ひげ爺のお産・子育てご意見番

子どもは育つ力を持って生まれてきますが
親に子育てする力が減っています。
親育て支援の中で感じたことを書いています。

子どもの頻尿

2014年12月15日 | 小児科、受診の目安
子どもの頻尿には、膀胱炎などの尿路の感染症、まれに糖尿病や尿崩症などという病気で出現することもありますが、心因性のものが多いようです(特に、女児ではその傾向が強いです)。

 体の病気と心因性の頻尿との鑑別には尿の検査をするのも大切ですが、その前に膀胱炎などの体の病気であれば、昼夜問わずに排尿することが多く、心因性頻尿は夜間の睡眠中はまったくトイレに行かず、起床後、通園や通学前に頻尿になったり、イベント(運動会やお遊戯会など)に前後して症状が悪化したり冷えも関連することが多くあります。
心因性頻尿の場合もあります。
 
本来、おしっこやうんちはトイレですることや排便・排尿することに、心理的な緊張や不安が高まるものなのです。
そのため、またしっかり用がたせたり、トイレの便器にしっかりできたときには子どもに「しっかりできてよかったね~」と安心感与えてほめてあげることが大切です。

うまくできなくても注意しすぎたり、トイレに行くことを強制したり、何度もトイレにいくことに家族が過度に意識を集中させることが逆に緊張や不安を高めてしまいます。
そうならないように親が注意することも対応の一つです。

それでもなかなか治らない様子なら小児科を受診されることをおすすめします。

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頭を打ったときの受診の目安

2008年11月20日 | 小児科、受診の目安
お子さんが頭をうったり転倒して額を打ったりして、受診すべきかどうか皆さん悩んだ経験をお持ちだと思います。
今回は、最近、渡辺眞史先生に回答していただきました内容が皆さんの判断にとても役に立ちますのでご紹介させていただきます。
素晴らしい回答です。
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9ヶ月の子どものことなのですが。 この間、勢いよく窓のサッシにおでこをぶつけてしまいました。かなり鈍い音がしたので痛かったのでは、と思うのですが、本人は泣くことなくその後の離乳食・ミルクも完食しほとんどいつもと変わりなく過ごしているのですが、5日程経ち夜に寝かせるために横抱きにしていたところ変な状態になりました。(上手く説明できないのですが)喉に何かが引っかかったのかオエッという動作を何回か繰り返し、(この時目もギュッとつむります)「アー、アー」と少し苦しそうに声を出すのです。一瞬ですが唇の色も悪くなったような気もします。 少しして落ち着いたのか普通に戻りましたが、本人は少し放心状態のようでボーッとしていました。
実は5ヶ月ぐらいの時にも朝の起きだちやまだ起きているのか寝ているのか微妙な時に似たような状態になったので、おでこを打ったことが原因ではないのかもしれませんが心配しています。そこで、頭やおでこなどをぶつけたり打ったりした時は何を目安に病院を受診すればいいのか教えていただけませんか? 硬膜下?硬膜外?血腫などは見た感じではわからないと聞きました。 
回答 たまごママネット医師団
子どもは頭が大きく不安定なためよく転び、頭を打ちます。ほとんどの場合問題ないのですが、家族は心配になり、元気に走り回っている子どもを連れ、夜中に救急救命センターを受診することも少なくありません。
緊急を要するかどうかは子どもの様子をみると見当が付きます。慌てないでまず子どもをよく観察してください。転んだり頭を打つと痛かったりびっくりしたりで激しく泣きます。大きな声で泣くようなときはまず問題はありません。泣き止んだときにどのような状態か観察します。機嫌がよくなり今まで通りに遊び、普通に食べるようであれば慌てる必要はありません。急いでの病院受診の必要もなく、そのまま経過を見て大丈夫です。
泣き止んだ後に頭を痛がる、元気が無く機嫌が悪い、遊ぼうとしない、食べたがらず食べても吐いてしまう、顔色がさえないなど普段と違うと感じる時には受診が必要です。頭を打ち呼びかけに返事がなく意識がはっきりしない、呼吸が荒い・止まりそう、顔色が真っ青、けいれんがある、麻痺があるなどの時には緊急を要しますので救急車を呼ぶ必要があります。
出血することは少ないのですが、もし出血した場合にはタオルなどでその部分を押さえて止血します。頭は血管が豊富ですから結構多量の出血に見えることがありますが止血しやすく慌てる必要はありません。子どもは不安になり泣いたり暴れたりするかもしれません。抱きかかえてやさしく声がけをしながら圧迫止血をしてあげてください。
子どもの場合は少ないのですが、しばらくしてから症状が出る場合もあります。吐き気や嘔吐、意識障害、けいれんなどがみられる場合や、今までできていたことができなくなった時(言葉が出ない、歩かない、ふらつく、ものを持たない、遊びたがらないなど)には受診が必要です。
床に転んで頭を打っても問題になることは少ないのですが、そこに積み木や自動車などのおもちゃがあり、とんがっているところや角になっているところに頭をぶつけると思いがけないけがをすることがあります。危ないものが落ちていないか注意が必要です。
寝返りを打てないと思っていても初めての寝返りでソファーから落ちることもあります。昨日までできなかったことが今日もできないとは限りません。お母さんがこんなことをされたら嫌だなと思うことを子どもは大抵してくれます。嫌だなと思うことに先回りの注意をすることで事故を減らすことができます。
渡辺眞史先生 山形県立中央病院小児科 
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いかがでしたか。
参考にしてください。



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