いよいよブダペスト最終日、ちょっとケチケメートへ行きたい欲にも駆られたが
まだ今回ブダペストで見てないところもあるし、プラハへ移動日に無理は禁物
と、ブダペストを楽しむことに。
まずはジョルナイ瓦が使われているマーチャーシュ教会へ向かった。
ブダの丘にある教会へは、ホテルからバスで向かい、最寄り駅からは結構な坂を上ってきたのだが、(もっと近い停留所はあるはず)
更に、この階段・・早朝からなかなかキツイ
上部にアール・デコ風のステンドグラスの入った素敵な扉発見。
この日は、ちょっと小雨模様。
しかし、最終日まで、よくぞ雨が降らないでいてくれた。
旅前に週間天気を見たら、ブダペストまるまる雨だったので、
どうなることかと思っていたけど、自称晴れ女?だけあり、
完全な晴れとまではいかないが、ほぼ曇りにとどまっていてくれてたのが
ほんとにありがたかった。
最終日だし少しくらい濡れてもいいなあ。
高い塔がそびえ立つ、マーチャーシュ教会が見えてきた。
この教会の陶製屋根は、ジョルナイ製のもの。
現在の建物は、14世紀にゴシック様式建てられ、19世に修復したもの。
ジョルナイ製の陶製瓦屋根が、美しく彩りを添えている。
ちょくちょく見かけたハンガリーならではのこの陶製屋根とも、今日でお別れ。
一見同じように見える屋根瓦も、この教会のような六角形もあれば、
鱗状、横長とバリエーションがあって、その瓦で描かれる文様は、
モザイクタイルを並べるようにさまざまなデザインがあって楽しい。
色使いも素敵だ。
27年前に訪れた時にはこの教会で、オルガンコンサートを聴いた記憶がある。
今回は、まだ教会も開いてなく内部も見れずじまいだったが、
外観をじっくり堪能。
正面扉は尖塔アーチが何重にも重なり、
アーチ内にはレリーフとレースのような装飾。
アイアンのヒンジも凝っていて美しい。
ヒンジは扉毎に、デザインが違う。
お花模様が可愛い。
入口上部は細やかな石のトレーサリーが華やか。
満開の花束のようなデザイン。
マーチャーシュ教会の後方には、ブダペストの観光名所でもある
漁夫の砦、眼下にはドナウ川が流れ、対岸のペスト地区が一望できる。
対岸には、今回は行けなかった国会議事堂の堂々とした姿。
スグラフィトだろうか?
インパクトのある壁面のあるカフェ。
ブダペストのマンホールも、レヒネルっぽいデザインで好き。
ライオンが向き合うエンブレムパターン。
このパターンモチーフも素敵だなあ。
こんな模様のもあった。
ハンガリー郵便局と書かれたマンホール。
王宮の丘からは、バスに乗り、フォーシーズンズホテルへやって来た。
こちらは1906年にグレシャム保険会社により、家屋兼オフィスとして建てられた旧グレシャム宮殿だった建物。
2001年にフォーシーズンズホテルにより買収され、改修されて
現在は高級ホテルとして、活用されている。
建物は、ウィーン分離派の影響を受けたアール・ヌーヴォー様式で建てられていて、窓周りや入口周りにはモザイクタイルが貼られていた。
入口のアーチの内側と、アーチに沿って貼られるモザイクタイル。
何をモチーフにしたものかは、わからないが、、
デザイン違いのものも。
内扉の上部にはピーコックをデザインした華麗なアイアンワークが施されていた。
風除室の換気グリルは、よく見ると蝶がたくさん。
エントランスホールの床の大理石モザイクも優雅に渦を巻いている。
ロビー付近の見学&撮影を申し出ると、快く承諾頂けた。
天窓から光が差し込みサンルームのように明るいロビー。
そして壁面はタイル貼り。
緑がかったグレーの淡い色合いのタイルが上品。
一部、植物のようなレリーフタイルが入っている。
これらもジョルナイのタイルだろうか?!
色の濃淡があって、一枚一枚微妙に違う、雰囲気のあるタイル。
上を見上げると、天窓のラインに沿って、太陽のようなモチーフのレリーフタイルも貼られてた。
ロビーに置かれてた植木鉢もモザイク。
天窓の真下に来ると、とっても明るい。
丸いドームと尖塔アーチが組み合わさった不思議な形。
ドームから入口方向を。
アール・ヌーヴォーの扉と、タイルが美しくマッチしている。
面白い文様のタイル。
ロビーから続いて、カフェ&レストランも。
カッコいいバーカウンター。
床の大理石モザイク。
ゆったりとくつろげそうな贅沢な空間が広がっていた。
ステンドグラスの入った扉、大理石の脚のテーブル、いすもおしゃれ。
階段室の手すりの優雅なこと。
向かい合う鳥が愛らしいデザイン。
美しいレリーフを照らし出す照明。
二重のフリンジのあるシャンデリア。
アール・ヌーヴォーのステンドグラスも美しかった。
美しく改装されたホテル。
タイルやステンドグラスは古くからのものだろうけど
新しいものとの調和も素敵なホテルだった。
この後は、これまたジョルナイのセラミックが使用されているというブダペスト動物園へ。