ひげ爺のお産・子育てご意見番

子どもは育つ力を持って生まれてきますが
親に子育てする力が減っています。
親育て支援の中で感じたことを書いています。

超音波検査にもの申す

2011年08月10日 | 頚部浮腫
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超音波検査にたいして、素晴らしいガイドラインを見つけましたのでご紹介します。
むやみやたらに「超音波」をあて、その検査をビデオやDVDにして親に配布するなど持っての他である。
それはサービスでも何でもない。
ある病院や情報誌では、エコーでお腹の赤ちゃんを感じ楽しいマタニティライフを等と推奨している。
お腹の赤ちゃんの胎動や妊婦自身の心で感じなければいけない。
妊婦自身ももっともっと学ばなければいけない。

必要最小限の超音波検査で止めるべきである。
妊婦の側もそれをしっかり受け止めなければならない。
無駄なお金を払うことになる。医療機関にすれば収益を上げる手段である。
解析技術も未熟なのに出入り業者から援助してもらって設置しても意味がない。

京都市の京都民医連中央病院がつくった超音波検査のNTのガイドラインです
**************
児超音波検査におけるNT(nuchal translucency)の取り扱いに関するガイドライン
京都民医連中央病院 倫理委員会
1)当院は選択的人工妊娠中絶、及びそれにつながる出生前診断に反対する。
  京都民医連中央病院は、障害を持って生きることを積極的に肯定する立場で医療を行ってきた。
  この立場は産科医療においても堅持されるべきであり、
  障害を持って生きることに対して脅威を与えることになる出生前診断および選択的中絶の実施については、
  反対する立場で診療を行うべきである。
  当院では、胎児の障害の有無に関わらず妊娠・出産過程が安全に進むように、
  そして幸せな出産が迎えられるように妊婦の援助を行うべきである。
2)当院では超音波検査を、安全な妊娠・出産を可能にすることを目的として実施する。
  NTに関連する画像情報はこの目的に添う情報ではないため、当院ではNTの確認を行わない。
  また超音波検査中に偶然NTを認めた場合でもその事実を伝えない。
  当院では超音波検査は、あくまで妊娠・出産の過程を安全に進めることを目的に実施する。
  母体および胎児の健康 管理を目的として検査を行う中で発見された母体や胎児の異常に関する情報について   は、適切な心理的配慮のもとでこれを妊婦に提供する必要があるが、
  NTは染色体異常の可能性を示唆するに過ぎない情報であり、妊娠出産過程を安全に遂行する上で必要なものと  は言えず、また選択的中絶の判断材料として用いられる危険のある情報であることから、
  当院ではNTの確認は行わないこととする。また偶然NTを認めた場合でも、
  同様の理由でその事実を伝えないこととする。
3)超音波検査を実施する場合には、あらかじめ説明文書を妊婦に配布し、
  NTを含めた検査に関する情報が理解されたことを確認した上で超音波検査を実施する。
  超音波検査は無侵襲の検査ということもあって、十分なインフォームド・コンセントを得ないままに実施される  ことが一般的であったが、NTに関する知見の集積に伴いその検査の性質が変容しつつある今日においては、
  妊婦に対して十分な情報提供を行い同意を得た上で実施する必要があると考える。しかし臨床現場の多忙さを考  えれば全ての妊婦に対して口頭で詳細な説明を行うことは困難なことも予想されるため、当面は検査の概要につ  いて記した文書を妊婦に配布し、その内容を妊婦が理解していることを確認するという手順で検査実施への同意  を得ることとする。
  この際、配布される説明文書には、出生前診断に関する当院の考え、NTに関する医学的情報の概略、
  NTに関する当院の方針が、一般の方々にも十分理解可能な文章で記載されていることが必要である。
**************
素晴らしいガイドラインです。
多くの医療機関がこのような考え方で分娩のサポートをしてくれるといいと思うのです。
皆さんもしっかり学んでください。
間違った判断で苦しめられるのは、お腹の赤ちゃんと妊婦です。
下手をしたら、赤ちゃんの命を失うのです。
健康な赤ちゃんの「命」を奪ってしまうのです。
赦される行為ではありません。
医療者も命の尊さを考えなければいけない。
年間何十万人もの命が中絶によって奪われているのです。
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沖縄の亀甲墓です。
妊娠中のお腹の大きな人を模ったいわれています。
そして、人は死んだらお腹の大きな母の子宮に帰るといわれています。
真ん中に仏様を入れます。これは母の子宮にかえすことを意味します。
爺はこのような墓が大好きです。
神から与えられた命をその人の寿命で全うし、神の元に還りたいものです。
そのために今日一日を精一杯生きましょう。




