ひげ爺のお産・子育てご意見番

子どもは育つ力を持って生まれてきますが
親に子育てする力が減っています。
親育て支援の中で感じたことを書いています。

母乳と放射性物質

2011年06月14日 | 出産・子育てを惑わすマスコミ
リンゴの花です。
白い清楚な花です。
Img_0890

「母乳に含まれる放射性物質が心配です。」という問い合わせがきました。
多くのお母さんがこの問題で悩んでいることだと思います。
この風潮は、母乳に対する不安を煽り「断乳」を助長し、人工乳への促進につながります。
皆さん、もっともっと赤ちゃんのことを考えてあげてください。正しい情報を掴み正しい判断をしてください。
マスコミの報道を鵜呑みにしないでください。
マスコミは、面白おかしく取り上げます。それらの報道に左右され不安になります。
多くの場合で「放射能の影響よりも母乳を続けるメリットの方が大きい」のです。
爺にお尋ねくださったお母さんに感謝いたします。
また質問に丁寧に回答してくださった山形県立中央病院小児科の渡辺眞史先生ありがとうございました。
この記事を、悩んでいるお母さんに伝えてあげてください。
*************
相談内容は、下の子の断乳についてです。
本当は卒乳にしたかったのですが、母乳から放射性物質が検出されてますので少しでも被曝を減らすには断乳するしかないのかなと悲しく思っています。
今月で1歳4ヶ月になります。
住まいは東京都葛飾区で、最初にホットスポットと言われた金町のすぐ近くの青戸というところです。
放射性物質ですが、区が測定した値では(隣の立石というところで)0.2μシーベルト/時間です。
実家のある九州に避難できればその必要はないのでしょうけど、子ども達二人が父親大好きなのを考えると、離れ離れに暮らすストレスの方が放射能より影響を与えるのではないかと思ってまして…考えています。
他の多くの母乳で子育てしている親は悩んでいると思います。
アドバイスをいただければ幸いです。

***************

回答 たまごママネット医師団
母乳に含まれる放射能について母乳育児をされているお母さんたちは心配していることと思います。
科学的には赤ちゃんに影響を与えることのない量であっても、少しでも含まれていれば母乳を与えてよいのだろうかと迷ったお母さんもいたことと思います。
実際母乳中にどのくらい放射能が含まれているかを確かめるため、
国立保健医療科学院が5月の末に福島県と接している県のお母さんたちから母乳を提供していただき、調査を行いました。
この調査には私がお願いし母乳を提供していただいた2人のお母さんのデータも含まれています。
宮城県10人、山形県12人、福島県21人、茨城県12人、栃木県15人、群馬県12人、千葉県14人、高知県12人の108人の母乳を調査しました。
その結果、福島県に住む7人の母乳から微量の放射性セシウムが検出されました。
その他の県の母乳からは検出されませんでした。
福島県で検出された放射能も赤ちゃんには影響を与えることのないもので、そのまま母乳育児を続けることが可能でした。
福島以外のところでもやや高濃度の放射能が検出されることがありますが、それが全て母乳に影響を与えることはなく、母体に取り込まれても母乳に移行するのはその一部であり、全国的に赤ちゃんに影響を及ぼすレベルにはありません。
今回の調査でもわかるように、福島県で母乳育児をしているお母さんを含めて母乳育児を続けて大丈夫と言えます。
 質問のお母さんは、心配しないで母乳育児を続けてください。
放射能による影響より、母乳を続けるメリットの方がはるかに大きいと思います。
下記のホームページで産科や小児科で出した見解を参考にしてください。
見解はこちらから
母乳中の放射性物質の濃度等に関する調査
渡辺先生 山形県立中央病院小児科 11.6.16
*********
皆さん、安心して母乳哺育を続けてください。
また妊娠中のお母さんも、不安にならず母乳哺育を続けてください。
お腹の赤ちゃんのために。
断乳で赤ちゃんを苦しめないでください。
正しい知識を読み取る力をつけてくださいね。




