超音波検査にたいして、素晴らしいガイドラインを見つけましたのでご紹介します。
むやみやたらに「超音波」をあて、その検査をビデオやDVDにして親に配布するなど持っての他である。
それはサービスでも何でもない。
ある病院や情報誌では、エコーでお腹の赤ちゃんを感じ楽しいマタニティライフを等と推奨している。
お腹の赤ちゃんの胎動や妊婦自身の心で感じなければいけない。
妊婦自身ももっともっと学ばなければいけない。
必要最小限の超音波検査で止めるべきである。
妊婦の側もそれをしっかり受け止めなければならない。
無駄なお金を払うことになる。医療機関にすれば収益を上げる手段である。
解析技術も未熟なのに出入り業者から援助してもらって設置しても意味がない。
京都市の京都民医連中央病院がつくった超音波検査のNTのガイドラインです
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児超音波検査におけるNT(nuchal translucency)の取り扱いに関するガイドライン
京都民医連中央病院 倫理委員会
1)当院は選択的人工妊娠中絶、及びそれにつながる出生前診断に反対する。
京都民医連中央病院は、障害を持って生きることを積極的に肯定する立場で医療を行ってきた。
この立場は産科医療においても堅持されるべきであり、
障害を持って生きることに対して脅威を与えることになる出生前診断および選択的中絶の実施については、
反対する立場で診療を行うべきである。
当院では、胎児の障害の有無に関わらず妊娠・出産過程が安全に進むように、
そして幸せな出産が迎えられるように妊婦の援助を行うべきである。
2)当院では超音波検査を、安全な妊娠・出産を可能にすることを目的として実施する。
NTに関連する画像情報はこの目的に添う情報ではないため、当院ではNTの確認を行わない。
また超音波検査中に偶然NTを認めた場合でもその事実を伝えない。
当院では超音波検査は、あくまで妊娠・出産の過程を安全に進めることを目的に実施する。
母体および胎児の健康 管理を目的として検査を行う中で発見された母体や胎児の異常に関する情報について は、適切な心理的配慮のもとでこれを妊婦に提供する必要があるが、
NTは染色体異常の可能性を示唆するに過ぎない情報であり、妊娠出産過程を安全に遂行する上で必要なものと は言えず、また選択的中絶の判断材料として用いられる危険のある情報であることから、
当院ではNTの確認は行わないこととする。また偶然NTを認めた場合でも、
同様の理由でその事実を伝えないこととする。
3)超音波検査を実施する場合には、あらかじめ説明文書を妊婦に配布し、
NTを含めた検査に関する情報が理解されたことを確認した上で超音波検査を実施する。
超音波検査は無侵襲の検査ということもあって、十分なインフォームド・コンセントを得ないままに実施される ことが一般的であったが、NTに関する知見の集積に伴いその検査の性質が変容しつつある今日においては、
妊婦に対して十分な情報提供を行い同意を得た上で実施する必要があると考える。しかし臨床現場の多忙さを考 えれば全ての妊婦に対して口頭で詳細な説明を行うことは困難なことも予想されるため、当面は検査の概要につ いて記した文書を妊婦に配布し、その内容を妊婦が理解していることを確認するという手順で検査実施への同意 を得ることとする。
この際、配布される説明文書には、出生前診断に関する当院の考え、NTに関する医学的情報の概略、
NTに関する当院の方針が、一般の方々にも十分理解可能な文章で記載されていることが必要である。
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素晴らしいガイドラインです。
多くの医療機関がこのような考え方で分娩のサポートをしてくれるといいと思うのです。
皆さんもしっかり学んでください。
間違った判断で苦しめられるのは、お腹の赤ちゃんと妊婦です。
下手をしたら、赤ちゃんの命を失うのです。
健康な赤ちゃんの「命」を奪ってしまうのです。
赦される行為ではありません。
医療者も命の尊さを考えなければいけない。
年間何十万人もの命が中絶によって奪われているのです。
沖縄の亀甲墓です。
妊娠中のお腹の大きな人を模ったいわれています。
そして、人は死んだらお腹の大きな母の子宮に帰るといわれています。
真ん中に仏様を入れます。これは母の子宮にかえすことを意味します。
爺はこのような墓が大好きです。
神から与えられた命をその人の寿命で全うし、神の元に還りたいものです。
そのために今日一日を精一杯生きましょう。