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頚部浮腫(NT)

2011年05月27日 | 頚部浮腫
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昨日から梅雨に入った近畿です。
梅雨の雨に似合う花はカキツバタです。
毎年美しく咲いてくれます。
爺の池のカキツバタです。
まもなく蓮の花もこの池で咲き出します。

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頚部浮腫(NT)の相談は常にあります。
この問題は、産科のエコーが診療のルーチンになっていることに問題があります。

スクリーニング検査とは生まれてからサポートが必要な赤ちゃんかどうかを見るためのもので、今の日本では妊娠18週・28週・36週と妊娠中に3回の超音波検査を行うことが推奨されています。

しかし、我が国では不必要な超音波検査が行われています。
患者サービスとして、ミルクメーカーや医院出いるの業者が勧めるのです。
3Dや4Dの超音波検査機器の導入を勧めます。
患者にエコーの画像をビデオやDVDにしてサービスの名のもとに提供しています。
しかし、その画像解析能力に問題があります。
医師はエコーは買ったが「腕」が伴わずお腹の赤ちゃんの写真はボケボケ。
写りの悪いのを「浮腫」と誤診することも多々あります。
患者はたまったものではありません。
赤ちゃんはもっと悲惨です。
命を絶たれてしまうのです。

医師は、何故安易な診断をするのでしょうか?
怒りを覚えます。

多くの方が安易なエコーによって頚部浮腫を告知され、総合病院や他の医院にセカンドオピニオンをお願いし、浮腫がないと診断されたら、
患者は、最初に告知した医師を訪ね、再診検査の結果、異常ががないと伝えてください。
その時点で医師は「計測」の仕方が間違っていました。あなたを悩ませてしまいましたね。申しわけありませんでした。
大丈夫だから安心してください。
と何故言えないのでしょうか?「誤診」ではないと言うことに「小心」を感じる。

「医師同士」のかばい合いの構図です。同じ府県内では、お互いの技術について否定しないという暗黙の了解があるのです。
セカンドオピニオンを求めても多くのケースで、前の診断を大幅に覆す見解を示してくれることはない。
日本のセカンドオピニオンもあり方にも疑問を感じる。
患者の思いに沿った医療支援をして欲しいものである。

しかし、一度異常があると告知され、他の医師にかかっても、だれも大丈夫だから羊水検査を受けなくても大丈夫だとは言ってくれません。
羊水検査をしてもらえば売り上げのアップになるのです。(羊水検査数十万円)
また、その先にもいろいろと儲かることが待っています。

あとは患者が、腹をくくって「お腹の赤ちゃん」を信じるしかないのです。
そうすれば「無駄な数十万円」を払わなくてすみます。
無責任な医師の検査のおかげで「大損」をすることになります。

****************
さらに、別の病院を受診し先生に診察してもらいましたが、赤ちゃんは元気に育っていると言われました。NTがあった時のビデオを見てもらいましたが、計測に問題があったと言われました。
****************

ひげ爺
お腹の赤ちゃんとお母さんの心を考えない愚かな産婦人科医を、赦すことが出来ない。

はっきりと「計測ミス」だと、他の産科医もわかった時点で、正しい意見を患者に告げる必要があります。
医師のかばい合いは止めましょう。
医療技術の発展になりません。

同じような苦しみをしている妊婦が全国には多数います。
私のブログの「頚部浮腫」を読みに来る方が毎日数十人います。
その方の一部も同じような被害に遭っていると思うと悲しくなります。

客寄せのために3Dや4Dのエコーを導入しても、画像解析の技術がないのに使うから悲劇が起こるのです。
技術が未熟であれば操作出来ない機器を購入しない。
あるいは、専門の技師を雇用する。

