ひげ爺のお産・子育てご意見番

子どもは育つ力を持って生まれてきますが
親に子育てする力が減っています。
親育て支援の中で感じたことを書いています。

卒乳?断乳ではありませんか!!

2008年08月31日 | 卒乳・断乳
親は、多くの情報を鵜呑みにして断乳を卒乳と勘違いして実行します。
おっぱいについては、赤ちゃんの「立場」について考えてください。
これは、人工乳の場合も同じです。
まだまだ、母乳について無知な「助産婦」「おっぱい相談所」があります。
いたずらに「赤ちゃん」を苦しめています。
この「こころの傷」が成人してからも様々な形で心に残り影響します。

山形県立中央病院の渡辺眞史先生から素晴らしい言葉をいただいたので紹介します。
************
卒乳とは自らおっぱいを必要としなくなり離れていくことです。
親が計画しておっぱいから遠ざけるのは卒乳ではありません。
形の変えた断乳といえます。
長くおっぱいをあげているとわがままになり自立できないなどといわれ断乳をすすめられることがあります。
2才になると言葉の発達も見られ外へ向かう気持ちが強くなります。
毎日が驚きと好奇心にあふれた体験です。
このたくさんの体験はそれまで経験したことのない世界ですから精神的にも肉体的にも疲れてしまいます。
こんな時におっぱいを欲しがります。
おっぱいは活発に活動するためのエネルギーの充填基地といえます。
おっぱいから守られているという安心をもらい、より多くの経験を得ることができます。

ある時期になるとおっぱいに頼らなくても自分で心のコントロールができるようになります。
この時が卒乳です。充分に満足した心は強い自立心を育てます。
卒乳までおっぱいをもらえた子どもはわがままや気持ちの弱い子にはなりません。
世界保健総会では2年以上の母乳育児をすすめています。これには上限はありません。
欲しがる間は続けるという考え方です。
厚労省から出された授乳・離乳の支援ガイドでも断乳はなくなり、自然に止めていくまで与えるという考え方になっています。
お母さんの考え方が正しいことです。
心配しないで少しでも長いおっぱい生活を楽しんでください。
**************
どうぞ皆さん、悪魔のような「断乳の誘惑」に負けず「赤ちゃんの気持ち」を大切に、卒乳までおっぱい子育てを楽しんでください。
「師」とつく職業の人々の中には「無知」「間違った知識」を振りかざす人々が多いです。
自治体の健診も同じです。
中には正しいアドバイスを、母子の立場に立ってしてくれるところもあります。

これからの我が国は、地域間格差が多岐にわたってでてきます。
居住するときには、先を見て選んでください。
いい自治体にすまないと損です。同じ税金を払うのです。



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続々、自治体の毒された乳児健診!!

2008年08月30日 | 自治体の発育健診は問題?
満4か月の男の子のお母さんからお尋ねがありました。
ある自治体の4ヶ月健診でまたしてもひどい指導がされていましたのでお知らせします。
いつまでたっても「改善」されませんね。

****************
昨日、市の4か月検診があり、検診自体は問題なかったのですが、今母乳のみでやっていると言うと、「体重の増え方はいいが、生まれたときが小さかったし今が大きく育てるチャンス。最近は果汁は6か月からなんて言っているが、もう今日から始めてよい。」と言われました。
私は果汁は6か月頃から始めるつもりでいたのでびっくりしました。
母乳だけでは栄養不足という事でしょうか。
生まれたときの体重は2612グラム、現在は6275グラムです。

検診の後、栄養士さんのところに案内され、母乳以外で水分補給するようにとWAKODOのイオン水、離乳食もろもろのサンプルをもらいました。
産院では特に白湯等の指導はなかったのですが、母乳以外の水分補給は必要ですか?
***************
お尋ねのお母さんの方が、自治体の「保健師」よりも正しい知識を持っていますね。
全ての保健師がこのような指導をしているわけではないのでしょうが、実態は相当ひどいものです。
厚生労働省も授乳・離乳ガイドで全国の自治体に指導していますが、それが末端で指導する保健師に届いていないのか、頭が固くて正しい情報が入らないのか?
レベルが低すぎます。
自治体の健診で特定の営利業者のサンプルや広告入りのパンフレットを配ることは即刻やめる。

皆さん、正しい情報をもってくださいね。

他の自治体でもありましたら情報をください。
みんなで自治体の育児支援を改善させましょう。
変えるのは我々市民の力です。

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だだちゃ豆は幸せの味

2008年08月29日 | 日々の思い
毎年、この時期に山形の渡辺眞史先生が「だだちゃ豆」を送ってくださいます。この豆の到着を、首を長くして待っています。
とても美味しい枝豆です。
一度食べたら病みつきになります。

「だだちゃ」とは、山形県庄内地方の方言で「おやじ」「お父さん」という意味です。その昔、鶴岡の殿様が大変な枝豆好きで、毎日枝豆を持ち寄らせては「今日はどこのだだちゃの枝豆か?」と訊ねた事から、だだちゃ豆と呼ばれるようになったという説があります。
その他にも説があるようです。

