ひげ爺のお産・子育てご意見番

子どもは育つ力を持って生まれてきますが
親に子育てする力が減っています。
親育て支援の中で感じたことを書いています。

またまた起きた食中毒

2008年01月31日 | 日々の思い
企業の消費者無視の金儲け主義による殺虫剤の食品混入による食中毒が発生しました。

この事案は昨年の12月28日に発生しましたが、昨日(1月30日)になって初めて明るみになりました。
輸入販売は、JTです。
1ヶ月の間放置し販売し続けたことが新しい食中毒につながる悪質であると言わざるを得ない。
民間企業の危機管理や消費者の食の安全を守る義務を怠っている。
私たち市民は、何を根拠に食の安全を担保できるのであろうか。
市民は、情報を持っていないのです。
自給自足で食を賄うしかないのだろうか。それでしか安心をえることができない。

国や自治体にも国民、市民の安全を守るという意識が欠落していることも今回のような食中毒の拡大につながっている。
JT、厚生労働省、農林水産省は猛省してほしい。
しかし、期待薄です。

食の安全のためには、我が国の食料自給率をあげることが重要ではないだろうか。
安いだけではなく、質を求める時期ではないだろうか。

食は、体の薬であり、毒を食べることは心と体を病むことになりります。
「医食同源」です。
このことをよく考えてください。

家族の健康を護りましょう。



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アトピーからの脱却

2008年01月29日 | アトピーの克服
アトピーで苦しむ赤ちゃんを、育てている母子との関わりについて感じていただきたいと思います。
子育てのヒントになることがあると思います。
4人目の赤ちゃんで1歳2ヶ月です。
たまごママネット医師団の磯辺クリニックの磯辺先生のところで治療しました。
大阪から磯辺先生のクリニックのある愛知県安城市に行って治療してもらいました。
丸特軟膏と抗炎症剤、石けんシャンプーを使わないことで治します。
***************
日中の様子も昨日までの息子とは違っていました。常に抱っこ・おんぶ・おっぱいでママから離れると泣き叫ぶ息子が、おもちゃ箱を前にしてお座りで一人遊びが出来るんです。
おんぶ無しで洗濯物が干せたのも本当に久しぶりでした。お昼寝も添い寝なしで30~40分平気です。今までは私が離れるとビクッと気付いて目覚めて泣いていたのに・・・
考えてみれば、息子の穏やかな姿はここ最近ではありませんでした。今まで、痒みや痛みの辛さが、彼の普通の日常生活を阻害していたんだ・・・と痛感しました。「ごめんね・・・。そんなに痒かったんや・・・」とあらためて気付いた情けない母親です。

その日、新井さんから電話がありました。昨日、ポポ広場で会ったときの息子の様子が気になるとの事でした。「このまま○○君を放っておくべきではない。彼の眼は心を病んでいる。痒みと痛みの辛さは限界にきている。そこから救ってあげるのが親の役目だ」と諭されました。「色んなもの・情報に頼っている限り、あなたの周りに、訳の分からないおかしなものが近寄ってくる。心配している素振りは見せても、誰もあなたや子どものことを真剣に考えていない。(すべて金儲け主義)アトピーを治せるはずはない。」「まず、何より信頼できる医者に診せるべき。」と忠告を受けました。「子どもを守るのは親しか出来ない。実行するかどうかは親の判断・行動力」この言葉を聞いた時、いそべクリニック受診を決断しました。

今回は、主人に断られても、新幹線に乗って息子を連れて磯邊先生のもとへ連れて行くつもりでした。主人に相談したところ、「家族みんなで車で行ったらええやん。3時間で着くわ。」と快くひきうけてくれました。主人もなかなか治らない息子が心配だったのと私の様子も気がかりだったのかもしれません。それと、既に丸特軟膏の抜群の効き目が実証されていたことも愛知県までの距離を縮める結果となったのだと思います。

たまごママネットの新井さんはよく、こう言われます。「子ども達が僕に訴えてくる。」と・・・まだ喋れない赤ちゃんの心の叫びが新井さんには聞こえるそうです。「子どものサイン・シグナルに気付いていない親が多すぎる、子どもは親にSOSを出している。」親が子どもを病気にしている事があるそうです。アレルギー反応・吐乳・自家中毒などがそうらしいです。私もまさにその通りの母親でした。新井さんに忠告して頂くまで気付きもしませんでした。