患者も安易なルーチンのエコーを求めない。
エコーでしかお腹の赤ちゃんと会えないなどいう医師や妊婦がいますがとんでもない。
赤ちゃんとの対話は思いの中でできます。
慈しみあえば、心で会話できます。
不必要な検査でストレスにさらされるのは「お腹の赤ちゃん」です。
もっともっとお腹の赤ちゃんの気持ちを考えてください。

この検査によって、不幸にして奪われる小さな命もたくさんあります。
殺し文句は「このまま妊娠を継続するか夫婦でよく考えてください」そして結論を出してください。
こんなことを言われて妊娠を継続できますか。かりに継続できても妊娠中にどのような思いで過ごすのでしょうか!!!。
お腹の赤ちゃんの成長にいい訳がありません。母子の関係にも大きく影響します。
多くの赤ちゃんの命が奪われています。その数は年間膨大な数に上ると思います。
検査技術の未熟さが命を奪うことを忘れないで欲しい。

患者も強くなれ!!!!医師はそんなに偉くない!!!みんな同じ人間だ。
遠慮することはない。

今日も腹立たしい一日です。
赤ちゃんの心を傷つけることを赦すことはできない。

悩んだらクリフム夫律子マタニティクリニックのホームページをご覧ください。




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このところ頚部浮腫の相談が多い

2008年12月06日 | 頚部浮腫
今回は、頚部浮腫(NT)についてです。
これまでにも何度か書いていますが重ねてお知らせします。
このところ、また頚部浮腫についての質問が多くなっています。
************
私は 35歳です。
今回の出産は15年ぶりの2回目です。

毎日とても不安な日々を送っておられることをお察しします。
私の経験をお話しますね。

去年、妊娠5週で妊娠がわかり とても喜んでいたのですが妊娠10週で 同じようにベビーの首の後ろに浮腫みが見られました。
私の場合は 初めて見つかった時にはふくらみは すでに 7ミリありました。
医師の話では そのふくらみが3ミリ以上あると染色体の異常の確立が高くなるといわれました。
10週~14週くらいの間を目安にチェックするらしいのですが その間に消滅する可能性も充分あるらしいのでしばらく様子を見ようと言う事になりました。
それから毎週通院しましたが ずっと変わらず7ミリのままでした。

羊水検査というものがあることを医師から聞きましたが 私と夫は羊水検査を受けるかどうか 本当に本当に悩みました。
羊水検査について詳しく話しますね。

まず、この検査を受けるにあたって検査結果にかかわらず出産を希望される場合は検査の必要はないと思います。(このことは医師からも言われました。)ですから検査をうけるということは結果が望ましくなければ中絶を希望するという考えのもとに行われます。
この検査では『染色体の異常』『二分脊椎』『先天性代謝異常』が判ります。
羊水検査は妊娠15週~18週くらいに行うのが理想です。
15週~18週に検査を行うのが理想的な理由としては お腹の羊水の量がそれ以前では少なすぎる為、そして18週までに。。というのは日本の法律ではいかなる理由があっても人工中絶は妊娠21週6日までしか行えないために この検査を18週に行ったとして結果が出る頃は妊娠20週~21週になっているためです。

人工中絶も妊娠12週を過ぎると赤ちゃんも大きくなって 胎盤も出来ている為に 麻酔がかかっている間に終わるような手術では済みません。お産と同じように人工的に陣痛を起こしてお腹の赤ちゃんを娩出する方法で中絶を行います。

この検査では羊水を接種して検査を行いますが 羊水を検査するのではなく羊水内に混じっている赤ちゃんの皮膚組織や体毛を採取して検査するのです。
ですが まだまだ羊水も少なく赤ちゃんの組織も極々わずかな量なのでその組織を培養して検査をします。そのため培養するのに日数がかかるために検査日から結果までは約2~3週間かかります。
ですから検査が受けれる15週にすぐに検査をしても結果がでるころには胎動も感じるかもしれません。
検査方法はエコーを見ながら赤ちゃんの位置を慎重に確認しながらお腹に約30~40センチの針を刺して羊水を接種します。
張りを刺すお腹には麻酔がされますがあくまでもお腹の皮膚だけですので子宮に針が届いたときには多少の痛みがあります。
この検査にはリスクもあります。
約0.3%の確立で流産する可能性もあります。
そしてこの検査を受けて異常が無かったからといって赤ちゃんが必ず障害がないとも限りません。
この検査でわかる異常は限られているからです。