江戸時代より代々冬の農閑期の作業として一粒一粒、厳しいまでの種子選抜・淘汰を繰り返し最良の品種として守り継がれてきた「在来種」で、山形県鶴岡市のごく一部の地域で、短い一時期しか生産されない貴重な枝豆です。? 特徴はさやの表面が茶色の毛で覆われくびれが深く、普通の枝豆が一つのさやに三つ入りなのに対して、だだちゃ豆は二つ入りが基本でふっくらとしています。見た目はあまり良くありませんが、ゆで上がるころから家中に甘い香りが漂い、豆の歯触り、香り、甘味は格別です。

この季節はとても幸せです。

夏から秋はたくさんおいしいものがありますね。

僕は夏には石垣島のパインアップルを送っています。
これは、普通のパイント違って完熟した実を送ってきてくれますので甘くてジューシーです。
7月から8月初旬までの短い期間しかありません。
大好評です。

今年は、マレーシアからのお土産にいただいた果物がとても美味しかったです。
マンゴースチンとドラゴンフルーツを食べました。地元の新聞にくるまれ冷蔵庫で冷やされた味は極上の味でした。
口の中いっぱいに甘さが広がりました。
マレーシアに行ってみたくなりました。

美味しいものをいただくと幸せになりますね。
おかげさまでこのところ毎日が幸せです。

心が満たされていると、たくさんの想いが、わいて出てきます。それらの幾つかを死ぬまでに完成させたいと思っています。
幸せなときには「自己の死」について考えることができます。

動物が自らの死を感じ、自ら死に支度をするように僕も出来たら幸せだと思っています。

なぜか、だだちゃ豆から死の話に飛んでしまいました。とりとめが無くてすみません。

毎日が幸せです。
多くの人に幸のお裾分けをしたいと思って活動していますが、さらに幸せをいただくはめにいつもなっています。
感謝、感謝、ただ感謝です。



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自治体の断乳情報は赦せない!!

2008年08月28日 | 卒乳・断乳
相変わらず自治体の育児情報にはあきれる。
旧態然とした古い知識しか持ち合わせていない人々が、市民のためにといって活動していることに、腹立たしくなる。
昨日は、複数の自治体の母子保健の担当者にクレームをいれた。
一番あきれたのは、東京都目黒区の保育課がホームページで区民に提供しているQ&Aである。
「7か月から1歳半の子育てについて
断乳はいつごろまでにした方がいいの
断乳の目安は1歳前後です。そのころには母乳の栄養価は低くなってきます。離乳食も進んできて、食事への興味も広がり、食欲も出てくるので、断乳には良い時期です。?お母さんにも思い切りが必要ですが、十分に触れ合い、相手をしてあげることで赤ちゃんの気持ちも安定して、おっぱいへの思いは自然に遠のいていくことでしょう。」
* ***************
厚生労働省が出した通知やガイドを全く見ていないのであろうか!!!
電話でクレームをいれた。
情報が間違っていることを、認識している。
即刻削除するべきである。
しかし、検討して対処するということである。
断乳を助長するような文書の掲載を赦すことは断じて出来ない。
赤ちゃんの一番大切なものである「おっぱい」を無理矢理奪うことは犯罪行為と等しい。
虐待でもある。
赤ちゃんの心の傷を全く考えていない。
自治体は、赤ちゃんの心に立脚した視点で子育て支援をしなければならない。

本日は、兵庫県豊岡市とも断乳について電話で担当者と話し合いをした。

明日は、他の自治体とも話し合いをする。

目黒区は上記のQ&Aを即刻削除すべし。



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手のかからない赤ちゃん

2008年08月27日 | サイレントベビー
このところ「うちの子は手がかからない」とい声を耳にします。
手のかからない子とはどういう子なのでしょうか。
第一子で手のかからない子は少ないように思います。

新生児期に、人工乳などで3時間おきの機械的に栄養を与えられたり、泣いても手をかけてもらえない。
授乳だけではなく、紙おむつは布のおむつより交換の回数が少なくなり、ミルクも母乳より回数が少なくなる。
赤ちゃんとのふれ合いが少なくなると、声をかけたりされることがなくなり、
いくら泣いてもお母さんが欲求を満たしてくれないと、赤ちゃんは次第に、自らの欲求をしなくなって行くことがあります。
これが「手がかからない子」と言われます。
手がかからないのではなく「手をかけてもらえない」のである。
このようなお母さんは、「暗い顔」をしているのではないだろうか。それが赤ちゃんにもわかり、赤ちゃんも暗くなるのである。

赤ちゃんが泣いたり、笑顔で笑ったり、喃語をしゃべるのは、お母さんへのサインです。
赤ちゃんの欲求を満たしてあげることで、赤ちゃんの感情も育ちます。

テレビはベビーシッターではありません。
お母さんの生の声が、赤ちゃんの心を安定させるのです。
笑顔で赤ちゃんの瞳をみながら話しかけてあげてください。
赤ちゃんは、あなたの瞳の中に映る「自分の姿」を観て安心します。

サイレントベビー(おとなしい赤ちゃん)は幼児期だけの問題だけにとどまりません。
情緒が未成熟のまま育ちますと、他人とのコミュニケーションがとることができない子どもに育ちます。
幼稚園などで集団と調和できなかったり、登園拒否になることがあります。
成大人になってからも、自己中心的で問題行動を起こすようになります。