 息子のアトピー発症から、悩み苦しんだ時期はあったものの、問題をひとつひとつ乗り越えて行くことができました。あらためて健康であることの大切さ・ありがたさを身にしみて感じ、みんなで助け合うなかで、家族の絆がより強く、太いものになったと思います。
家族の協力・支えなしでは、息子をアトピーから救い出すことはできませんでした。

「子どもを守るのは親の役目です。」(新井さん談)一日も早く辛く苦しい痒みから救ってあげてください。

多くのアトピーっ子が磯邊先生に出会い、快方に向かうことを心より願います・・・

*注釈*
たまごママネット・・・妊娠・出産をサポート、子育て支援を基盤とするNPO法人。理事長は新井一令氏。ホームページは年間50万アクセスを記録する。全国から新井さんを頼り、様々な相談が寄せられる。「僕の本職はボランティア、困っているママと子どもを救ううことが使命。」と語る新井さん。講演会などで全国各地を飛び廻る一方、大阪府の次世代育成支援のワーキングの委員、大阪市の福祉計画推進委員も務める多忙な毎日。保育ルームや妊娠育児センターの運営も手掛けている。
ポポ広場=堺で新井さんが主宰する親子の集いの場
*************
いかがでしたか。
すっかり治って家族で幸せな暮らしをしています。
1年前の今頃は苦しみのまっただ中でした。

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子どもの発達をみれない保健師

2008年01月28日 | 保健師の弊害
昨日の「言葉のダム」に関連してメールがありますので、ご紹介します。
渡辺眞史先生の文章を裏付けるお母さんのメッセージです。
***************
「言葉のダム」、いいお話ですね。
息子は現在1歳8か月です。1歳6か月検診でひとつも意味のある単語(ママ、ぶーぶー等)を話さないので、自治体の親子教室への参加を勧められました。保健婦さん曰く、「刺激が少ないから言葉が遅い」と。年末年始に帰省した時も義母に「沢山話しかけてあげないと、言葉が遅いよ」と言われました。なんだか、私が責められているような気がしました。けれども義父の「言葉の遅い子はしゃべりだすと早い。あっという間にいろんなこと言い出すよ」という言葉に救われました。
確かにそうです。この1ヶ月くらいでたくさんの単語をしゃべるようになりました。
でもおかしいことが一つ。「ワンワンいるね」というと、「ワンワン」と言わずに必ず「ウッ、ウッ」と犬の吠えるマネをする我が息子。
これからも彼の成長をゆっくり見守っていこうと思っています。
*****************
1歳8か月の息子は何でも親のする事をマネして楽しそうです。
こちらから語りかけることはすべて理解しているし、自分の気持ちもジェスチャーで
伝えてくれます。
1歳6か月健診では、まだ単語を何も話さなかったので、親子教室の参加を勧められ
ました。
保健センターはなんでも一定のものさしで「できる、できない」を決めて指導してい
るような気がします。
そういう指導が母親を不安にさせ、自分の子育てはこれでいいのかと思わせているの
ではないでしょうか?
息子は首座りも5か月、お座りは1歳前、歩くのは1歳5か月だったので、おしゃべ
りも遅くても全然かまわないのです。
その子なりの成長を見守っていってやりたいと思ってます。
****************
子育てで一番重要なことは「子どもの育つ力」を信じることです。
子育ては「子どもの力」を引き出す作業です。
一般的に「子育て」と言われますが、僕はそれは子育てではなく「親育ち」だと思っています。
子どもは、成長する能力を持っていますが、親には「子どもを育てる能力」が生母から受け継いでいない人がいます。
その人が「育児不安」になります。
親の不安が、子どもを不安にさせます。

