タイルを探しつつ歩くこと約20分、ジョルナイクォーターへやって来た。
19世紀から20世紀にかけ、ジョルナイ家が、陶磁器業を営んでいた地。
ジョルナイの陶器工場に隣接し、敷地内の歴史的建造物などを美術館、工房、カフェ、ショップなどとして保存、活用し、一般公開されている。
門を入ると、カラフルな陶製屋根の小屋が目に飛び込んできた。
かわいい~
煉瓦造りの小屋には、陶製の瓦と煙突が乗っている。
町中でもよく見かけた陶製瓦屋根だが、高いところにあるので
よく見ることができなかった。
様々な色合いの陶製の瓦がとても美しく、
目の前でこの陶製瓦を眺めることができてうれしかった。
隅棟瓦も、こんな可愛いお花の形をしてる。
煉瓦積みの壁面には、更に陶製タイルで装飾がほどこされている。
ハンガリアンフォークロアモチーフの花々が素朴で可愛い。
ベースのタイルの上に、更に花の陶製パーツを貼りつけてあるようで
とても手が込んでいる。
ジョルナイらしいカラーの棟も。
全てタイルで囲まれた建物。
ここは、タイルの楽園~
このライトブルーは、ゲッレールト温泉カラーだなあ。
明るくさわやかな色。
眼下には、煉瓦造りの工場群が見える。
後で行ってみよう。
庭園内は自由に散策できるようで、
チケットブースへ行く前に少し散策。
次々に現れる陶製装飾に釘付け。
三彩に似た色合いの大きな陶板と、花のボタンのような装飾。
煉瓦の階段を下りると、東屋風の建物。
何、これ、中が全部タイル貼り~
しかも様々なタイルがツギハギ状に貼られてる。
イスラム風のものもあれば、単色のトーンのもの、様々なデザインの
タイルの見本室のようになっていた。
注文を受けた際に、余分に作られたものが、この庭園内で様々な形で活かされているようだ。
絵付けタイルもいいけど、この下のやわらかな青緑系のグラデーションのタイルも素敵。
焼き締めのベースに部分的に釉薬が入った可愛い花柄のタイル。
ベンチの座面として貼られてたタイルは、正方形がベースの幾何学模様で
渋い色合わせがいいなあ。
東屋を出て更に下っていくと、こんな煉瓦とタイルでできたベンチも。
先ほどと同じ座面のタイルに、背のところには、飴と黄瀬戸(こっちではなんという釉薬が分からないが)の好きな取り合わせのタイル。
工場へやって来た。
タイルでできたサインにはPIRPGRANITの文字。
ピログラニットというのは、建築用の陶器のこと。
煉瓦の煙突のある風景は、
日本でも常滑などを思い出してしまうが、
こちらの煙突には、更に装飾が加わっている。
煙突の先辺りには、幾何学的なマジャール民族文様が、
そして煙突の基部には、いくつかの草花をデザインした文様の入ったカラフルな陶板で装飾されている。
こちらは、かつて冷却のために使用されていた氷の家といわれるもの。
塔はイスラム風のエキゾチックな文様のタイル貼り。
うろこっぽい陶片
公園内にはあちこちに陶製のオブジェがあるので、まるで宝探ししてるかのよう。
陶製のベンチがあったり。
こちらは、建築陶器のピログラニット。
レヒネル・エデンの応用美術館の屋根についてたものだろうか?!
これは地理学研究所のものかなあ?
無造作に置かれてる。
豪華なセラミックの持ち送りも。
公園内には、こんな子供たちの遊び場用の小さな家もあって、屋根瓦から棟の稜線にも、内部もタイル尽くしに。
腰をかがめて中に入ると、、
いろんなタイルが貼られてた。
これは、子供たちにとっても楽しいだろうなあ。
ハートのエンボスタイルや、豪華なボタン風、
草花文の繊細なレリーフタイルも。
面白い文様の入ったレリーフタイル。
マジョリカタイルのような華やかなものまで。
小屋にくりぬかれた窓。
窓下のタイルも面白いデザイン。
こちらの建物はパペット劇場。
屋根の瓦や、軒下、バルコニーのフェンス、窓や扉周りには陶製装飾がついていた。
扉を囲む丸や四角形の立体的な装飾がついたタイルがかわいい。
こちらはタイル尽くしの通路。
壁面には、様々なタイプのタイルが貼られてた。
鮮やかな黄色のタイルに、もやもやっとニュアンスのあるタイル。
下部のサインによると、
ジョルナイ創立175周年を記念して2003年に造られたもののよう。
この像は、ジョルナイの発展に大きく貢献した二代目ヴィルモシュ。
辰砂釉のような雰囲気もあるえんじ色のエオシン釉。
天井の照明も細かな装飾陶器で彩られていた。
続く・・