ひげ爺のお産・子育てご意見番

子どもは育つ力を持って生まれてきますが
親に子育てする力が減っています。
親育て支援の中で感じたことを書いています。

あなたは主治医に質問できますか

2014年12月19日 | 産科医療を考える
あなたは「主治医」に不安や疑問を聞くことが出来ますか?
医師は、患者の身体を診て様々な診断をします。

その診断に、患者は「疑問」「とまどい」「不安」を感じます。

その診断に対して、どのように過ごしていけばいいのか?

その「病気」はどのようなものなのか?
疑問に思っても、その場で質問することが出来ない患者が多くいます。


自分の体のことや愛する家族、我が子の体のことを考えるならばその場で疑問を解決するべきです。

混雑して次の患者が待っていたり、数分の診察でベルトコンベアーにのせられているような病院では「無理」ですね。
後から、不安に思っても仕方がありません。

不安は家に帰ってから募るばかり、そこでパソコンに向かい。

医師に告げられた「病名」「投薬された薬」などの不安を解決するために、ネットサーフィンを始める。
そこにある情報は、無責任な情報やいたずらに危険を煽る情報が氾濫しています。

それを鵜呑みにし、悩む。
愚かなことです。
医師の中には、質問をすると嫌な顔をし、質問しにくい心の腐った「独裁者」がいるのも事実です。

そのような不愉快を感じたら即座に転院すべきです。

 医師は「サービス業」です。
患者は「客」です。

治療費を支払っているのですから「患者」には「聞く権利」があります。

知らないことは「恥ずかしい」ことではありません。
「当然」です。

主治医にどう思われてもいいのではありませんか。
中には、常識が欠如している「患者」もいます。

一概に「医師」が悪いと断言はできません。

医師に同情する面も多々あります。

クレーマーがいることも事実です。

最低限の社会常識を家庭教育で身につけて欲しいですね。
嫌な世の中ですね。
医師と患者は、共に走るパートナーの関係であるべきだと思います。

わからないことがあったら次回の診察時に「疑問」「不安」をメモして持って行くといいですよ。

時間が無ければそれを医師に渡すといいです。
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逆子を治す外回転術

2012年02月12日 | 産科医療を考える
10年ほど前までは、逆子を戻すためにお腹の赤ちゃんを回転させる外回転術が行われていました。70%の確率で戻っていたという医療従事者もいます。
しかし、産科での医療訴訟が行われるようになり、訴訟されるリスクを覚悟してまですることがなくなりました。
これによって若い医師にこの術が伝承されなくなりました。
まだ逆子の経膣分娩をされる医師もおられますが、多くの場合は帝王切開になります。
したのURLをクリックしていただくと外回転術を実施する映像を視ていただけます。
http://www.youtube.com/embed/JkHHRlD_m6A
少し刺激的な映像ですがご覧ください。

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うれしい手紙がきました

2009年03月24日 | 産科医療を考える
今回はうれしい手紙を紹介します。
しかし、このうれしい手紙の向こう側に見える医療の問題にについて考えていただくために紹介します。

*************
拝啓 
早春の候いかがお過ごしでしょうか。
突然のお手紙お許しください。
昨年11月にたまごママネットに相談のメールを送らせていただき、お電話にて相談にのっていただきましたものです。
「通院している産科の医師に超音波検査で胎児がとても大きいので帝王切開をしたほうがいいと言われて、自分で調べてみましたが胎児の大きさは、とても大きいという感じではなかったために、可能な限り自然分娩を希望している旨を伝えましたが、それでは予定日を早めて誘発分娩しましょうと言われました。
果たして今の段階で医療介入が必要と決めるほど推定体重はそんなに大きいのでしょうか?」
という内容でした。
新井様からお電話をいただくまでは不安ばかりが募り、他の医師のご意見もお聞きしたいと思いながら、なかなか一歩を踏み出せずにいました。
お話をいただき決心をして、ご紹介いただいた病院に連絡をとり、事情を説明したところ、一度病院に来てくださいとのことで翌日行ってまいりました。
超音波検査技師と医師により別々に超音波検査を受けましたが、どちらも胎児の大きさは普通であり特に問題はありませんとのことでした。
また医師からは、その他の検査結果からも特に問題はなく、今の段階で帝王切開や誘発分娩を決める必要は全くないとの診察結果をいただきました。
その後、○◎病院に通院し、12月○◎日に無事元気な男の子を出産しました。
本格的な陣痛が来たと思う前にあっという間に生まれま、私の方がびっくりしました。
○ ◎病院の医師及び助産師には、不安に思っていることや聞きたいことは何でもお尋ねすることができ、お尋ねしたことにはきちんと説明してくださり、全ての面においてとても親切にしていただきました。
出産前後の不安をかんじることなく心穏やかに過ごせましたのも新井様のおかげだと思います。
もしご連絡いただいていなかったら、後々後悔する出産になっていたかもと思うと本当に感謝の気持ちで一杯になります。
12月○◎日に生まれました我が子も早3ヶ月になり、表情が豊かになりました。
アドバイスをいただきました長男も赤ちゃん返りもなく、弟の存在を受け入れかわいがってくれます。
本当にありがとうございました。
最後ではありますがお礼の手紙が遅くなり大変申しわけありませんでした。
                              敬具
******************
といううれしい手紙でした。
でも僕は複雑な心境です。