これは、親子にとって、家庭の悲劇的な状況につながっていきます。

その場だけではなく、子どもの将来を持て子育てをしてください。





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ベビーベッドはいらない。

2008年08月26日 | ベビーベッドはいらない
初産の場合、生まれてくる赤ちゃんのためにあれもこれもと、様々な育児用品を購入します。
それが赤ちゃんにとって苦痛になる場合があります。
参考になるQ&Aがありますのでご紹介します。
**************
7ヶ月の子(2800g>8400g、70cm))をベッドから添い寝に変更するって良くないでしょうか?
 夜間授乳には、夫が夜中に起きておむつかえ、そして赤ちゃんを連れてきてくれます。最近は体力が回復したため、私が起きる事も多々あります。産まれたときから完全母乳で育てており、離乳食もアレルギーの家系なのと自分の意向でしばらく待つつもりです。最近育児ボランティアで相談に乗ってくれている方から、私が添い寝したいなら、まだ遅すぎないからそうしたらどうか、と言われました。授乳が終わった後、気持ち良さそうに私の側で眠る子を夫に頼んでベビーベッドに戻す時、寂しいのです。ベッドであの小さな子がけなげに一人で寝ている姿を見るのも胸がつぶれそうです。たまに、夢を見ているのか泣いてすぐにまた眠る時もありますが、基本的にはある一定時間泣いたり、特定の泣き方をすると夫が子どもの部屋に行きます。なので、たまに泣いていても、夫が気がつかないと、私が起きているのに体がなかなか起きられなくて、対応する前に子どもがまた眠ってしまう場合がありました。
こんな時、添い寝だったらすぐに何かできるのに、別室だから泣き声を無視した形になって罪悪感が。
 インターネットや友人(日本)に相談したら、後から独り寝させたい時に苦労するから、今更何も変更する事ない、と言います。独り寝するときはかなり泣いたり、親のベッドに入ろうとして、かなりトラウマになると。
 添い寝しなかった理由:産後、精神、体力共に弱っていて入院した事(2ヶ月頃)既にベッドがあった、在米という環境、一人で問題なく眠った、夫婦の布団(床で寝ています)が夫の体型に対して狭い事。日本の赤ちゃん用布団が手に入りにくい事。部屋も狭いです。カーペットなので、埃も心配です。でも、布団の私の寝る側と壁の間に、赤ちゃん布団一つくらい入るスペースはあります。が,壁に赤ちゃんが当たりそうで心配です。
 昨日、おとといとクイーンサイズの布団で添い寝してみました。赤ちゃんを端に、私の横に寝かせました。なきはしなかったけど、う~ん、という声で私は目をさまし、おむつを換えずにそのまま授乳を2-3分しました。赤ちゃんは満足そうにすぐにまた寝付きました。たぶん、2-3回こういう感じでした。安心のためにおっぱいが欲しかったのでしょうか。ここ数ヶ月は「一晩中寝る」と私達夫婦も周りも認めてましたが、実は別の部屋なので微妙なサインに気がつかなかっただけなのでは?と思いました。これは添い寝賛成派の本にも書かれていますし。隣の部屋からたまに弱いひ~んという声がしても、起きる前に静かになり、赤ちゃんがまた眠るので、寝言だろうと思っていたのです。私が朝とても弱いので隣の部屋で赤ちゃんがきゃっきゃと遊んでいるの分かっていても、おむつか授乳してほしいと泣くまで私は布団にいます。とにかく、昨晩など添い寝したときは、授乳後ほっぺを赤くして、ベロを少し出して寝る可愛い赤ちゃんの寝顔を見てるだけでとても幸せでした。腕を廻したらとても温かかったです。問題は、3人で一枚のシーツを使う事はとても難しく、一人がトイレに起きよう物ならシーツはめくれてしまいます。授乳の位置関係もあり、個別に必要なのか、と思いました。が、今日はとても頻繁な授乳と昨晩の浅い睡眠で疲れてイライラしているので、ベッドに寝かせました。優柔不断なのは赤ちゃんに良くないのではないか、と思い、とても歯がゆい思いです。もう少しベッドルームが広かったら。。。必要な日本の赤ちゃん布団をアメリカでお手頃に手に入ったら。。。と思ってます。家の改築工事で家が荷物だらけのため、赤ちゃんにいい環境を整えられないのも辛いです。そんなこんなで、時間はどんどんすぎて行って添い寝とか決断するべき大事な時期をどんどん見逃している気がするのです。
**************
回答 たまごママネット医師団
1987年に生後9週、13週、29週の3例の乳児を対象として、母親が傍から離れ、別の部屋に移動したときの額の体温変化を調べた実験があります。
3例ともに額の体温は低下ました。1990年には8週から15週の11組を対象とした実験結果も報告され、母親がいなくなると額の体温が低下することが証明されています。母親が傍からいなくなると乳児は緊張して体温低下が見られます。母親と知らない人が入れ替わると、最も体温低下が激しいことも証明されました。人の視覚能力が最も高い時期は生後6か月頃で、この時期はサルの顔の区別ができることが1992年に英国から報告されています。このことは母親の顔のわずかな変化に気付き、親の怒った顔に敏感に反応し、強い緊張状態が訪れることを意味しています。
  人の子どもはとても感覚能力が高く、置き去りにされたり、怒られたりするととても緊張して、ストレスや学習に関わる脳の海馬や、喜怒哀楽の情動に関わる扁桃体などが萎縮することが動物実験の結果から予想されています。そのために将来ストレスに弱い脳になり、トラウマを受けやすくなると考えられます。さらに動物実験では、心地よい思いを与えられた子どもは、脳内でオキシトシンと呼ばれるホルモンが産生され、ストレスから脳を護ります。
  子どもの頃にオキシトシンが脳内で産生されると、成人し自分のこどもを持ったときに子育て行動を上手に行うことができることも分かっています。人間にたとえれば6か月までが非常に大事な時期であると考えられ、この養育期に母親の愛情を受けることができないと他者への信頼と自信が育ちにくく、将来多くの問題を引き起こすことが予想されています。
  人の体は200万年間大きく変化していませんので、200万年前に生まれた子どもも今生まれた子どもも一人にされると、捕食者から食われるおそれを感じると考えられます。
子どものラットを母親から離すと最初は鳴きますが、助けが得られないと捕食者から身を隠すためか泣き止み、泣き止むと同時にストレスホルモンのグルココルチコイドが通常の1000%程度まで産生され、脳を傷害します。そして24時間後に死が訪れます。母親から離されることはとても恐怖に満ちたことで、ラットをかごに入れて母親から引き離すと、海馬に取り返しのつかない変化が起こります。
  また、子どもの方を向いて授乳するときに母親の脳内で5分間に1回程度の割合でオキシトシンが大量に分泌されます。その時母親は、子どもを本能的に受け入れるようになります。もともと親子の愛情は本能的な愛情ではなく作り上げてゆかねばならないものなので、オキシトシンの分泌はとても重要です。オキシトシンは母乳中にも血液中よりより高い濃度で分泌されます。今年の6月に成人を対象として、オキシトシンを吸入させると他人を信頼できるようになることが報告されました。母乳を吸う乳児は母乳中のオキシトシンを嗅いで、人を信頼できるように育つのかもしれません。
  乳臭い母親が傍にいることはとても心地よく、基本的信頼関係を作るのに必要です。母親から離され一人で緊張して眠りが浅くなると、活動時に産生されるノルアドレナリンと呼ばれるホルモンが多く産生され、入眠中に脳内で産生されるセロトニンと呼ばれるホルモンの産生が減り、バランスが崩れると将来、衝動的な行動を取るような異常事態が生じる可能性があります。
人間のように未熟な大きな脳を持った動物の親はその脳が成熟するまで多くの犠牲を払って子どもを守らなければなりません。未熟な脳を持って産まれた動物の親は、間違いなく親は子どものための存在です。
  子どもが親のための存在になったときが子どもを乱用するabuseです。世界で最も少年犯罪が多いと考えられるアメリカではベビーベッドが当たり前かもしれませんが、東洋では子どもの檻に見えると考える人が増えてきていると思います。すぐには困難ですがベビーベッドは廃止すべきと考えています。
白川先生 産業医大小児科 05.12.20
*************
参考にしてください。
楽しい子育てのために。

