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一昨日話題にした、待合四天王「あるまじき所に酒樽」。
その記載のあったwikipediaの裏をとるため、引用文献である「東京の裏面」という書物を探して確認したところまでは書きました。
(某古本屋さんのネットカタログより)
せっかくなので、とその本の目次を見ていると、、、
「花柳界の女中」とか「神官の裏面」とか「政治家の裏面」など、文春砲か「噂の真相(古い!)」かという怪しい目次が並んでいますが、その中に「銘酒屋」というのがありました。
(上の写真の上段、左から5番目)
これ、気になりますよね!!
国会図書館のデジタルサービスで読んでみた。
読んでみるとこの「銘酒屋」、「銘酒」を売るというのは名ばかりで、実態はキャバクラとかピンサロみたいなお店のようです。
一種の魔力を有するお世辞に魅せられ、微笑みの針に釣込まれるようなら堪らない。恐ろしい浅草名物だ。
尤も小石川柳町指ヶ谷町、芝神明等にもあるが、是は極めて少数であるから、先ず浅草を本場と云わねばならぬ。
浅草(公園五区六区の辺りらしい)を中心に流行っていたようです。
銘酒屋のお姉さん(「主婦」と書いてある)の喩えとして、その昔、旅人に石の枕を与え、夜半熟睡している頃を見計らって上からその石を落として殺したという老婆のようなものだとしているくらいですから、その怖さたるや、です。
恥ずかしながら知りませんでした。
ただ、「広辞苑」にも「銘酒屋」という項目があって、「銘酒を売る家」という第一の字義に加え、第二の字義として「明治時代、銘酒を飲ませることを看板にし、私娼を抱えて営業した店」というのがありますから、ある意味常識的なことのようですね。
間違っても(本当の意味での)銘酒を売る店を開いたときに「銘酒屋升本」とかしちゃいけませんね。
あぶない、あぶない。
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