 皆さんこの手紙に何を感じましたか、お聞かせください。
日本全国でこのようなことが行われていると思います。
多くの場合は「医師の言うとおり」にしているのだと思います。
患者にはそうするしか方法がありません。
ましてや産科医不足の中では、医師を選ぶことが出来にくくなっていますね。

これまで何度も書きましたが「医師・産院」選びは慎重に。
技術不足や金儲けのために母子を「生け贄」にすることもあります。
疑問に感じたら転院やセカンドオピニオンを求めることも大切です。


お腹の赤ちゃんのためにも、いいお産をしてください。




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日本のお産を守る会のシンポ

2009年03月04日 | 産科医療を考える
今日は、お産について考えるシンポジウムのお知らせをさせていただきます。
多くの人の参加を願っています。
「日本のお産を守る会」第3回シンポジウム開催 
   日時:2009年3月14日(土)
  16:00~20:00

  会場:東京ビックサイト・TFTビル:会議室908号

  対象:産科医療の崩壊を危惧する全ての人々

  特にこれから出産を控えている妊婦さんおよび
  妊婦さん予備軍の方方の参加を求めます。

   詳細は、「日本のお産を守る会」
HP http://www.nihon-no-osan.com   
************
皆さんぜひ参加してください。
多くのことを学べると思います。
会場からの発言も大歓迎だそうです。



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頚部浮腫=医師の解析能力向上を

2009年01月24日 | 産科医療を考える
NTについては多くの方が悩んでいます。
私のブログやたまごママネットのサイトを訪れています。
その背景にあるのは、患者サービスの名のもとに4Dの胎児の映像をサービスすることで機械の導入がされています。
エコーの機械の操作や解析能力が希薄な医師が、安易に「NT」の診断をくだし告知します。
NT4ミリのものが簡単に消えるわけはありません。
***********
34歳、妊娠(出産時は35歳)、11週1日で検診に行ったところ、NTが4.9ミリと診断。翌日には大学病院でエコーをしましたが、NTは見つかりませんでした。
他の産婦人科でエコーをしましたが、NT2.6ミリ(正常範囲内)と診断。
その日のうちにNTを見つけた産婦人科をもう一度受診し、エコーをしましたが正常範囲内とのこと。先生はNTが出たり消えたりすると言われます。本当でしょうか。
NTが見つかって4日目、2件目の産婦人科を再受診。先生は、14週以降に成長と共に消えることはあっても出たり消えたりはしない、とのこと。もちろん、その日のエコーでも異常はありませんでした。
でも、NT4.9ミリと診断された時のビデオをみせると、NTはあり、誤診ではないとも。
羊水検査は受けますが、検査の結果が良くてもNTが一度みつかった場合は心臓や血管に検査では見つけられない異常の確率が高いと聞きます。 高いとは何パーセントくらいのことをいうのでしょうか。
1回でもNTが見つかると(翌日には消えていた)、検診で1度もひっかかることなく出産した上の子2人と同じ条件で出産は無理なのでしょうか。
よろしくお願いします。
***************
NTのような不確かな確率でしかものが言えないような所見は本当に困りますね。
 まずNTに関しては、すでに多くの方が同様の心配をされていること。そしてそれに対する回答は、たまごママネットの医療相談室に沢山(衣笠先生が主となり)詳しく答えてありますので、それを読んでいただくようにお勧めされたらと思います。