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紫外線を浴びることは大切!!!

2008年08月25日 | 子どもの成長
子育て中のお母さんや女性に「紫外線を浴びると皮膚癌」になると対策を講じている人が多いのに驚きあきれる。

ちまたには、紫外線対策商品のオンパレードである。
化粧品から育児用品まで様々である。
子どもたちを紫外線から護ろうとするお母さんが増えています。
確かに紫外線は一般に皮膚癌の発生率を高くすると言われています。
紫外線により皮膚癌が増加すると言われ過剰なまでに我が日本人は反応してきました。
しかし、それは本当に正しいのでしょうか?

皮膚の色は、メラニン色素の量で決まっています。
白色人種はメラニンの量が少なく、黒色人種は多いのです。
黄色人種はその中間です。メラニンの量が多いほど、紫外線に対して抵抗力があるといわれています。

オーストラリアで皮膚癌にたする対策のために、学校でも紫外線対策がとられています。メラニン色素が少ない人種には必要です。
オーストラリアの原住民である有色人種のアボリジニーズには、癌のことが言われていません。


皮膚にできるガンには多くの種類があります.皮膚ガンのすべてが紫外線によって発症するわけではありません。
顔や手の甲などに長年にわたり日光を浴び続けた部位に発症する癌として日光角化症,有棘細胞癌,基底細胞ガン,メラノーマ等があります。

しかし、我が国でどれだけ「皮膚癌」が増えたのでしょうか。
私たち黄色人種には、増えていないのが実情のようです。

紫外線は、皮膚が赤くなったり黒くなったりする日焼けを起こします。
適度な紫外線を浴びることにより、骨や歯を作るカルシウムを体内で代謝・吸収するために必要なビタミンDを皮膚内で形成したりします。
カルシウムを取るだけでは、骨や歯を丈夫にはできないのです。ビタミンDを取り、運動をして骨に刺激を与えることにより、初めて体内に有益に働くのです。ビタミンDは、食事からでも摂取できますが、紫外線を浴びることで皮膚でも生成できます。
乳幼児期に適度な紫外線を浴びることは、体の発達に重要です。

紫外線による弊害は、皮膚ガンになりやすい点です。
体にできるどのガンも、遺伝子の異常によって生じます。紫外線は波長が短く、エネルギーが強いので、これを浴びると皮膚細胞の遺伝子の一部が傷つけられます。
しかし、私たちの体には傷ついた遺伝子を修復する機能が備わっています。
メラニン色素は、傷ついた皮膚細胞を二度目以降傷つけられにくくするために、皮膚を黒くし防御します。
アルビノは、それができないだけです。その他は普通の人と一緒です。
皮膚ガンにも色々な種類があり、すぐに発症するのではなく数十年かかって発症します。