染色体のことを詳しくご存知ですか?
染色体の異常は1000以上あるといわれています。
人間の染色体は46本あります。
染色体は2本で1対ですので23組あります。
ですが受精時の異常などで2本で1対のはずが3本だったり逆に1本しかなかったりします。
数の異常だけではありません、形の異常もあります。
ダウン症は21番目の染色体が1本多い3本ある異常です。
染色体の異常をもって産まれてくる人のなかでもダウン症は多い疾患です。
その理由として23番目の染色体は中でも短い染色体でまして少ないのではなく1本多いということから染色体異常の中でも軽症で生存確立が高いためダウン症のひとが多く見られるのはそのためだとも言われています。
ちなみに1本多い異常を『トリソミー』。少ない異常を『モノソミー』といいます。
ですからダウン症は21番目の染色体が多いので『21トリソミー』ともいわれています。


私は毎日毎日 1日中涙を流していました。
とっても望んで出来た赤ちゃんでした。
でも 染色体の異常についてインターネットや本などで調べていくにつれ 育てる自身もなければ そんな方法で中絶をする覚悟もできませんでした。
産みたい・・・産んであげたい・・・。でも育てる自身がない・・・でも中絶する覚悟もできない!!!!異常があったら中絶?!なければ出産・・・・。こんなことを考え悩み涙している自分に すごく罪悪感がありました。
こんな気持が毎日続き 涙を流さなかった日はありませんでした。

そんなときに私も○○さんと同じように【たまごママネット】に出会いました。
私は もうどうしたら良いのかわからなくなっていました。
そんなときに主治医が『いっぱい悩んで泣いて考え涙を流して△△さんが、決める結果ですからどんな結果をだしてもそれは△△さんとご家族にとって一番良い方法だと思います。』
といってくださいました。
それからたまごママネットの主宰者の方にもたくさんメールをいただきました。
私と夫は、羊水検査を受けることを決心したのです。

そして15週。赤ちゃんの浮腫みは8ミリになっていました。
検査を受け結果がでるまでの3週間の間に 胎動を感じました。
まだまだ小さな動きの赤ちゃんの居るお腹を触り『どうか異常がありませんように』と何百回祈った事でしょうか・・・

3週間後、結果が出ました。
異常なしでした!!!
偶然ですが私の主治医となった医師は染色体をとても専門としている先生で 結果が異常なしと判り『△△さんの場合、最初から7ミリもありましたし ずっと変わずの状態でしたし染色体に何らかの異常がある結果が出ると正直思っていました。嬉しい結果です。』
とのこでした。

異常があるかもといわれてから検査の結果が出るまでの2ヶ月は私の人生で最も長く辛い時間でした。

長くなりましたが これが私の経験です。


私は今年1月に元気な男の子を出産しました。
最近 夫と悩んでいたころの話しをしたりします。
今 元気に遊んでいるベビーをみているからかもしれませんが 私はあの検査結果が出たあの日。
もし。。異常があるという結果がでていても出産することを決意していたような気がします。

この羊水検査については世界中で是非が問われています。
お腹に宿った命を異常があるから。。障害があるからといって中絶をするなんてことをしてもよいのだろうか。。?!?ということについてすごく問われています。
私は反対派でも賛成派でもありません。
それぞれの家庭にそれぞれの事情や道があります。
医師から『障害があるかも。。。』と告げられたときに 『それならいらない』って簡単に決めた結果ではありませんよね。みなさんきっと悩んで悩んで、泣いて苦しんで毎日毎日眠れない日々を過ごし凄い葛藤と戦い出した結果だと思います。
そんな深い心で悩み考えでした答えがそれぞれのご家庭にとって一番の結果だと私は思います。

○○さんご夫婦が毎日眠れない日々を過ごしておられること。。。
どう考えたら良いか判らずに何を考えたらよいかわからない日々を過ごしておられること。。私には本当によくわかります。