 ただし患者さんは自分のケースに対して答えてほしいと思っているからそれでは満足できないでしょうね。この方の特殊な点は、始めに4.9mmのNTがあったのにすぐに正常と言うか、たいしたことがないとなった点でしょう。
簡単にはNTは消えたりしませんから、私は見間違いの可能性を矢張り考えたいですね。

胎児の背中の羊膜があたかもNTの様に存在して見えることがあり、テキストにもそうした羊膜を見間違わないように書いてあります。

できれば私もそのビデオを拝見してみたいものです。

 その後の多くの所見を信じるべきでしょう。でもいったんそうしたことを言われると、患者さんとしては簡単に安心できないものですね。羊水検査までする必要はないと思うのですが、この方は羊水検査を受けようとしているのですから、やめなさいとまで言うことは出来ないですね。

問題は羊水検査が正常であっても、心臓や循環系に何か問題があるのではないかとまで不安がっていることであり、またそのようなことがインターネットでどこかに書いてあったのを見たのでしょうね。

心臓や循環器系の異常とはいったい何を具体的に言うのでしょう?
妊娠中に服用した薬の副作用を、医者も含めて異常が起こる異常が起こると騒ぐのと似ています。
その薬で具体的にどんな異常が起こるのでしょうか。

患者はもちろん医者もきっちりと言うことが出来ないし、また経験もないと思うのです。
心臓に小さな穴が開いていることなんか、しょっちゅうあります。が本当に問題になるほどの例は、幸いそう多くはありませんし、たとえあったとしても治療可能なものがほとんどです。
 つまりNTが少し異常な値で、結局染色体検査で正常となった場合にそれでも心臓等に異常が発生するのではないかとまで考える必要はないと思いますし、そうした場合に特別な循環系の異常が発生するとは思いません。また自分自身の経験(もうかれこれ35年になります)でもそうしたことは経験しません。

*****************
情けないという他はありません。
皆さんも、上記のようなケースに遭遇したら「セカンドオピニオン」を求めてくださいね。
主治医が紹介する病院では、主治医の診断を覆すことはありません。
同じ診断をしますので、ご注意ください。

いいエコー機器を備えても、解析する能力がなければ「罪作り」である。もっと勉強して欲しい。

画像診断専門に診てくれるところがありますので、そこに行ってください。



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頚部浮腫の診断ホントですか???

2008年06月17日 | 産科医療を考える
頚部浮腫の相談や私のブログのヒットで一番多いのは「頚部浮腫」です。
産院が競って最新の3D、4Dのエコーを導入していますが、せっかく器械を購入してもそれに伴う技術がなく、自分の未熟な技術を棚に上げ、頚部浮腫との診断を告知するケースが非常に多い。
その結果、多くの小さな命が奪われていることに、いつも憂いています。
画像診断や、胎児診断には、解析する力量が問われます。
またその力量は、天と地ほどの差があります。
また、それらの医師がいる地域といない地域の格差はとても大きいです。
病院選びは慎重にしてください。
今回は私が支援をさせていただいた方から、出産の報告がありました。
*************
ご無沙汰してます。
昨年末に○○マタニティークリニックを紹介して頂いた○○△△です。
羊水検査の結果、異常なく、5月8日に無事、女の子を出産しました。
検査結果後、私の体験をお知らせしたかったのですが、体調不良と日々の生活に追われ、報告できずにいました。
産後、やっと時間が持てたので、まとめたものを送ります。

妊娠中は本当にお世話になりました。今、無事に赤ちゃんが産まれて抱いていられることが幸せで、赤ちゃんが泣いてもぐすっても可愛くて仕方ありません。
本当にありがとうございました。

11月6日(11週)
近所の産婦人科
健診
NTが4.9ミリあると診断。大学病院で羊水検査を受けるよう紹介状を渡される。

11月7日

大学病院
エコーするも赤ちゃんの角度が悪いためNT見つからないと言われる。
羊水検査の予約、結果の日程、陰性だった時の中絶の日取りなど、決める。

11月9日
セカンドオピニオン
NT見つからず。
14週頃から消えることはあっても、数日でNTが消えることはない。と、言われる。染色体異常の確率、1~2割と書かれた専門誌(臨床婦人科産科・医学書院)を見せてくれる。