太陽光は子どもの心身の健康に大きな影響を及ぼします。
三池輝久医師は、不登校、引きこもりの子どもたちに、早朝に光を浴びさせると、効果があるとしています。
入院治療を行った結果、全員に生活のリズムが回復し、思考力や活動意欲の低下に対しても改善の兆しがみられたといわれているのです。
紫外線はある意味で日本人には必要なのです。

紫外線から子どもたちを護るために徹底して対策を行ってきたオーストラリアでは、皮膚癌の抑制に効果はありましたが、ビタミンDの不足から皮膚癌以外の癌が増加しました。

子どもたちを紫外線から守るという目的のために、戸外遊びや日光浴を避けたり、長袖、帽子で太陽光を遮断する必要があるのでしょうか。
大いに疑問です。

外国のケースを、あたかも私たち日本人にとって危険であるかのように、針小棒大に取り上げる、企業のご用学者の情報を、マスコミや企業は鵜呑みにして情報を流布させます。
正しい情報を、受け取る判断力を持ってください。
あなたと家族を護るために必要です。

適度な日光浴をさせてあげてください。



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本日は、母育所第2回です。

2008年08月24日 | 日々の思い
本日は、小児科医の竹中義人先生に講演していただきます。
子どもの心の発達を中心にお話をしていただきます。

大阪もやっと涼しくなりました。
朝晩心地よい風や虫の声が聞こえるようになってきました。
うるさいように鳴いていた蝉の声も全く聞こえなくなりました。

大阪では、盆踊りの河内音頭があちこちで聞こえてきます。
大阪は特に盆踊りが多いように感じています。

たまごママネットの新規会員登録を昨日から、再会しました。
この後、どのように進展していくのか楽しみです。

講座開講前の時間にブログをアップしました。

Img_0032


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再々代理出産の蛮行

2008年08月21日 | 代理出産は問題である
また、また、懲りずに国内で代理出産がおこなわれた。
代理出産を学会発表がおこなわれるという報道がされました。
行うのは、これまでも日本学術会議の勧告を無視して、代理出産を行ってきた諏訪マタニティークリニックの根津八紘氏である。
以下は、氏のクリニックのホームページから引用させていただきます。
****************
「61歳の実母による代理出産のケースですが、当院で行われたこの出産が、現在日本国内での最高齢出産となるようです。

今回、日本産科婦人科学会の禁止方針また日本学術会議の「代理出産原則禁止」という報告とは異なり1997年より施行して参りました代理出産に関する発表を行う意味は意図は以下の主旨であることを改めて確認させて頂きます。

1, 生まれながらにして子宮のない、または何らかの事情で子宮摘出を受けた女性が存在し、その女性が排卵可能であるならばご自身の配偶子による実子を得ることが可能であること。
2,そのような女性が実子を得る為には代理出産という方法しかないこと。
3,国内では事実上、代理出産が不可能な状態にあること。
4、結果、海外に代理出産を求めること。また、その際の実態は把握できないこと。

5,心臓移植などにおいても国内で解決できない為、海外に求めてきたこと。また子どもの臓器移植は今も海外のみでしか行われない事実があること。


このような事態と自国のことを他国に求める姿勢に関し、一人の医師として放置できず、代理出産に臨む当事者(代理母家族と依頼者家族)の自己責任、当院の責任の範囲において私は関わって参りました。

当初は兄弟姉妹間でありましたが、現在のような社会のサポート体制のない状態、また代理母側も依頼側も非公開下での妊娠経過・出産では、たとえボランティア精神のもとスタートしても少なからずマイナートラブルを起こしやすい状態にありました。

その点、高齢という点はあるものの実母が代理母になる場合は最も問題を起こしにくい形と考えられます。ただし自然界ではあり得なかった高齢妊娠・出産に関する様々な危険性は充分考えられます。その点は充分考慮しながらの実施でありました。そしてその結果が60歳で治療開始、61歳で出産というケースを生むこととなりました。

5例中4例は妊娠出産に至り特別大きな問題もなく経過、出産後の代理母も子どもも問題なく健康でおられます。

これだけのケースで結論を出すつもりではありませんが、なんの公的サポートもない中での国内での代理出産は、このような方法でしか施行不可能な状態にあります。

今後、国内でのより良い形で代理出産の道が開かれることを強く望んでおります。 」
****************
としています。
いかなる理由があろうとも「代理出産」行うべきではないと小生は考えます。

まず、代理出産の最大の問題点は「赤ちゃん」の人権を全く考えないことである。
その子が将来にわたって幸せな人生を送ることが出来るのであろうか?
様々な軋轢に遭遇することは創造にがたくない。

その子にとって医学的にどのような影響が出るのかもまだ立証されていません。

子が欲しいと願う気持ちはわかる。しかし、実子だけが子ではない。
血縁という関係だけが親子ではない。
血縁関係が無くても親子の関係は結ぶことが出来る。

我が国ではこれまで、子どもを産むことが出来ない夫婦には親戚やその他の縁で養子をむかえて親子になってきました。
養子縁組です。
私の親戚にも、養子縁組をした親子が幸せに暮らしています。
孫も出来て素晴らしい家族です。

