聖ラースロー教会を見学した後、再び中心部へ戻ってきた。
リスト音楽院のコンサートの19時までまだ時間があったので、後二つチェックしていたシナゴーグのひとつ、ドハーニ街シナゴーグを見学することに。
見学料が日本円にして、3千円以上もしたので、
躊躇してしまったが、、ちょっと金銭感覚もマヒ気味だった為、
仕方ないか~と入ることに。
ドハーニ街のシナゴーグは、ヨーロッパ最大のシナゴーグであり、世界でも
エルサレム、ニューヨークに続いて3番目の規模だそう。
建物は1859年にムーア様式で建てられたもので、塔の上には玉ねぎ型のドームが乗る。
赤い煉瓦が帯状に走る外壁に、ダビデの星、六芒星かと思ったら、八芒星?!
入口のアーチ上部にも八芒星が見られる。
エントランス床のモザイクも。
壮大な内部空間は、高い吹き抜けの天井、幾何学模様の天井装飾に、シャンデリア、三層に分かれた信者席は約3000もあるという。
この豪華さを見ると、ブダペストのユダヤ人コミュニティの繁栄ぶりがよくわかる。
主祭壇の上には、リストも演奏したというパイプオルガンが。
席が三層に分かれているので、天井もかなりの高さ。
主祭壇前のドーム。
中央部には、ステンドグラス、
周りには緻密な模様が描かれている。
天井装飾は、ピンク色メインで、淡い色彩で描かれた文様が美しく、
中央には豪華なシャンデリア、シャンデリアを挟むステンドグラスから
光が入る。
両サイドの壁面には、ダビデの星モチーフのステンドグラス。
美しい説教壇。
柱などに細かく施される文様。
敷地内には、ハンガリー・ユダヤ博物館や、第二次世界大戦下に、ホロコーストで犠牲になった人々を追悼する記念碑などもあった。
ヨーロッパ最大規模の豪華なシナゴーグを堪能。
シナゴーグを出て、リスト音楽院への道すがらに出会った建物いろいろ。
陶製装飾のある建物発見。
アール・ヌーヴォーのレリーフ装飾と共に、ブルーの陶製飾りが壁面に
彩りを与えてた。
1階の窓周りの陶飾りは、埃被っててほぼ見えない状態で、、磨けばきれいなブルーが出るのに~と、思わず磨きたくなってしまった。
こちらの建物にも、一部タイルが貼られてた。
中央の窓周りには渦巻文様のレリーフタイルが貼られていて、
エオシン釉のような光沢のある輝きを放ってる。
扉は、建物全体の雰囲気とは違うのだけど、とっても可愛い。
銅板の扉に、中央には鳥と木がデザインされている。
落書きが残念だけど・・
そしてこちらは見たかった建物、「アーケードバザール」
タイルがボルト留めされたファサードに、陶製のカラフルなレリーフ装飾が入っている。
文字の部分はエオシン釉のような輝き。
扉のガラスにも、壁面の模様と同じものがエッチングで描かれていた。
いい扉といいドアノブがあると、写真に撮ってコレクションするのも楽しんでたが、、こちらは古い扉を使ったアート?!
扉を顔に見立てたペイントが面白い。
廃墟カフェSzimpla Kertなるものもあったのでちょっと覗いてみた。
古い建物をリノベーションして、廃材を使ったアートや、備品、植物のグリーンも取り入れられてる。
廃材のモニターや、配線などが、ごちゃごちゃと、独特な異空間を醸してる。
昼はカフェ、夜はバーになるみたい。
奥のオープンカフェスペースに来ると、意外にお客さんがいて、
賑わってるようだった。
一見シンプルに見える建物にも、
コーナー部分の軒に、熊?の顔が並んでいたり、
細部に潜んでるものたちを探すのが楽しい。
こちらの建物には美しいレリーフが貼り付いていた。
羽の付いた女神、両手には月桂樹のようなものを掲げてる。
この扉も個性的。
イカのような形のアイアンワークの両脇には蛇がデザインされてた。
やはり自分は、建物全体というより細部を見て楽しむのが好きなんだなあと
街歩きしながらつくづく思ってしまった。