまた違った渋めの色合い。鮮やかな黄色の陶製飾りは同じ。
後陣から見た建物。
外壁補強の為のフライングバットレスが見られる。
煉瓦の間の白く見える部分は、このレリーフタイルが使用されている。
ブリックラインが扉や窓を囲む聖堂内への入口。
この扉の細工がめちゃくちゃ細かくて美しい。
こちらは中央の扉。
あまりの細やかさにうっとりと見惚れてしまった。
側面にあった出入口の銅板の扉にも、似通ったデザインの装飾が施されていた。
聖堂内は意外にシンプルで、交差ヴォールト天井には控えめな漆喰装飾が施され、
祭壇などにはジョルナイ製のセラミックが使用されている。
こちらの祭壇など、インテリアの一部は、レヒネルではなく
タンドル・オットーの仕事だそう。
細やかで丁寧な造りのステンドグラスが並ぶ。
白い壁面に映えるステンドグラス。
こちらは民族調モチーフ。
こちらもセラミック製の祭壇。
教会内の様々なインテリアには木製や大理石ではなく、セラミックが多用されているようで、金彩などを贅沢に用いた陶製品がとても華やか。
シンプルだけど可愛い入口のステンドグラス。
タイルや陶製装飾をふんだんに用いたレヒネル・エデンならではの教会建築を楽しむことができた。