何がなんでも産む、いや産ませることに疑問を感じるし、怒りを覚える。
他人に産ませても、実子ではない。
この行為を美化することは赦せない。



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大野事件?無罪判決は当然である

2008年08月20日 | 日々の思い
大野病院医療事故の医師に無罪判決 
当然の判決です。うれしい。うれしい。

 福島県大熊町の県立大野病院で04年、帝王切開手術中に患者の女性(当時29歳)が死亡した医療事故で、業務上過失致死と医師法違反の罪に問われた同病院の産婦人科医(休職中)、加藤克彦医師(40)に対し、福島地裁は20日、無罪を言い渡した。手術中の医師の判断を問う裁判として注目されたが、判決は医師の裁量の範囲と認めた。
求刑・禁固1年、罰金10万円であった。

 加藤医師は04年12月17日、帝王切開手術中、はがせば大量出血する恐れのある「癒着胎盤」と認識しながら子宮摘出手術などに移行せず、クーパー(手術用はさみ)で胎盤をはがして女性を失血死させたとしていた。
医師法が規定する24時間以内の警察署へ届け出をしなかったのが犯罪として起訴された。。

 医療行によって医師が逮捕、起訴された検察の暴挙ではないだろうか。
日本医師会や日本産科婦人科学会、日本産婦人科医会や心ある全国の医療団体が抗議声明を出していた。
多くの医師が今回の逮捕に怒りを覚え、有罪になった場合は、産科を止めることを考えた医師が多数出たのではないだろうか。
そうならなかったことに安堵した。

当然の判決であるが、大野医師の心を傷つけた責任を「国」はとるのであろうか、この事件が我が国の産科医療に与えた影響はあまりにも大きすぎる。
加藤先生、自分のしたことに自信を持ってください。
心から応援しています。

僕の元に来た産科医師からの手紙を紹介します。
**************
「こんばんわ。新井さん、わたしたち産婦人科医もみんな、ママと赤ちゃんのために頑張っています。福島事件でかなり悩みましたが、「間違ったことをしてない』といわれている加藤先生を初期より、心から支援しています。
みんな36週で帝王切開したら、産科医は楽になり、夜も寝られることでしょう。
そうじゃないんだ!!ママは産む力を持ってるんだよ。と、励ますのが、産科医の醍醐味です。産む力を咲かせてあげたいです。
でも人間なので、やはりお産には水杯が必要だし、赤ちゃんだって泣けない子もいるんだということを、知ってほしいです。
でも結果がすべてですから。。どんなに頑張っても、おぎゃーーーて啼かなければ負けます。どんなにがんばっても、突然の出血はあります。
肺塞栓は怖くて怖くて大変ですが、さあーー何万分の1のために、日本のお母さんはいいお産を捨てることになるのでしょうか?だってたくさんお産が集約したら親切医療どころでなく、なにしろ100%安全なので、さっさと、見切りをつけて、帝王切開となるでしょう。これを食い止めるのはお母さんたちだとお思います。母乳育児が上手くいかないのはマッカサー元帥が日本を崩壊するために考えられたそうですが、大当たりでした。でも一番大きな原因は何千人かに一人おっぱいの出ない人がかわいそうだから、、、みんな母乳がよいという話はやめようという、事なかれ主義、一億総中流主義のためだと思います。みんな一緒は違います。わたしは日本の医療が崩壊しないために、ノーフォルト制が引かれ、医療への警察権の介入を断固反対します。わたしたち産科医はお母さんと赤ちゃんが大好きだから日夜頑張っています。どうぞ、モチベーションが一気に下がる措置は避けてください。100%の医療のため、地域でお産できなくなったお母さんたちも100%の医療の犠牲者です。どうぞわたしたちは仲間をかばっているわけでないことを、伝えててください。」
* *************
産婦も、もっともっと賢くならないとお産も出来ないようなことになりますよ。
お産は、自己責任です。
自分が主体的なお産が出来る「心とからだ」をつくらないといけない。
我が身を守るのは、医師ではない「自分」だと言うことを忘れるな。




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無知な報道や番組に怒りを覚える

2008年08月19日 | 出産・子育てを惑わすマスコミ
テレビ局の無知な映像表現にはあきれる。
17日の日曜日の夜に、大阪の毎日放送の番組宣伝の中で制作スタッフや編成局の意識レベルの低さと無知をさらけ出した映像を見て愕然とした。
 らいおんチャンネルといってステーションブレイク(CMが販売出来ない時間や空き時間)で流されるライオンのようなキャラクターが吠えたりする映像で、赤ちゃんとおぼしき風体のライオンもどきがハイハイで現れたその口元には「おしゃぶり」が咥えさせられている。
赤ちゃんは「おしゃぶり」を咥えているものだという認識を持っているのであろう。
無知も甚だしい。

近日中に抗議の質問書を郵送する予定である。

NHKのニュースでも出産や産科の報道には「母子別室」の象徴の「新生児室」に隔離された映像が象徴的に資料映像として放映される。
この映像に抗議する心ある産科医もいます。

抗議をしてもなかなか理解してくれない。
でも言い続けて行くしかありません。




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田舎へ移住を考えています。

2008年08月18日 | インポート
目下、真剣に移住を考えています。
兵庫県の古民家を探しています。
そこで田舎暮らしと、母子の相談事業をしたいと思っています。
今やっている「母育所」の実践の場にしたいのです。
母子や妊婦さんに宿泊で来ていただき、いろいろなことを話須子との出来る場にしたいのです。
少し広めの民家で、畑があれば野菜などを作りながら生活したいと思います。

自然の中で、命の大切さを学びたいのです。

どなたか賃貸できる借家をご存じでしたら教えてください。
兵庫、奈良や大阪の山間部でもかまいません。
月に2,3度、東大阪に行かなければいけませんので電車で2時間圏内が理想です。



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1歳前の断乳指導は赦せない!!

