ひげ爺のお産・子育てご意見番

子どもは育つ力を持って生まれてきますが
親に子育てする力が減っています。
親育て支援の中で感じたことを書いています。

里帰りから子育て不安

2013年05月21日 | 産後すぐの母子密着
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里帰り分娩から育児不安に
今日は、里帰り出産から帰って子育て不安に陥っている方について書きます。?
***************?
「2ケ月の子の母です。生んで1ケ月程して里帰り先から家に帰りました。でも、体がえらいのか心が疲れたのか2週間程で毎日泣いてしまう状態になり、落ち付くために実家で1週間ほど過ごし今はまた自宅にいます。
自分がどうしてそうなってしまったのかわからなく実家に戻り友人と会い、話をしたら、それは『孤独』だからだとわかりました。
ただでさえ家から出られないのに友達や母親にさえ電話もしていない状態だったのです。
電話をすればいいのにしなかったんです。近所にも友達はいないので簡単に会えないし、友達も赤ちゃんがいるとタイヘンだからなかなか遊びにきてはくれないし、電話もかけるのは気を遣うらしく・・・。?とりあえず自宅に戻り少しは落ち着いたのですが。」
?****************
?里帰り出産には問題点とメリットがあります。?
産後の1ヶ月間の過ごし方で、その後の子育てに向かう心が育まれるかどうかが分かれます。
積極的に、赤ちゃんと関わらないと母子の相互信頼関係が構築されません。?

体の回復を第一に考えて赤ちゃんの世話まで実母にさせてしまうと相談のように、自宅に帰ってから不安になります。
?ただおろおろするばかり、母親の心を見透かすように赤ちゃんは泣き続けます。?
その泣き声を聞いて、不安は増大します。
当然ですが、自分がどのように実母から育てられたかが大きく影響します。
乳幼児期に母子に愛着が形成されている場合はスムーズに行きます。
?何故ならば、乳幼児期に育てられた時の記憶がインプットされているからです。
その次に大切なのが「自分が産むという主体的なお産」をしたかどうかです。
?医者任せ、助産婦任せのお産やブランド出産などではなく、お産を選んでください。
?赤ちゃんとあなたのために。
一ヶ月の過ごし方が大きく影響します。
?人任せの子育てではなく、自分が中心になって育てるという意識が、母子の愛着を深めるためのスタートです。
そのためにも「母子同室」を選んでください。
?形ばかりの母子同室ではなく、その意味をきちんと教えてくれる産院を選んでください。
赤ちゃんは自分で育てるという意識が必要です。
里帰りの間に赤ちゃんと十分な母子関係を築いてください。
自宅に帰って不安にならないように。





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楽しい子育てのスタートを

2007年08月16日 | 産後すぐの母子密着
生後すぐに赤ちゃんをお母さんの胸の上に乗せると、0~80%の赤ちゃんがが乳首を探し当てることができます。
哺乳類が乳首を
探すことができるのと同様に可能です。
何故なら、ヒトも哺乳動物だからです。

但し、その事を理解している医療従事者のもとでなければ不可能です。
せっかくヒトとして備わっている本能を目覚めさせることができません。
そのような産院は「ベルトコンベアー式流れ作業」のお産しかできないのではないでしょうか?
医学的理由が無いのに「陣痛促進剤」を使用したり、産後すぐに母子の分離がスタッフの流れ作業で行われています。

一方、産後の母子の関係の成熟を考えている産院では、出産後に乳首の乳頭輪周辺から発散される匂いを
頼りに、 乳首を探し当て吸い付いているのです。

乳房から分泌される物質は羊水の成分と同様であり、母胎内で羊水に接していた新生児はフェロモンが出ているところを求めてたどり着きます。

赤ちゃんは迅速にその特徴的なにおいのシグナルを覚えると、そのにおいだけで 母親を認識できるようになります。
これを「刷り込み現象」といいますが、コンピューターと同じように お母さんを脳にインプットできるようです。
同様にお母さんも我が子の匂いを記憶します。

しかし、産院では清潔あるいは感染防止という間違った考え方で、授乳の前に乳首を消毒するという行為を行っています。
赤ちゃんの授乳やお母さんの匂いやフェロモンを消してしまいます。
さらに赤ちゃんの口に薬品などの化学物質が口に入る最低の行為です。

出産直後、お母さんの体内には、プロラクチンというホルモンが1、2時間にわたり 大量に分泌されます。
催乳ホルモン、母性愛ホルモンと言われ、母性を目覚めさせて赤ちゃんを愛おしいと思う源になるホルモンです。

目覚めた赤ちゃんは本当に可愛いです。いつも見とれてしまいます。満足しきったお地蔵さんのような顔をしています。自分の力で産まれてきた証ですね。


母親から母子密着の子育てをされてきたのかが 重要です。
早期から施設で保育された子どもには、子育ての情報が脳にインプットされていないケースもあります。

早期の母子の関係を阻害するのが前述の「乳首の消毒」です。未だにこの行為をするところがありますので、
事前に情報を得てください。

このような行為が行われているところではお産は避けるのが賢明です。
きっと後悔します。
退院時にはミルクのおみやげつきです。
おみやげに惑わされないでください。

赤ちゃんにも生後30分をピークにカテコーラミンという物質が分泌されます。
カテコーラミンは赤ちゃんの感覚を目覚めさせてお母さんを認識します。
狭い産道を通って自らの力で産まれてきた苦労がお母さんによって癒される瞬間です。

お母さんもお産の苦しみが喜びに変わる母子にとって至福の瞬間です。
この夢の時間があるかないのかで子育ても変わります。


この時にとても大切なのは、部屋の照明です。
生後間もない赤ちゃんは胎内で薄暗い光しか見ていなかったのです。
それが突然、煌々とした光に照らされたらまぶしくて目をあけていられません。
薄暗い部屋で母子の対面やお産が行われるべきです。
赤ちゃんのために。

分娩時に、音楽や照明で演出することでお産がスムーズにいくといってるところもあります。
お産はシンプルでなくては、主役は赤ちゃんとお母さん。それはサービスではなく害悪である。
産婦人科の医師よ考え直してくれ、本当の意味での母子へのサービスを。

出産後1、2時間は母親と赤ちゃんにとって母子のきずなを深めるうえで 極めて重要です。
医学的、生物学的にも出産の瞬間から1~2週間は母性が育まれるとても大切な時期です。
この間に、母子分離をさせずに母子同床、添い寝をし、24時間母と子が一緒にいると言うことが、その後の子育てに重要です。

この時期は「成母期」と言われています。
幼児虐待、子育て放棄などの悲しい事件が起きています。
たくさん抱いて、おっぱい、語りかけが、
母子絆を深めていきます。



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