私は幸いにも赤ちゃんに異常もなく無事に出産することができましたが この経験を無かったものにはできません。
ですから今は 同じことで悩んでおられる妊婦さん3人ともずっとメールをやりとりしています。
この3人の方はみんな 検査を受けないと決められて頑張っておられます。
先月のはじめにその中のお一人が無事に健康な赤ちゃんを出産されました。
他のお二人の方は 一人は今月25日が予定日でもう一人のかたは来年春が予定日です。
***************
皆さんいいお産をされたようです。
どんな状況でもお腹の赤ちゃんを慈しむ心が大切ですね。



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エコーの技術不足は妊婦と胎児を傷つける

2007年11月24日 | 頚部浮腫
妊娠11週1日で検診に行ったところ、NTが4.8ミリと診断。不安で心臓が破れそうになり眠れない夜を泣き明かしまし、翌日に総合病院でエコーをしました。
検査の結果頚部浮腫は見つかりませんでした。

それでも不安はとれず、さらに他の産婦人科を受診し、エコー検査をしました。計測の結果は、NT2.5ミリで正常な数値と診断されました。
頚部浮腫を告知された産婦人科をもう一度受診し、エコーをしましたが正常範囲内であるといわれました。
先生は「浮腫は出たり消えたりする」と言われまましたが本当でしょうか。
告知を受けて4日目に、2件目の産婦人科を再受診しました。先生は、14週以降に成長と共に消えることはあっても出たり消えたりはしないと言われました。
NT4.8ミリと診断された時のビデオをみせると、NTはあり、誤診ではないとも医師はいいました。
**************
ひげ爺
医師は、何故安易な診断をするのでしょうか?
怒りを覚えます。

この方のように、総合病院や他の医院を受診して浮腫がないと計測されたわけですから
患者が、最初に告知した医師を訪ね、再診検査を受けて、「浮腫」がないのであるから、その時点で私の「計測」の仕方が間違っていました。技術が未熟で、あなたを悩ませてしまいましたね。申しわけありませんでした。
大丈夫だから安心してください。 
但し正常な妊娠経過をたどっても異常なことが起こりますので、絶対に大丈夫だとは保証することは出来ません。
と何故言えないのでしょうか?「誤診」ではないと言うことに「小心」を感じる。

この裏にあるのは「医師同士」のかばい合いの構図です。同じ府県内では、お互いの技術について否定しないという暗黙の了解があるのです。
セカンドオピニオンを求めても多くのケースで、前の診断を大幅に覆す見解を示してくれることはない。
日本のセカンドオピニオンもあり方にも疑問を感じる。
患者の思いに沿った医療支援をして欲しいものである。

ある医師の見解
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「始めに4.8mmのNTがあったのにすぐに正常と言うか、簡単にはNTは消えたりしませんから、見間違いの可能性を矢張り考えたいですね。

「胎児の背中の羊膜があたかもNTの様に存在して見えることがある」とテキストにもそうした羊膜を見間違わないように書いてあります。

 その後の多くの所見を信じるべきでしょう。でもいったんそうしたことを言われると、患者さんとしては簡単に安心できないものですね。
***************

ひげ爺
しかし、一度異常があると告知され、他の医師にかかっても、だれも大丈夫だから羊水検査を受けなくても大丈夫だとは言ってくれません。
羊水検査をしてもらえば売り上げのアップになるのです。(羊水検査10万円)
また、その先にもいろいろと儲かることが待っています。

あとは患者が、腹をくくって「お腹の赤ちゃん」を信じるしかないのです。
そうすれば「無駄な10万円」を払わなくてすみます。
無責任な医師の検査のおかげで「大損」をすることになります。

質問者
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さらに、別の病院を受診し先生に診察してもらいましたが、赤ちゃんは元気に育っていると言われました。NTがあった時のビデオを見てもらいましたが、計測に問題があったと言われました。
****************

ひげ爺
お腹の赤ちゃんとお母さんの心を考えない愚かな産婦人科医を、赦すことが出来ない。

はっきりと「計測ミス」だと、他の産科医もわかった時点で、正しい意見を患者に告げる必要があります。
医師のかばい合いは止めましょう。
医療技術の発展になりません。

同じような苦しみをしている妊婦が全国には多数います。
私のブログの「頚部浮腫」を読みに来る方が毎日数十人います。
その方の一部も同じような被害に遭っていると思うと悲しくなります。