2008年08月17日 | 卒乳・断乳
断乳についての御他図園がありました。
自治体の保健センターの間違った指導に怒りを覚えます。
母乳哺育の大切さを理解して欲しいと願わざるを得ません。
**********
11ヶ月の女の子です。
地域の保健センターで、1歳前後でやめるのが理想だと言われました。
遅くなればなるほど、知恵がついてやめにくいと言われ悩んでいます。

回答  たまごママネット医師団
最近母乳育児を続けている時に無理に断乳はせず、自然卒乳するまで待ってあげようという考え方になっています。まだ昔のままの指導を行う医療関係者がいることは残念なことです。
 またまわりの人たちから昔の育児経験をもとに断乳をするようにと話をされることも多く、悩んでいるお母さん達はたくさんいます。
赤ちゃんはお母さんのオッパイが大好きです。
オッパイを吸うということは体を大きくする栄養をもらうと同時に、お母さんの優しい心ももらっています。オッパイを吸わせることによって赤ちゃんの心を育てているといっても良いと思います。お母さんの優しい心はオッパイを通して赤ちゃんに伝わります。
優しくされた赤ちゃんは大きくなってお母さんから受けたその気持ちを他の人に与えることができるような心の優しい人になります。
断乳をするということは一番好きなことを無理矢理取り上げてしまうことになりますから、赤ちゃんにとって精神的なダメージを与えてしまうことになります。数日すると泣かなくなるから我慢すれば大丈夫などといわれることがあります。これが良いこととは思えません。
泣いて訴えても何もしてくれないからあきらめたというように見えます。あきらめは人間不信につながりその後の人格形成にも何らかの影響を及ぼすのではないかと考えます。
優しい気持ちを育てることとは正反対のことになります。
1才すぎると栄養のほとんど食事からとることができます。だから母乳はいらない、母乳は薄くなって栄養が無くなるから与えても仕方がないなどと言われることがありますがそんなことはありません。
1才すぎても母乳が薄くなるなどということはありませんし、母乳の役割が終わったわけでもありません。1歳を過ぎると自我の成長が活発になってきます。また、外からの様々な刺激が多くなり、驚いたり怖がったり様々な感情が成長してきます。
子どもの心が外に向かおうとした時に、心の中でいろいろの葛藤が生まれストレスがたまってきます。
こんな時オッパイを吸うことにより、お母さんに包まれるという安心感によってこのストレスが解消されます。
オッパイによって明日への元気を貰っているといえます。オッパイをいつまでも止めないでいると甘えん坊になるといわれることがありますが、自然卒乳をした子ども達を見ているとしっかり自立した子ども達になっています。
これはたっぷり満足するまでオッパイをもらえたことから、親とのしっかりした絆が結ばれ、この人といれば大丈夫、何かあったら守ってもらえるという「心の安全基地」が形成され、自信を持って外の世界へ出ていけるだけの準備ができたということになります。
1才からの母乳は子どもの優しい心を育てる、外へ向かう勇気を育てるという大変大きな役割があります。
質問のお母さんと赤ちゃんの関係は良かったものと思いますが、不適切な指導のためにお母さんに余計な心配をさせてしまったようです。
お母さんの考え方が正しいのです。決して断乳などと考えないで、赤ちゃんの気の済むまでオッパイを続けてください。いつの日か満足自信がつくとピタリとオッパイに興味を示さなくなります。
お母さんはびっくりし寂しくなり、お願いだからオッパイを吸ってと赤ちゃんにお願いしたという話も聞きます。自然卒乳までたっぷり、ゆったり母乳育児を楽しんでください。



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一ヶ月の訪問は幸せ!!

2008年08月15日 | 大切な産後の1週間
今日は、先月、自宅でお産をしたお母さんと赤ちゃんを訪ねてきました。
生後1ヶ月になりますが、とてもいい顔をしていました。
徳を持って生まれてきた赤ちゃんです。
お母さんも第2子で、第一子の時とは、扱いがまったく違うと、おばあちゃん(実母で、とっても若いです)が言っていました。
 その大きな要因は、第一子のお産をした産院のお産と産褥期の考え方が、子育てを難しいものにしているのだと思います。
妊婦が主体的に産むのではなく「病院が産ませる」という考え方では、お産がゴールになってしまいます。
それに追い打ちをかけて、早期の母子分離を、新生児室で行い3時間おきの授乳。
これが母子の愛着を阻害し、子育て力と母性の成熟を阻害します。

