タイルや陶製装飾に囲まれたジョルナイクォーターの建物。
こちらの建物内には、展示スペースや、レストランなどがある。
ボタンのような陶製装飾で彩られた窓周り。
ブルー単色のものと、
三色に塗分けられたもの。
軒下には、4種類のタイルをボーダー状に並べて組み合わせたものが貼られてた。
この四角形を組み合わせたタイルは、ぺーチ駅近くの教会でも見たタイルだなあ。
グロテスク文様が入った多彩色の壺。
レリーフの造形がとても細やか。
こちらは水盤?!
緑がかったきれいな単色の釉薬が掛かり、人物像がリアル。
軒下に貼られている繊細な装飾。
これは、クリンカータイルだなあ。
何層にも分かれた凝った噴水もあった。
イルカは噴水に付き物、というくらいよく見かける。
足元の方にも細かく文様が刻まれている。
こちらは、トイレ。
入口周りがタイルで縁取りされてる。
ビーズのようにつながったモールディングタイルと共に4つの球が中心に入ったタイル。
ユニークなデザイン。
こちらは、花のレリーフが入ったモールディングタイル。
地下への階段には、セメントタイルが敷かれてた。
ここからは、展示の有料ブースに。
エジプト的な図柄のタイルが入口を飾る。
こちらの部屋には、タイルタペストリーのようにさまざまなタイル見本が展示されていた。
部屋の一画にこんなコーナーがあると素敵だなあ。
麦の穂と苺。
凹凸のあるレリーフタイル。
周りの真紅のタイルとぴったり合っている。
こちらの多彩色のレリーフタイルも素敵だなあ。
タイルを繋げることで、繰り返される連続模様。
開口部にアーチ状に貼られたタイル。
教会用か?イエスの記号の入ったタイル。
一番奥の部屋は、青と白のポルトガルのアズレージョ風のもの。
松ぼっくりかな?!
そして、2階は、ピンクジョルナイのコレクション。
19世紀半ばから数十年間に製造されてたという約1000点のピンク色のジョルナイ陶器を集めた部屋。
手作りされていた為、形状や色合いが微妙に違うピンクのワインピッチャーとラードポット。
プレートなどの他、ココットやクグロフ型まで、さまざまなものが作られていたようだ。
家具と合わせた洗面ボールやピッチャー。
モザイク風の床のタイル。
マントルピースに貼られたタイルは、とても華やか。
こんな風にピンク製品を家具とコーディネートすると、とてつもなく可愛いなあ。
カップ&ソーサーやポットも。
可愛いタイルもあった。
だんだんと技術も高度になり、繊細な絵付けが施されたものも。
さらに別棟のジョルナイの黄金時代(1870~1910年)のコレクションともいわれる、アメリカのギュギ博士のギュギコレクションなどの展示を鑑賞。
アプローチの階段もジョルナイ製のエオシン釉のタイルが貼られている。
小さな渦巻きタイルや、ボーダータイルは、ブダペストのリスト音楽院でも見たものだ。
この手すりを固定してる金物もおしゃれ~
上階には、ジョルナイの技術を結集したような凝った作品群の展示が見られた。
ピンクジョルナイが活かされたようなピンクと金彩が多用され、鳥が描かれたティーセット。
レースのような透かし彫りが、器全体を覆う飾り壺は壮麗。
ハンガリーらしい民族文様が細かく描き込まれ、首の部分などには、
立体的な花と葉を模したパーツが付け加えられている。
モコモコした地模様のある白い地肌を生かし金彩などで装飾された不思議なフォルムの壺類。
そして地階にあるギュギコレクション。
アール・ヌーヴォーの流れるような曲線、金属的に光輝くエオシン釉
エオシン釉は、ハンガリー千年紀の1896年にヴィルモシュ・ジョルナイによって開発された新しい釉薬技法で、夜明けの女神、イオスにちなんで名づけられたという。
造形はガラス工芸のエミール・ガレっぽくもあるが、
釉薬のおかげで、すごい存在感の器やオブジェたち。
テーマは、想像するに「秋」なのかなあと思うけど、、毒々しいまでの色彩の壺たち。
様々な人物像など、、色彩がハデ過ぎて色にしか目がいかないような・・
馬の蹄のような足を持つ、本物の貝を背負ったこのおじさん、、半端なくインパクトある。
伊勢海老のようなエビが妙にリアルな花瓶。
象の首が二つつく花器?!
デザインと色彩感覚がぶっ飛びすぎてて、もう理解不能。。
ある意味、振り切れた感のあるエオシン釉の陶磁器たち、
約700点のコレクションを堪能した。
エオシン釉、興味深い色彩の釉薬だけど、壺やオブジェとしては、
個性強すぎて、疲れる、、自分的には、建築装飾の一部にポイントとして使用されてるくらいが好きかなあ。
ジョルナイクォーターを存分に楽しんだ後は、ペーチ駅からブダペストに戻ったのだった。