客寄せのために3Dや4Dのエコーを導入しても、画像解析の技術がないのに使うから悲劇が起こるのです。
技術が未熟であれば「告知」をする技術を磨きなさい。

私はこれまで、数多くのNTの患者さんを支援してきましたが、染色体異常で生まれたという報告を全く受けていません。
不幸にして奪われる小さな命もたくさんあります。
殺し文句は「このまま妊娠を継続するか夫婦でよく考えてください」そして結論を出してください。
こんなことを言われて妊娠を継続できますか。かりに継続できても妊娠中にどのような思いで過ごすのでしょうか!!!。
お腹の赤ちゃんの成長にいい訳がありません。母子の関係にも大きく影響します。
多くの赤ちゃんの命が奪われています。その数は年間膨大な数に上ると思います。
検査技術の未熟さが命を奪うことを忘れないで欲しい。

患者も強くなれ!!!!医師はそんなに偉くない!!!みんな同じ人間だ。
遠慮することはない。

今日も腹立たしい一日です。
赤ちゃんの心を傷つけることを赦すことはできない。
今日も血圧が上がってる。





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技術不足のエコー検査で不安に

2007年10月04日 | 頚部浮腫
今回は長文ですみません。

私のサイトには、年間多くの人が頚部浮腫(nuchal translucency(NT))と言われ、妊娠中絶をしようと思い、最後の相談をしてくるケースが年間50名近くいます。
しかし、これらの人の中には浮腫が消え無事にお産をして元気な赤ちゃんを産んだ方が多いです。
これっていったい何なのでしょうか?

赤ちゃんの側の問題はあるでしょうが、全てのケースでそこに問題があるわけではなく、
多くの場合は、医師がエコーの検査が出来ていないケースが多いのではないでしょうか。
画像を解析する技術が不足しているのが実情です。

患者へのサービス合戦で、胎児のビデオや4Dの画像をプレゼントします。
機器ばかり最新のものにお金をかけて、導入してもその機器を有効に使い、技術を高め、胎児の成長を見守るという姿勢に欠けているのではないでしょうか。

頚部浮腫に関して、より多くの症例でしっかりとした統計、調査を行ったうえで、妊婦に過度に「悩ませ葛藤させる」ことの無いように、共通のガイドラインがつくられるべきです。
どこの産婦人科に行っても大きくは違わない説明があるべきですが、現実にはその技量や知識には大きな差があります。

医療機器などの発達により、多くの福音がもたらされましたが、一方、過度の医療介入が起こっています。
「こういう所見がある。心配だったら、次の検査を受けなさい。」そうではなくてもう一歩踏み込んで、患者側に立った専門的判断や説明を心掛けて欲しいものです。

なかには、頚部浮腫を告知し、高額な検査をするように勧める医師もいます。
気持ちが動転した患者は、迷わずその検査を予約することは明白です。
医師が勧めてはいけない検査を、利益のためにすることもある。