我が子に愛着が育まれるように、密着育児をしてください。

保健師は、一定の物差しでしかはかることは出来ません。
保健師の言葉を鵜呑みにするととんでもない間違いをすることがあります。

育ちを待つことはとても大切です。

保健師よもっと学んでほしい。親を傷つけないために。



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言葉と思考力の発達

2008年01月26日 | 子どもの成長
我が子の思考力を伸ばすためには、様々なな体験をさせることです。

親が前向きに考えて、我が子の発達の段階を理解し、それを伸ばすために出来ることがあります。
考える力と自主性を伸ばすためには、指を使うことが大切です。
そのためには、様々な道具やおもちゃ等を十分に触らせることです。
また、他の子どもと遊べるようになったら積極に関わりを持たせてください。

同年齢の子が、自分には出来ないことをやっていると、自分もやってみようという気を起こします。これは月齢に関係なく様々な発達段階でも起こります。
例えば、ハイハイの出来ない子が、ハイハイが出来る子と交わると翌日から出来ることがあります。赤ちゃん同士で教え合っているように思います。


思考力を伸ばすためには、様々な障害や苦難に出会いそれをその子のペースで乗り越えることで身につけていきます。


いろいろな問題に突き当たり、その子のペースで、その子なりのやり方で、問題を解決する力を身につけていきます。

特に乳幼児期には、母親が我が子の目を見て話しかけることが重要です。赤ちゃんは、お母さんの口元をみて言葉を獲得していきます。

言葉の獲得は、その子のペースがあります。
言葉の発達が遅いという悩みを抱えるお母さんの悩みに答えた山形県立中央病院の小児科医、渡辺眞史先生の言葉が素晴らしいので引用させていただきます。

************
言葉の問題は個人差が大きく、まだ待ってあげて良さそうです。
他の発達がそれなりに年齢相当で親と一緒に遊べる、本を読んでもらいたがるなど関わりに問題なければ2才過ぎまで待ちます。
私は言葉が遅いと心配して外来に来るお母さんに、発達に問題ないときには言葉のダムの話しをします。
ダムの底の浅い子どもは、少し言葉が貯まるとポロポロと言葉がこぼれてきて、一見おしゃべりのように見えます。
ダムの深い子どもはたっぷり言葉をためるまで言葉がこぼれてきません。
親は言葉が遅いと心配しますが、言葉が出始めるといつこんな言葉を覚えたのかとびっくりするぐらいたくさんの言葉を使うようになります。
生活上の注意としては、テレビに頼る育児を避け抱っこして本を読んであげる時間を作ること、子どもたちが遊んでいる場所に連れて行き、遊ばせる時間を作るようにしてもらいます。
***************

言葉のダム素晴らしい表現ですね。
親は先を急がず我が子のペースでのんびり子育てを楽しんでください。

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自治体の危機管理は機能しない

2008年01月24日 | 日々の思い
今日は、数年前にサルモネラ脳症でお子さんをなくされたお母さんから相談があり面談しました。
生卵による感染です。
姉妹で感染し、お姉さんが亡くなりました。
そのときの経緯などをお伺いしました。

僕の堺でのO157の体験をお話させていただきました。
あの事件から今年で12年になります。

間もなく最後に亡くなった子どもの13回忌です。
3人の人名が失われました。

感染した子どもたちも早くも出産適齢期に入りお産をされています。
HUSを発症した子どもは、後遺症として妊娠高血圧症になりやすいという報告もあり心配です。
妊娠中毒症や早産になりやすいということです。

堺市に対しても長期の視点で患者の支援をしていただくように要望もしています。

まだ、あのO157事件は終わった訳ではありません。
今もまだ継続しているのです。
脳症を患った子は、一生涯そのハンデを負わされて生きていかなければならないのです。
その他にもまだ治療中の人もいます。

自治体の危機管理はいつも後手後手です。
ある意味では、自治体には危機管理の意識がないと言っても過言ではないと思います。
民間企業は、危機管理の意識があります。何故ならば当事者や管理者は責任や賠償を、自らの手で行わなければならないのです。常にリスクや危機管理の意識を持たなければならないのです。
一方、国や自治体は誰も責任を取りません。補償や賠償金は「市民からの税金」です。職員が賠償するわけではありません。
そして、物事を隠す隠蔽体質が根底にあります。
就職するとすぐに覚えさせられるの責任回避の方法です。
その上、責任をとらないために、2年~3年で人事異動があります。建前は「癒着」を防ぐですが実態は「責任逃れ」のためです。