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0歳児の保育料

2010年12月06日 | 出産・子育てを惑わすマスコミ
Img_0321

皆さん、0歳児の保育料はいくらかかっているかご存じですか?
保育料は、国と地方自治体、親の負担の総合計です。
さていくらかかるのでしょうか。

驚く無かれ!!!東京の場合一ヶ月約55万円から60万円かかっている。
莫大な金額ですよ。
多くの人の貴重な税金が使われているのです。
子ども手当2万円と言っていますが、0歳児の親に6万円払っても安いものです。
赤ちゃんにとっても、親から育てられる方がいいです。
もっともっと「赤ちゃん中心」の子育てや支援でなければいけません。
国の施策や地方自治体、そして親に「子ども」の視点が欠如している。
親本人ではなく「子ども」の立場に立ったものでなければいけない。

国会議員も地方議員ももっともっと勉強せよ!!!




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断乳を卒乳と誤解!!

2010年11月07日 | 出産・子育てを惑わすマスコミ
今朝(2010.11.7)の神戸新聞朝刊23面「子育て」面にある「思い出れんらくちょう」3に「喜びも悲しみもーおっぱいを飲めば「解決」という記事の中に看過できないものがありましたのでご紹介します。
母乳についていいことが書いてあるのですが卒乳のくだりに問題がある。

おっぱいをやめる「卒乳」は難航した。
親がキッパリと毅然とした態度で挑まないと、「卒乳」は決してうまくいかないものだという。
そうは聞いていていたものの、私の辞書には「キッパリ」も「毅然」の文字もなく、私自身が「別れを切り出せない気弱な恋人」状態だった。
煮え切らない態度のまま、それでも娘のおっぱいへの要求を思い切って拒否した日は、大変だった。娘にとっては、どうにも合点のいかない突然の別れ、のように衝撃的なことだったらしい。
と締めくくっているが、これは卒乳ではなく「断乳」そのものである。
このような記事をチェックもなく掲載することに怒りを感じます。
掲載されているのは「子育て面」の記事である。
この新聞の子育ての認識の希薄さに憤ります。
明日でも早速抗議をします。

皆さんも、マスコミを信じず、正しい情報を読み取る力を持ってください。

マスコミが必ずしも正しい記事を掲載していないのです。



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子ども手当

2010年09月01日 | 出産・子育てを惑わすマスコミ
Photo

今日の花はニラです。
白いきれいな花です。
今花盛り。
Up

自治体や国は、ただ保育所を増設するだけではなく、母子が安心してゆったりと子育てが出来る環境を作る必要があります。
保育施設が増えれば、預けたくはないのに、無理矢理、仕事を探し働き保育所に委託する。
近頃は、生後2ヶ月や3ヶ月、首が座らないのに保育園に預ける親が増えてきています。
「子育てがつらい」「早く預けた方がいい」「愛着が芽生えない方がいい」等の子どもの心を無視した安易な子育ての外注はゆゆしき事態です。

母子の絆を育むことは、その子の将来にとって大切なことです。
心の絆が結ばれないと言うことは、信頼関係が生まれない。

東京では、ゼロ歳児の赤ちゃん一人に対して国や地方、そして本人負担等で一月約50万円から60万円がつかわれているのですよ。
東京に限らず地方でも多くの税金が支払われているのです。
子ども手当の2万6千円など微々たるものです。

これ以上に、保育所を作って税金の無駄遣いを赦していいのですか?
子ども手当は、現金支給すべきです。

私たち国民は、もっともっと賢くならなければだめです。
マスコミなどの情報に惑わされ、踊らされてはいけません。




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子ども手当は大切に

2010年06月18日 | 出産・子育てを惑わすマスコミ
Img_0362
北海道で撮影したライラックの花です。
白や紫の花が素敵でした。
北海道の初夏を代表する花ですね。
札幌にはたくさん咲いていました。