同日
近所の産婦人科
診断ミスと認めてほしくて再度エコーをしてもらう。NT見つからず。
NTは出たり消えたりすると言われる。
染色体異常の確率、7~8割と口答で伝えられる。

11月11日
セカンドオピニオン
またNTがでるのでは、と、不安になりエコーで見てもらう。見つからず。

11月12日(12週)
たまごママネットの医療相談に書き込み。

11月13日
たまごママネットの方から胎児に詳しいA先生を紹介してもらう。
胎児ドックの予約を入れる。
11月17日
セカンドオピニオン
再度エコーしてもらい、NTが出ていないか確認。
異常なし。

11月20日(13週)
A先生
初期(妊娠11週~13週)の胎児ドック受診。
異常なし。
カウンセリングの予約もしていて、羊水検査の詳しい説明や現在悩んでいることなど、だっぷり時間をとって相談にのってもらう。

12月13日(16週)
P先生
羊水検査。

12月28日(18週)
A先生
羊水検査の結果と中期胎児ドック受診。
両方とも異常なし。

A先生を紹介してもらったのは本当に救われました。
産婦人科の先生=妊娠、出産のことなら何でも知っている。と、思っていたのに、実際には先生によって違うことが多々あり、説明や表現の仕方でこちらは傷ついたり、希望を持てたり。
A先生の説明と表現が私にとっては全てがしっくりきました。先生はこうおっしゃいました。
 私は何年も前から胎児ドックという名前で胎児の研究をしていますが、エコーの性能が良くなって、今まで見えなかったものが見えたり、NTという言葉が広がって、染色体異常の可能性があると言われるようになったのはこの1~2年のことなのです。
その結果、NTがあると泣きながらココにくる妊娠さんが増えました。でも、ほとんどは笑顔で帰られますよ。
午前中に他の病院でNTがあったからと、午後に来られて、消えてる。なんてケースもありました。
大人でも水分を取りすぎて顔がむくむことがあるでしょ?まだお腹の中で動きだして10週くらいの胎児にむくまず調節しなさい!というほうが難しいと思わない?
そして、確率ですが、NTといってもあなたのようにすぐ消えてしまった胎児と14週まで消えない胎児を同じ枠に入れて率を出すのは正確ではないし、ずっと消えない胎児でも100人に1人も異常のある子はいませんよ。
エコーの使い方にも個人差があるし、厚く計ってしまったり、赤ちゃんが反り返ってるときはNTも厚くなるでしょ。(P先生に私の赤ちゃんのビデオを見てもらいましたが、まさに反り返って、厚く計っている。とのことでした。普通に計っていれば3ミリ代だったでしょうね、とも。)
羊水検査の結果がでてから言われたことですが、先生はエコーを見て、染色体の何番に異常があるかまで予想がつくそうです。
勿論、羊水検査をしないと100パーセントではないので、検査前には何もおっしゃいませんでしたが。
今思えば、胎児ドッグで異常がないと言われた時に、大丈夫だと信じる余裕がなぜなかったのかと。
そうすれば、お腹に針を刺したり、赤ちゃんに怖い思いをさせずに済んだのに。
ただ、夫や親の意見はこうでした。1パーセントでも異常の確率があるならやめておけ!(そんなに障がいのあることは避けなければならないか?)
上の子二人の将来を考えれば正論かもしれませんが、もうお腹の中で生きている子を自分たちの都合で処分するなんてできないと思いました。
結局は自分のことなので、納得のいくまで調べたり行動するしかないんだと思います。
もし、染色体異常があって赤ちゃんを断念していたら、一生後悔していたと思います。でも、もし産んでいたら…私は後悔しなくても、上の子ども達や本人がどう思うようになるのかは想像の範囲を超えます。
 簡単に答えのでることではないし、異常がなかったから済んだ事と終わらせれるものでもありません。
これから、私が死ぬまでに出会う障がいのある人達とどう付き合っていけるのか、考えていきたいと思います。
**************
本当によかったですね。
でもこれはとてもまれなケースだと思います。
幸い、診断や画像解析の高度な技術をもっている医師が近隣にいたことが幸いしました。