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親が離れると大泣きする

2008年01月22日 | 子育ての悩み
生後半年もするとお母さんが離れるとよく泣くという赤ちゃんの相談がよくあります。
そして母親一人に家事の負担がかかります。
心のバランスが崩れるのも当たり前ですね。
夫の思いやりがあるといいですね。
*************************
6ヶ月の男の子がいるのですが。最近、少しでも離れると、狂ったように泣いて追いかけてきます。抱っこすれば泣き止むのですが、ご飯も作れません。ねくじもひどく、夜もなかなか眠れないようです。どうすれば、ゆっくり寝かせてあげることができるでしょうか?眠たいのに眠れない息子を見ていると、かわいそうで・・・。また、私も少し育児ノイローゼ気味で、家事と子育てが両立できない自分に、とても腹が立ちます。主人は出張が多くあまり家にいないので(休みの日は、本当によく面倒を見てくれるのですが・・・)二人きりのときが多く、ついつい当たってしまいそうになります。みなさんはどのようにして、家事と子育てを行っていますか?参考になるアドバイスがあれば、よろしくお願いします。
*****************************
頑張ってるのにつらいですね。
お母さんの気持ちがイライラしていると赤ちゃんも不安でイライラしてきます。
お母さんの気持ちが赤ちゃんに反映するからです。寝かそう寝かそうと思っていらいらしてくると不思議に「赤ちゃんの目はパッチリ」開いています。お母さんの心をみすかすように。
気持ちを楽にして赤ちゃんと一緒に寝てしまうくらいでいいです。
抱かれては寝るけれども布団におろすと起きる。これはよくあります。
赤ちゃんはお布団ですか?ベビーベッドですか。
ベビーベッドの赤ちゃんはおろすと泣くことが多いです。
ベッドで一人で寝かされるのが不安なのですね。
それが怖くて眠れないと言うこともありますよ。

家事の時に泣かれると言うことですね。
これも同じように、離れるのが不安なのです。母子のコミュニケーションがしっかりできているからですよ。あなたはいい子育てをしてきたのです。
どうでしょうか。少し赤ちゃん重くなってきましたが、家事をするときのは「おんぶ」をしてあげてください。そして、赤ちゃんにいっぱい話しかけてあげて用事をしてください。
うまくいくと思いますよ。
夜は赤ちゃんと二人で添い寝でねてください。必ず寝てくれますよ。
深く寝たら起きて、昼間の疲れを癒して自分の時間を持ってください。
子育てを楽しみましょうね。
頑張ろうと思わないでね。手抜きもありですよ。



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妊娠中の授乳は流産するは嘘!!!

2008年01月21日 | 産科医の母乳知識不足
授乳中の妊娠は「流産する」ので断乳するようにという指導をする産科医や助産師がいます。
それを指示されたお母さんから問い合わせがよくあります。

この問題も困ったものです。
私の周りにはたくさんのお母さんが授乳中に妊娠し、無事に出産し二人に同時に授乳しています。

母乳育児中に再び妊娠し、授乳を続けていると流産をするのではと心配し、断乳断乳を指示されることがあります。
それを医師から言われると信じますね。

でも授乳を止める必要はありません。
妊娠すると、子宮の筋肉を収縮させるオキシトシンというホルモンが働かないように、オキシトシンを受け止めてその働きをブロックしてしまう受容体(receptor)が作られ、妊娠中は赤ちゃんを流早産の危険性から守ってくれています。
しかし、妊娠末期(大体9ヶ月以降)になって、子宮が激しく反応して痛いくらい強い場合とか出血している場合は控えたほうが良いと言われています。

また、産後は多くの場合授乳しているうちに自然に飲まなくなる場合が多いようです。
これには個人差があります。
おっぱい好きなお兄ちゃん(姉)の場合、産後も吸い続け、いわゆるタンデム(2人こぎ自転車)授乳となることもありますが全く問題なく大きく育っています。

一日も早く医師からの間違った指導が無くなるように学んでほしいと願います。
無知は犯罪です。

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産科医の間違った授乳指導!!