自分勝手な商人が、皆さんの不必要な消費を煽ってつかわせようと躍起になっている。
欺されるな!!!
消費を煽るテレビマスコミは赦せない。
単純な親は欺される。
大切に!!大切に!!!!つかってね。
みんなが納めた「税金」だからね。
多くの人が苦労して納税した大切なお金をいただいていることを忘れてはならじ。
わが子の将来のためにつかってください。
親の自己満足にはつかわないでね。

家計の足しにするのはいいと思います。

遊興費につかうのは持っての他。
旅行やレジャーにつかう事なかれ。
わが子のためにつかってください。



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子育て便乗商法

2010年02月09日 | 出産・子育てを惑わすマスコミ
親たちよ!!!
悪どい、マスコミや商人にだまされるな!!!!
金儲けしか目的のない「商法」に惑わされ便乗していく愚かな「親」がまんまと欺される。
ペットホテルブームの次のターゲットは「ベビーホテル」赤ちゃん連れの快適な旅!!!
誰が喜ぶのか???
赤ちゃん連れで泊まれるホテル、旅館を売り物にした宿泊施設がこのところよく紹介されている。
紙おむつ、ミルク用煮沸器、ミルクなどを準備しています。

子育てで大変な親は気分転換に旅行をしたい、遊びに行きたいと思っています。
そんなターゲットに的を絞った旅行業界。
長時間の旅では、赤ちゃんの疲労はまします。
また、赤ちゃんは自分の家が一番落ち着くのです。
環境が変わって不安感を持ちます。
不安で眠れない。落ち着かない。
親は、上機嫌で遊んでいる。
お母さん、お父さん、私はイヤだ家に帰りたい。

全くこどもの心を無視した、楽しい旅を売り物にし、 愚かな親を欺し、 それを煽る愚かなマスコミは赦せない。

1才、2才で旅をすることは避けたほうがいい。
実家に帰るとか、ゆったりしたスケジュールでないかぎり止めることを薦めます。
快楽を求めるな。
いつかこどもと楽しい旅が出来るようになります。

何事も「赤ちゃん・こども」優先で行動してください。
そうすることによって自ずからすべきことを感じることができます。
行きたい気持ちはわかるが、今しばらく辛抱を。

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子どもの安全とは?

2009年08月08日 | 出産・子育てを惑わすマスコミ
鷺草(サギソウ)
Photo

湿地に生え,地中に球根を作る多年草です。7 月頃に 2,30 センチの花茎を伸ばし,先端に 2,3 個の花をつけます。

Photo_2

萼片は小さく緑色で 3 枚,花弁は白く 3 枚で,そのうちの 2 枚の大きな唇弁は縁が細かく裂けています。
花の形が白鷺の飛んでいるところに似ているというのでこの名前がついています。

Up

子どもの安全とは
今日のニュースで安全といわれる製品のフェアを紹介していましたがそれに疑問を感じました。
何故ならば「安全信仰」を商売にしていると思うからです。
日常生活や遊びで使う製品がすべて怪我をしないように配慮した製品になったらと思うとぞっとします。
こどもが怪我をしないように配慮した製品が街にあふれたらどうなるのでしょうか?
ある一面では、大切なことですが、ある面では非常に危険なことです。
安全だからといって、親が目を離したら・・・・。

子どもは「怪我」をして成長していきます。「怪我」は子どもの勲章です。
一度怪我をすることで「学習」していきます。
その機会を失うことで大けがや命を落とすことにつながります。

子ども用の「包丁」では大けがをしますが「成人用」の大きなものや思いものを使うと大きな怪我をすることが少ない。
子ども用に売っているものは、軽くて扱いやすいようにしているのが怪我をする最大の要因である。

子どもは怪我をして成長していきます。
怪我を体験しないと危機に対して対応出来なくなります。
ころんでも受け身が出来ない子になってしまいます。
危険に対応できる俊敏さと感覚を育てなければいけません。

今の危険回避の考え方は間違っています。
国やメーカー、そして「何でもクレームをつける消費者」の3者が我が国を滅亡に向かわせています。

恐ろしい国になってしまいました。










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広告は公害、だまされないで

2009年02月01日 | 出産・子育てを惑わすマスコミ
皆さん、自分の身体のことを考えていますか?

