普通は、マイナス思考は良くない、プラス思考の方が良いと言われますし、私たちも何となくそうだよなと思ったりしています。しかし、そんなに簡単なことではないのではないかと思ったりもします。
マイナス思考と言えば、ネガティブなイメージになりますが、心配性と言えば、慎重とか堅実などプラスのイメージも出てきます。一方、プラス思考はポジティブなイメージですが、楽観的と言えば、無思慮とか適当などマイナスのイメージも出てきます。物事は見る角度によって、大いに変わってくるのではないかと思います。
何でこんなことを考えたのかと言うと、今回の人事異動でふと思うところがあったからです。
私はこれまで28年間のサラリーマン生活の中で、大きく分ければ、営業現場9年、人事6年、立川での企画部門4年、本社での企画部門8年、出向1年と、社内ではそれほど異動は多くないですが、やはり異動する時は、新しい職場でやっていけるだろうかと不安になったりします。
それは、誰でも同じだろうと思いますが、たぶん私は普通のひと以上にマイナス思考、心配性な面が強いのではないかと思います。しかし、28年間を振り返ってみると、自惚れるわけではありませんが、それなりに何とかやってきたように思います。
そして、それは、心配性も悪くはないということではないかと思うのです。大丈夫だろうかと心配になって不安になるだけだと良くないでしょうが、心配になるので、いろいろ準備をしたり、勉強したりするのはプラスの作用ではないかと思うのです。1年前出向が決まった時も、真っ先にしたのは、その業界を知るべく本を買ったことでした。こうしたことが、心配性であるがゆえの効果ではないかと思います。
一方、プラス思考というか、楽天的すぎて、「俺はどこでだって大丈夫だ」なんて思っている人は、環境変化に適応できず、潰れてしまうなんてことも多々あります。
こう考えると、マイナス思考、心配症もまんざら悪くないと思います。ただし、自分の経験で考えると、ずっとマイナス思考、心配症でも良くなく、どこかの段階では、「人間出来ることしか出来ないんんだ」と割り切ったり、吹っ切ったりして、プラス思考、楽天的に考えることが必要になるのだと思います。
私自身はまさに、根は心配性で、信条は「人間出来ることしか出来ない」なのです。今回は、相当に心配が勝る状況なのですが、サラリーマンも30年近くやってくると、そろそろ腹が据わってきて、心配はもちろんあるものの、何とかなるだろうというプラス思考もだいぶ出てきています。それでも、進化論的に、しっかり生き延びるためにも、心配性の部分をしっかりもちながら、着実の環境に適応して新天地でがんばりたいと思います。
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