2008年01月19日 | 産科医の母乳知識不足
”母乳についての誤解”
 下記のような質問がきました。
「母乳を飲ませ続けるのはよくない6ヶ月になったらやめるように」 という不勉強な産科医がいます。しかし、このような医師が我が国に多数いるのも現実です。
その施設では「初乳」がミルクという説明をしていて「初乳」の意味を全く理解していません。
 産科医は産ませるだけが仕事ではない。妊娠中から母乳の利点や子育てのための正しい情報を提供し子育てを楽しむ事ができるように、お手伝いすることも大切な仕事である。
 産科医だけではなく小児科医、 保健師、助産師にも同様に母乳や離乳食にたいして不勉強な人々がいる。
新井一令
**********************
質問
病院の先生に「母乳は飲ませ続けることはよくない事が調べでわかってるから、6ヶ月になったら母乳はやめてね!」ときつく言われ悩んでいますが本当にそうなんでしょうか?
2ヶ月になる男の子がいます。母乳を基本にあげているのですが、病院で1日2回はミルクをあげた方がいいといわれ、そうしています。ゲップをしても吐いてしまうことが多くて、1日に何回も吐いてしまうんです。
保健センターに相談すると、飲ませすぎかもしれないと言われました。顔が大きくなりほっぺもパンパンでひさしぶりに会った母と妹に「随分顔がでかくなった」とも言われショックでした。
機嫌が悪いことが多く、すごく泣きます。何が原因なのでしょうか?それと、本当は完全母乳を目指していたのですが病院の先生に「母乳は飲ませ続けることはよくない事が調べでわかってるから、6ヶ月になったら母乳はやめてね!」ときつく言われ悩んでいます。本当ですか?私が産んだ病院は初乳もミルクだったし、どうしたらいいのか・・・
************
回答  たまごママネット医師団
 すべての哺乳動物は母親の母乳のみによって子どもを育てます。人間も哺乳動物の一つですから、本来は母親の母乳で子どもを育てることが当たり前の姿です。この母乳で育てるということはただ栄養を与え体を大きく育てるというだけでなく、生まれた子どもを人間として育てるための大切な要素をたくさん含んでいます。
  母乳を止めて人工乳にした場合の子どもへの不利益が知られています。
 アレルギーや湿疹が2~7倍、中耳炎が3倍、胃腸炎が3倍、髄膜炎が3.8倍、尿路感染症が2.6~5.5倍、乳児突然死症候群が2倍、肺炎・下気道感染が1.7~5倍などがあります。
母親に対する不利益も骨粗鬆症になりやすい、卵巣がん・閉経前の乳ガンになりやすいなどが知られています。
母乳を与えるということは赤ちゃんを心身共に健康な人間として育てるためだけでなく、母親の健康を守るためにも大切なことなのです。
 WHOでは6ヶ月までの完全母乳栄養と、少なくとも2才までは母乳育児を続けることを推奨しています。世界保健総会でも同じような声明を出し母乳育児の推進をうたっています。産科の先生が何を根拠に母乳を続けることがいけないと言われたかわかりませんが、世界的に母乳育児の大切さは認められていることなのです。
 母乳がどうしても出ない人は3~5%いると言われています。また仕事や家庭の事情で母乳で育てられない場合があります。このようなときには人工乳を使用する必要があります。
  人工乳はどうしても母乳で育てることのできない場合に、母乳に替わる薬として用いられるのが本来の姿だと思います。このような場合には母乳で育てる以上に抱っこや声がけなど赤ちゃんとの関わりをしっかり持つようにすることが大切になります。

ある程度母乳が出るようでしたら、母乳育児をすすめている産科や助産所などの母乳外来で母乳の出具合や赤ちゃんの体重を診てもらいながら母乳育児に戻れるようになることもあります。
*********
まだまだ、我が国には間違った知識や古い考え方をもった医師がいるのも事実です。病院選びは慎重にして下さい。あなたと赤ちゃんのために。新井一令