「母子別室」
産後の一週間を、「デラックスホテル並みの豪華施設でフランス料理を食べ、赤ちゃんはベビー室に預け、母親はエステで一生の思いで作り」と言うようなみせかけのきらびやかさと、安楽さが持てはやされています。そこには産後の一週間が母と子に絆つくりに必要な母性を育み時です。さらには母乳の確保にとって特異的な鋭敏期とも言える大事な一週間であることを忘れて、自分の生活を満足するという人もいます。
医療者もお産の疲れを癒すために、ということで推奨しているのも事実です。マタニティ雑誌はそのような病院を推奨しています。これらのお産を「ブランド出産」と言う人もいます。

別室制の施設で教えられた赤ちゃんの扱いを、最良の育児法であるかのように錯覚して、帰宅後もそのやり方をまねて育児するしかないのが実情です。その結果、育児不安を欠けてしまいます。赤ちゃんの扱いと母乳哺育による母性が完成されないからです。
母と子の絆がつくられないと「可愛いはずなのに愛せない」と悩む母親になってしまいます。

お母さんと同じ部屋で産後を過ごす「母子同室」では、
出生直後から母と子を同室にする事により、赤ちゃんから発せられる様々なメッセージを感じることができます。泣き声やその視線に対して、母親はすばやく反応し、授乳し、、オムツを替えてやり、話し掛け、そして抱っこを行います。するとそれに対して赤ちゃんは、早期から養育者である母親が自分に関心を向けているかどうかを敏感に感じながら発育するといわれてます。母親からの働きかけに対して、赤ちゃんも反応し、お互いに密接で深いコミュニケーションが育まれます。
この母子相互作用により赤ちゃんには母親に対する愛着が育ち、母親の母性はより豊かになります。母と子の心理的一体感が育まれると共に、親子の絆もまた強いものに育っていきます。

「最初の一週間」こそ育児体験を持たない、核家族化する今日の妊婦さんにとっては、育児実習のゴールデンタイムでもあるわけですが、この人生の始まりにおける一瞬の手抜き、うっかりした瞬時の息抜きが、一生の悔いになります。

多くの赤ちゃんは天国のような胎内生活を経験し、産道ではこれまで経験したことのない痛みや苦痛の試練を経て、新しい生活が始まります。それまでの暖かく宇宙遊泳のような楽しい世界と比べて、この未知の世界は騒がしく、まぶしく、寒く、そして重力のある、不自由な世界です。

赤ちゃんにとっては、胎内の天国から「地獄の苦しみ」を受けるのです。
寂しくて、寂しくて、お母さんを呼んでも誰も来てくれません。
赤ちゃんはストレスを抱えます。

自宅のお産では、いつもお母さんが側にいてくれます。
安心感から、泣くことも少なく、落ち着いています。
この裏には、お母さんの心の安定やゆとりがあります。
それが子守歌のように、心地よいのです。

第一子の4歳の子を、心配していたのですが、安定しているようでした。
自宅で産んだ後、1週間後から姑さんの家に行ったのですが、この間に、心のバランスを崩したのと、我慢をしてストレスがたまったのでしょうね。
「おねしょ」をするようになったとのことです。
自宅に帰ったら無くなったとのことです。
心に不安があるとおねしょをするようになります。
このときに叱らず、そっとしてあげましょう。
落ち着いて、おねしょをしなくなったら思いっきり誉めてあげましょう。

それにしても、素晴らしい赤ちゃんとお母さん、お兄ちゃん、おばあちゃんの笑顔を見ることが出来て幸せでした。
とてもうれしかったです。
おばあちゃんが側でみているだけで、お母さんは安心して子育てに専念できます。おばあちゃんの笑顔と家族を見守る優しいまなざしがとても美しかったです。感動しました。

みんなの笑顔が、この活動をしていて、一番うれしい「お布施」です。
感謝
この子たちの21年後を頭に描きました。



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体重増加が心配、ホントですか

2008年08月14日 | 子どもの成長
このところ赤ちゃんの体重の増加が少ないと、悩んでいる方からの質問が多くなっています。
そのほとんどが母乳哺育しているお母さんです。
育児書や周囲の人から体重が増えていないね。小さいね。と言われたことが原因です。
祖母や小児科医や保健師からいわれることもあります。
確かに、母乳の分泌が少なく、人工乳を追加しなければならないケースもあります。
しかし、そのほとんどが、体重の増加が数週間で数百グラムしか増えていないと不安になり相談してきます。

混合栄養から母乳栄養に移行すると体重の増加は、それまでより減ることが多いのです。
混合栄養の時が体重の増えすぎのケースがあります。

お母さんが笑顔でゆったりとした、授乳タイムをすることで赤ちゃんは美味しく幸せなおっぱいタイムを過ごすことができます。
これによって母乳の分泌も促進されます。

お母さんが不安な気持ちで赤ちゃんと接していると、赤ちゃんは不安になり、機嫌も悪くなり哺乳量も少なくなります。
授乳時の携帯電話は絶対に禁止。テレビを観ながらの授乳も禁止。

体重増加が気になるな時には、授乳回数を1~2回増やしてお母さんがゆったりした気持ちで、赤ちゃんに話しかけながら授乳してください。
機嫌が良く、元気に泣いて、よく寝てくれるようなら心配しなくて大丈夫です。
お母さんのスイッチを切り替えることが大切です。

気になるおかあさんには、回答を送った後に、電話でお話をします。
電話の後で、授乳が楽しくなりましたと、うれしいメールをいただきます。

とても幸せな瞬間です。



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