今日は、台風の影響が心配されましたが、関東は思いのほか影響はなく、高校野球予選も無事行われましたし、オールスターは東京ドームだったので、当然ながら無事行われました。
試合の方は、交流戦でパシフィックリーグが圧倒したので、どうなることか心配されましたが、セントラルが意地を見せました。そして、事前に楽しみにしていたように(「オールスター!」)、1年目の森友哉、2年目の松井裕樹、3年目の大谷翔平、藤浪晋太郎などの実力派の若手がベンチで堂々とした姿を見せ、ホームラン競争では、今後の球界を担う筒香、柳田が派手な競演を魅せてくれました。2戦目および後半戦もスターたちが盛り上げてほしいですね。
そんな華やかな球宴の前に、東京ドームに建立されている鎮魂の碑に選手が花を手向けたそうです。短い映像の中でも、伝説の野球選手である沢村栄治や、景浦將の名前が見てとれました。今で言えば、大谷翔平や中田翔といった選手たちです。そうした選手が戦場で命を落としたのです。
改めて調べてみると、鎮魂の碑には73名の選手の名が刻まれているそうです。中には、私の高校(旧制中学)の先輩の三輪八郎選手の名もありました。ノーヒットノーランを達成するなど、将来を嘱望されながら、22歳で戦没していますし、他の選手たちも20代から30代でその命を散らしています。
そして、戦争はこうした稀有な才能をもった選手たちだけではなく、平凡でも家族にとってはかけがえのない大事な命も数多く奪うものです。私の母の両親も、先日天皇・皇后両陛下が訪問したパラオで亡くなっています。母自身も終戦時は4歳だったそうですが、母を失った時の砲弾の破片が足に入り、足が腐りかけていたとかで、その跡も見せられたり、母から見た戦争がどのようなものかをずいぶん聞かされました。
翻ってみると、安全保障政策が重要であることは当然ですが、拙速かつ極めて危うい方法で今回の安保関連法案を推し進める現在の首相は、自分や自分の家族が戦地に赴くつもりは毛頭なく(行っても役に立たないでしょうが)、また、かつて戦地でどんなことが起きたかにも思いが及ばない、想像力が欠如したアホなボンボンだとしか思えません。そんな輩が、国民の安全だなんだと言うことは、愚の骨頂です。
戦争の現実をどれだけ直視して安全保障を語るのかがなければ、国民が納得できるはずもありませんし、どんな目にあわされるか知れたものではありません。一方、安保法制の推進派は、同盟国との連携がなければ、日本の安全保障は成立しない、もっと現実を見ろという主張だと思います。民主党や共産党は、現実を直視していないということでしょう。
確かに野党は、何でも反対で対案がないため非現実的なのは事実ですが、だからと言って、アメリカとの同盟関係を推し進めて、集団的自衛権を発動することが、日本の安全保障に資するという保証だってまったくありません。というか、むしろナンセンスなのではないでしょうか。アメリカがもっとも重視しているには、アメリカの国益であって、日本を守ることなどではあり得ません。
そういうことを直視した上で、もっとしたたかに考えることが本当に意味での安全保障ではないでしょうか。ところが、とてもそうは思えない、あまりにも単純でくだらない説明に、本当に国民をばかにしていると腹が立ちます。(国民の理解が進まないと言うアホ首相が説明した)あのくだらない紙芝居は何なのでしょう。日本国民をアメリカの軍艦が保護して輸送したことがあったでしょうか。イラン・イラク戦争で取り残された邦人を救出してくれたのはトルコ航空でした。も
そして、国民を欺こうとする極め付けは、新国立競技場の建設の白紙撤回ですね。それ自体は、別に反対ではありません。
しかし、これまで散々、間に合わない、国際公約云々と言ってきたにも関わらず、あっという間の手のひら返しです。要するに、安保法制と違い、国民に分かり易く、反発が強い(=支持率低下につながる)と見るや、あっという間に白紙撤回したということです。それはそれで大いに結構ですが、それまで当初案で突っ張っていた文科相や関係者たちは、はしご外しもいいところですね。どこまでも自分だけの人気取りです。
政治家とは本来は、国民のために自分を犠牲にできる人がなる、公僕中の公僕です。それが、真逆の世間知らずの自分可愛さの御仁ときた日には、本当にいい加減にしてほしいものです。
プロ野球選手は、そのプレーで魅せます。政治家には、パフォーマンスは要りません。政治家は、もっと骨太な、実質のある言葉で語り、本当に国家国民を考えた施策を行わなければなりません。自分の言葉に酔っている、浅はかな首相には早く退場してもらいたいですね。これから、人口減少を迎え、ますます厳しい状況にこの国は直面します。それを何とか出来るのは、あごの下の肉がたるんだ老人ではありません。
一方、一度は自民党への失望から政権をとった民主党も、さらに失望を買ったゆえの今があります。自民党と民主党で、行ったり来たりしても、良いことはなさそうです。もっともっと若者の声が反映されるべきですし、今回の安保法制への反対運動に若者が中心的な役割をはたしていますが、こうした活動をもっと、政治の活動に結びつけていってほしいですね。若者党とか作ったらいいと思いますけどね。
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