多くの方が「考えている」と答えることでしょうね。

そして、その答えの中には「身体にいいサプリメントを飲んでいる」「身体にいい器具を使っている」などなど様々な回答が出てくるでしょうね。
それらは本当に「必要」でしょうか?
無理な食生活や生活習慣をし、様々な「サプリメント」「補助食品」「器具」等に依存し、健康になるわけがありません。
このような間違った考えを、「植え付け」「たたき込み洗脳する」マスコミや広告代理店の「銭ゲバ」「金儲け」主義の策略にのってはいけません。

育児情報誌や妊娠情報誌はその最たるものです。
育児情報誌にのっている、商品には使ってはいけないものの広告が載せられています。
愛するわが子のために正しい情報を読み取り、楽しい子育て、赤ちゃんが喜ぶ子育てをしてください。
多くの親が、自分の満足・欲求のために、子どもに害のある商品を購入して、我が子を苦しめています。
一度はまったら蟻地獄。

正しいのは、不必要なものは全体に買わないことです。
親のエゴで、家の中は不必要なものが氾濫しているはずです。
嘘だと思うなら、家の中を見回してご覧。
欺されて買った不必要な育児用品が氾濫しているはずです。
母乳哺育の場合は、生後6ヶ月までは、寝具と天然素材の肌着や衣料、布オムツ、おんぶ紐があれば十分子育て出来ます。
入浴剤、シャンプー、石けん、おもちゃ、ベビーラック、食器、ベビーカー、ベビーベッド、ベビーバス、体重計、ほ乳瓶、果汁、離乳食、ベビーオイル、
等々、全くいりません。
おじいちゃんおばあちゃん友人がプレゼントといったら「現金」をもらうことにしましょう。
それで本当に必要案ものを買いましょう。

通販カタログなど捨ててしまうことです。
ろくなものは買わない。
育児用品の専門店も行くことは止めた方がいい。
衝動買いで不必要なものを買ってしまう。
ストレスの発散のためのショッピング、やめてください。

この不況の時代、無駄遣いは止めよう。

衣料品は友人知人、ママ友のお子さんのお古で十分。嫌、最高です

テレビや雑誌、新聞は、広告費が入れば何でもあり、広告倫理規定はもうけていますが、ざるです。
商品の中味や成分などもチェックが甘く、大手スポンサーや大手広告代理店が持ち込んだ広告は素通りです。

広告の中には、問題のある商品が氾濫しています。
マスコミもそれらを垂れ流しています。
コピーライターやプランナーは、企業や代理店から提供された情報を鵜呑みにして、いかに欺して買わすか!!!
その一点に「頭」「悪智恵」を絞ります。

「広告」は「公害」です。

話が横道にそれてしまいました。
サプリメントや健康補助食品に頼らず「いい食生活」「いい生活習慣」をしてください。
旬の食材を使った食事をしてください。
和食をもう一度見直してください。
われわれ「日本人」にあった食事をしましょう。

この回の、我が国の経済状態は、日本人の生活を見直すいいチャンスです。
この最大のチャンスを活かしましょう。

不況から学びましょう。
自己防衛のために。



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無知な報道や番組に怒りを覚える

2008年08月19日 | 出産・子育てを惑わすマスコミ
テレビ局の無知な映像表現にはあきれる。
17日の日曜日の夜に、大阪の毎日放送の番組宣伝の中で制作スタッフや編成局の意識レベルの低さと無知をさらけ出した映像を見て愕然とした。
 らいおんチャンネルといってステーションブレイク(CMが販売出来ない時間や空き時間)で流されるライオンのようなキャラクターが吠えたりする映像で、赤ちゃんとおぼしき風体のライオンもどきがハイハイで現れたその口元には「おしゃぶり」が咥えさせられている。
赤ちゃんは「おしゃぶり」を咥えているものだという認識を持っているのであろう。
無知も甚だしい。