頚部浮腫などの告知についてもドクターハラスメントではなく、きちんとした説明がなされるべきです。そのためには、画像解析能力が求められます。

時には、妊婦に「妊娠をこのまま継続するか夫婦で結論をだしてください」「中絶を進められる」と言われたら落ち込み悩み苦しみます。

このようなケースでも健康な赤ちゃんを産んだという報告を受けています。
***************
現在15週に入った妊婦です。14週3日で受診した際NT1.7mmのため、染色体異常の可能性を指摘されました。3mm以上でも16週頃には消失してしまう事が多いため私の場合消失しかかっていて、1.7mmという値なのか判断できないそうです。NTという浮腫が認められた場合、ダウン症以外あまり長く生きられない重症の場合もあるのですか?その確率は?どのような子どもでも産んで育てていきたいと思っていますが、出産直後に処置が必要な場合は多いですか?やはり可能性がある以上普通の産科よりそれなりの処置がすぐできる病院を選んだ方がいいのでしょうか?私は今33歳で二人目の妊娠です。
回答  たまごママネット医師団
 nuchal translucency(NT)の所見は、妊娠7~8週ごろから確認でき、16~18週には消失する例がほとんどです。一般的には、10~14週の測定値が3~4mm以上を有意として、厚くなればなるほど、ダウン症を代表とする染色体異常(トリソミーなど)のリスクが高くなるといわれています。
 幾つか確認したいこともあるのですが、とりあえず14週3日の健診の際のエコー検査で、胎児、羊水などの異常所見も明らかでなく胎児発育も標準であった、14週の健診の1回前の健診では(妊娠何週だったのか分かりませんが)胎児の向きなどによりNTの有無や程度は不明であった、と仮定して考えてみるしかないとおもいますが、異常の可能性はかなり低いと考えてよいのではないでしょうか。少しでもはっきりさせたい、ということであれば、母体血清マーカー検査や羊水出生前検査などの選択もあります。しかし「どのような子どもでも産んで育てていきたいと思っています。」とのことですので、今後は心配しすぎることなく、超音波での胎児の異常がないかの検査を中心に健診を受けて頂いたらよいと思います。万が一、気になることが出てくれば、担当の先生より十分な説明を受けられ、その時の最善の対処法を検討されたらよいのではないでしょうか。
 妊婦健診においても超音波検査は必須のものとなっており、サービスの一つといった側面もありますが、「どのような症例に、何を目的として、どのようなレベルの検査を、どの程度の頻度で」、といった検査が持つ本来の視点も忘れないように心掛けています。中途半端な検査、説明で、妊婦さん達に無用の心配をかけないようにしたいと思っております。
***************
また、下記の文章はサポートさせていただいた方からのメールです。

お忙しい中、心のこもったメールをありがとうございます。

たった一度、浮腫が見えただけでも3週間の間、辛い日々を過ごしました。

さて、今日の私の一日のご報告です。
結果から先にご報告しますと、羊水検査は受けないことにしました。

今朝、院長の診察を受けたところ、今回も影は見えませんでした。
ですが、先生の診断は「大丈夫なのかなあ?」と言う曖昧なものでした。
不妊治療の専門医ということで卵や精子には詳しくても、成長した胎児を診断するのは専門外のようで、若い先生を集めて話し合いをした結果が、「大丈夫だってー。」というまたまた曖昧なものでした。

その病院は今日で卒院となり、地元の病院宛に紹介状を書いていただき、帰路につきました。
3週間ぶりに浮腫の写った写真を見たこともあり、帰りの道中、すっきりしない気持ちでいました。
こんな気持ちで悶々と過ごすのも嫌だなあと思い、その足で転院先の病院に行き、産科の先生のご意見を伺ってまいりました。

ここ数週間の超音波写真を見ていただき、内診を受けました。
その先生のご意見では、「継続的に見えたものではなく、一度だけならば羊膜が袋状に見えたと思われるので、特別心配する必要はないと思います」とのことでした。

これで満足です。
100%の答えなど求めてはいないので。
ほんの数パーセントの確率のためにリスクを冒すつもりはないし、この数週間のひどい心配からは開放されました。
前回の流産のこともありますし、どんな確証をもらっても「100%安全」なんてものはないですもんね(笑)

以上で私の影との戦いはおわりです。
今日を限りに思い悩む日々とはさよならです。

元気な赤ちゃんに会えることを信じ、お気楽妊婦生活を満喫することにします。
本当に、ありがとうございました。
************
この方のように前向きになれる人はいいですが、最初にマイナスのことを言われてしまうとそれを継続してしまいます。
無事にお産をしても、妊娠中の心の不安定な状態から、子育てにも支障をきたします。

医師として患者に伝えることが当然ですが、言い方ひとつで患者は不安から這い出せないような結果になります。
ありのままを今の状況を正しく患者に伝えることも医師の大切な仕事ですが、メンタルケアが出来ないような発言で出産まで深い不安が拭えない妊婦さんも少なくありません。
いわゆる『ドクターハラスメント』です。

医学の発達とともに 医師自身の学習も必要なのではないでしょうか。
 医師のメンタルケアがなっていないことも不安材料のひとつにつながっていると思います。
それはお腹の赤ちゃんにも悪い影響を与えます。。
妊婦や胎児の気持ちを考えない告知は妊婦とお腹の赤ちゃんを苦しめるだけです。
産科医はエコーの診断技術と告知をする技術を磨いてください。
さらにメンタルケアも学ぶ必要があります。

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