皆さん産院選びは慎重にしてくださいね。
悲劇を生まないためにも。

障害に対する偏見を無くすと素直に状況判断ができます。




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お産の扱い中止の手紙

2008年05月26日 | 産科医療を考える
今回は、お産の現状を知っていただくために、お産を取りやめる案内をいただきましたので、それをご紹介します。
短い文面ですが、深い意味が込められています。
*****************

拝啓
向寒の候、貴会ますますご発展のことお慶び申し上げます。
日頃のご活躍を快く拝見させていただいています。
 さて当院におきましては、諸般の事情により、本年3月をもって産科の入院取り扱いを中止しまして、外来診療のみとさせていただくことになりました。
長い間貴会のHPリストに紹介いただきありがとうございました。今後は分娩施設紹介のリストより取り下げていただきますようお願いいたします。今後貴会のますますのご活躍を祈念いたします。
私も昨今の産科情勢に希望が持てなくなってしまった一人で、厚生労働省医政局課長の判断(態度)や、過酷な労働環境を理解出来ない人々の影響、小生の体力などの理由で外来のみの診療に甘んじてしまいました。我が国の出生率を上げるような政治的バックアップ、助産師、看護師との連携などを密にしてもっとお産の素晴らしさ、子育ての楽しさなど啓蒙していくことも期待してなりません。
* *************
皆さんはどのようにお感じになりましたか。
多くの医師が、希望や喜びを失って去っていっています。
この背景にあるのは、「国の無策」「患者のエゴ」などが大きな要因です。

僕は悲しい。

でも、この国のためにささやかですが活動を続けていきます。
信念を持って。

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ある産科医の悲痛な叫び!!

2008年05月25日 | 産科医療を考える
皆さんにお産の悲痛な現場を知っていただきたいとの思いから、ある産科医のメールを紹介します。
***********************
 「こんばんわ。新井さん、わたしたち産婦人科医もみんな、ママと赤ちゃんのために頑張っています。
福島事件でかなり悩みましたが、「間違ったことをしてない』といわれている
加藤先生を初期より、心から支援しています。
みんな36週で帝王切開したら、産科医は楽になり、夜も寝られることでしょう。
そうじゃないんだ!!ママは産む力を持ってるんだよ。と、励ますのが、産科医の醍醐味です。
産む力を咲かせてあげたいです。
でも人間なので、やはりお産には水杯が必要だし、
赤ちゃんだって泣けない子もいるんだということを、知ってほしいです。
でも結果がすべてですから。。どんなに頑張っても、おぎゃ~~て啼かなければ負けます。
どんなにがんばっても、突然の出血はあります。
肺塞栓は怖くて怖くて大変ですが、さあーー何万分の1のために、
日本のお母さんはいいお産を捨てることになるのでしょうか?
だってたくさんお産が集約したら親切医療どころでなく、
なにしろ100%安全なので、さっさと、見切りをつけて、帝王切開となるでしょう。
これを食い止めるのはお母さんたちだとお思います。
母乳育児が上手くいかないのはマッカサー元帥が日本を崩壊するために考えられたそうですが、大当たりでした。
でも一番大きな原因は何千人かに一人おっぱいの出ない人がかわいそうだから、、、みんな母乳がよいという話はやめようという、事なかれ主義、一億総中流主義のためだと思います。
みんな一緒は違います。
わたしは日本の医療が崩壊しないために、ノーフォルト制が引かれ、
医療への警察権の介入を断固反対します。
 わたしたち産科医はお母さんと赤ちゃんが大好きだから日夜頑張っています。どうぞ、モチベーションが一気に下がる措置は避けてください。
100%の医療のため、地域でお産できなくなったお母さんたちも100%の医療の犠牲者です。
どうぞわたしたちは仲間をかばっているわけでないことを、伝えてください。」
* ************
いかがですか。
この文章を読んでどのようにお感じになりましたか。
この医師は、逮捕されるのを覚悟してまで「いいお産」と向かいあっています。
我が国には、たくさんの「いい医師」がいます。
でもその「医師」も高齢化してきています。

次の世代が育ってきていません。
残念でなりません。



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