近日中に抗議の質問書を郵送する予定である。

NHKのニュースでも出産や産科の報道には「母子別室」の象徴の「新生児室」に隔離された映像が象徴的に資料映像として放映される。
この映像に抗議する心ある産科医もいます。

抗議をしてもなかなか理解してくれない。
でも言い続けて行くしかありません。




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朝日新聞の完全母乳は低血糖ー続編

2008年06月04日 | 出産・子育てを惑わすマスコミ
朝日新聞の母乳哺育やカンガルーケアに基づく記事に怒っている、
助産婦からメールが来ましたので紹介します。
***************
いつも楽しみにブログを拝見させて頂いてます。
朝日新聞の記事、ひどかったですね。
こちらでは今日の朝刊に続編のような記事がありました。
IUGRで生まれる赤ちゃんが増えてきて、低血糖は常に頭に置いてます。
頭が大きく体の小さい赤ちゃん、また母親の高血糖の有無に関わらず、
在胎週数より大きく生まれた赤ちゃんに見られることが多く、
私の施設では在胎週数と出生時体重から血糖値の測定を定時でさせて頂いてます。
それでも低血糖に遭遇するのは極めて稀です。

カンガルーケア中の急変や低血糖での後遺症の発症は、
他に何かしらの疾患があることがほとんどだと感じているので、
バックグラウンドの記載のない記事には
ただただ憤りをこえた悲しみさえ覚えます。
もちろん、カンガルーケアの可否は慎重にみさせて頂いているつもりです。
また、必要があれば直ちにインファントウォーマーにお預かりさせて頂きます。
「36週で、みんな帝王切開をすれば」とおっしゃるドクターの思いとも重なりました。
母乳育児が叶わなかった母への慰めでしょうか。

ミルクの弊害が全く記載がないことに疑問を持たず、
不安を感じているお母さん方があることも悲しいことです。
母乳育児を支える助産婦の力不足を感じ、申し訳なく思います。
とりとめのない文章になってしまいました。申し訳ありません。

************
*IUGR(子宮内胎児発育遅延)
インファントウオーマー(保育器)
ミルクには危険な微生物が混入し、新生児には感染症や髄膜炎を起こすリスクがあります。
エンテロバクター・サカザキ菌やサルモネラ菌が開封前から混入しています。
70℃以上の熱湯消毒が必要です。

それにしても今回の朝日新聞の記事は無責任な記事である。



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完全母乳は要注意????おかしい記事です

2008年06月03日 | 出産・子育てを惑わすマスコミ
またまた、困った新聞記事がありました。
昨日はアクセスが非常に多いのでどうしたのかと思いましたが原因は下記の記事でした。
読んで怒りを覚えました。
はらわたが煮えくりかえり、血圧が上昇しています。降圧剤の服用量をふやさないと。

***********
「完全母乳」は量に注意。
不足し脳障害の新生児も
体重変化など十分に観察を」
という朝日新聞の記事です。近畿は本日の朝刊に掲載されていました。
他の地方では5月に掲載されたようです。
「生まれてから完全母乳栄養だけで育てられた赤ちゃんが、低血糖によるけいれんや脳障害が起き複数例報告された。
これだけ読むと「母乳母乳哺育」は怖いと思っても仕方がない。
母子同室で1日目は6回、2日目は13回で母親から特に以上の訴えはなかった。ところが3日目にけいれんを起こし、山形大学病院に転院。MRI検査で低血糖に特徴的な、後頭部の異常がみられたとしている。同大学の教授は「母乳栄養は否定しない。ほとんどの赤ちゃんは問題なく成長する。しかし母乳分泌が十分でない親もいるし、消費エネルギーが大きい赤ちゃんもいる」としている。
これっておかしくないですか。

赤ちゃんはお腹の中で当座必要な「お弁当と水筒」を持って生まれてくるのです。
それは自然のメカニズムです。

またすぐにたくさんの哺乳が出来るわけではありません。これって常識ですよ。

母乳のことを本当に知っているのでしょうか????

またお母さんの妊娠中の食生活などを調べたのでしょうか????

最近の発表は「針小棒大」問題点を強調しすぎである。
また記者も不勉強であるといわざるを得ない。
医師は、「母乳はお母さんの血液」だということを知っているのだろうか???
妊娠中の食事や母親が妊娠高血圧症など赤ちゃんの側の問題ではなく、親の側の問題ではないのでしょうか。
不十分な調査や事例で安易な発表をして欲しくない。
母子同室で母子の状態をこまめに支援しなければ母乳は獲得できません。
ほったらかしでは悲しい事件が起こります。また単に苦痛でしかありません。
分娩施設は、もっともっと温かいサポートをしなければいけない。


赤ちゃんの様子を注意深く診るのは、医療従事者も母親も当然の義務である。

殆どの母乳哺育に問題はないのである。

ほんの数例の症例だけで取り上げるのはいただけない。
興味本意で記事を書いていると言わざるをえない。
この記事がどれだけの親を悩ましているかを考えて反省せい。
この記事で有頂天になっている姿を想像すると悲しい。

ミルクメーカーから研究費を貰っているのではないか??と勘ぐってしまいます。
多くの場合、学会やシンポジュームには粉ミルクメーカーや製薬メーカーから協賛金が出ています。

この記事で問題があります。
「カンガルーケアも警鐘」
正常分娩で生まれた赤ちゃんがカンガルーケア中に心肺蘇生を必要としたケースが2例あった。
としている。
おかしいよ。こんなこと。

正常分娩といってもいろいろあるよ。どんなお産かわかりませんが、分娩後の赤ちゃんの状態を観れば、カンガルーケアが出来る状況か、医療的処置が必要かは判断できるのではないでしょうか。
チアノーゼが出ているのにカンガルーケアはないだろう。

いいお産が出来れば、赤ちゃんは幸せそうで神々しい顔をしている。カンガルーケアでは「私は頑張ったよ」と誇らしげな顔をしています。お地蔵さんのようです。

笑顔がいっぱいで親に感動を与えてくれる。
ほったらかしのカンガルーケアならしない方がいい。
医療従事者が母子の様子を観察しなければトラブルは起こる。

それにしても、不十分な取材で憤りを感じる。
記者の資質を疑います。もっと母乳のことを学んでください。
良好な子育てをしている母子に、いたずらに不安を与えるな。

母乳哺育の皆さん自信を持ってください。
でも食生活には注意してね。あなたが食べたものが血液になり、母乳となって赤ちゃんに行くのです。
食事には十分に気をつけ無ければいけません。
お母さんの食事が血液になるのです。添加物だらけの食事や防腐剤の入った食べ物やファーストフードでいい母乳哺育が出るわけがない。
母乳哺育のお母さんは特に食事には注意して「安全な食物」を口にしなければならない。
愛するわが子のために。

妊娠中から食事に注意してください。お腹の赤ちゃんや産後の赤ちゃんを守るのは医師や助産婦ではありません。
あなた自身です。



何度も書きますが、情報に翻弄されないでください。
情報を読みとる力を持ってください。
皆さん惑わされないでください。

母乳哺育は素晴らしいものです。
産後のカンガルーケアは、母子相互作用で一番大事な行為です。
母子の間で「すり込み」が行われます。

怒りを込めて書きました。



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