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赤ちゃんと授乳中のお母さんに優しい食事

2008年01月17日 | 子育て・授乳中の食事
今回は、いつもお世話になっている助産婦の若松寿美恵さんのお書きになった文章をお借りします。素晴らしい文章です。
是非参考にしてください。
*****************
赤ちゃんと授乳中のお母さんに優しい食事
-楽しいおっぱいライフとおいしいおっぱいのために-
 赤ちゃんの誕生を迎えられ、おっぱいライフ(授乳期)を楽しんでお過ごし頂く上で、お母さんが口にするものがとても大切な役割を果たします。お母さんが食べたものは、多くがおっぱいに移行し、赤ちゃんを育んでくれます。また同時に、食べるものの中にはおっぱいの質を落としてしまったり、おっぱいを詰まらせたりと悪さをするものもあり、食事の内容には気を配ったほうがよさそうです。
 では具体的にどのような食事が好ましく、どのような食事は避けたほうがよいかをご説明します。
 好ましい食事-まずは和食中心で!! 油と砂糖は控えめに。
和食は上手でない方も、お米を5割以上、しっかりよく噛んで召し上がって下さい。次に具沢山のお味噌汁。この二つで腹八部になるような食習慣になると、おいしいきれいなおっぱいが出て、おっぱいが詰まるといったようなトラブルも起こりにくくなります。
和食と言っても油で揚げたようなものはおススメできません。また、煮物に使う砂糖が多いと、おっぱいの味が落ちたり詰まりやすくなります。
甘みをつけたいときは本みりんで(みりん風調味料はおいしくなりません。)、またどうしても砂糖が必要な場合は黒砂糖など、未精製のものを少量にされるとよいかと思います。

おやつにはおむすびやお芋、おせんべいなどがおススメです。
好ましくない食事-カタカナで表記されるものはほとんどといっていいかも知れません。
特におっぱいの腺がしっかり開いてくるまでに高カロリーの食事を摂ていると、おっぱいが張りすぎて、赤ちゃんが上手に飲めなくなってしまいます。お産後2~4日目にかけて、多くのお母さんのおっぱいでは生理的に赤ちゃんが必要とする以上の乳汁が作られます。そのときにおっぱいの出口が無く、高カロリーの食事を摂ると、おっぱいは岩のように固くなり、熱を持ち、痛みを伴います。おまけに赤ちゃんが吸えなくなり、おっぱいライフのスタートがとても困難なものになってしまいます。少なくてもお産後1週間ぐらいは、油っこい食事や甘みの強い食事は遠慮したいものです。
乳製品も気をつけましょう。牛乳やヨーグルトからカルシウムが摂れると思わされている日本人は、赤ちゃんのためにとせっせと牛乳を飲みますが、日本人は牛乳からカルシウムを吸収出来ません。摂取できるのはたんぱく質と脂肪で、これらは子牛用に作られていますので、人間には消化吸収をする上で負担になるばかりでなく、おっぱいをどろどろにしてしまいます。おっぱいはお母さんの血液から作られるので、血液をどろどろにする食事はおっぱいもどろどろにしてしまうのです。
母乳育児を推奨している施設でも、入院中にフランス料理のフルコースを出したり、おやつの時間に生クリームやチョコレートたっぷりのケーキを出されることがあります。トンチンカンも甚だしいのですが、おっぱいのことがよくわかってない人は、お母さん方に喜ばれると勘違いしているのかもしれません。下手な誘惑には乗らないほうが賢明のようです。
香辛料も注意が必要です。赤ちゃんのウンチに血液が混じることがあります。
緑茶、コーヒー、紅茶に含まれるカフェインも要注意です。赤ちゃんのイライラの原因になることが多いのですが、そのことに気づかず、「うちの子はよく泣いて扱いにくい」と思い込んでるお母さんによく出会います。

 おいしいおっぱいは、さらっとしていて透明感があります。一方、そうでないおっぱいは白く濁っていて、どろっとしています。時々、おっぱいをなめて味を確かめてみてもよいかも知れませんね。余談ですが、夏にゴーヤを食べ続けたお母さんのおっぱいは苦くて冷たく、赤ちゃんはおっぱいを見せられるだけで、嫌がってふんぞり返って泣き叫んで怒っていました。赤ちゃんの味覚はとても敏感で、おいしいおっぱいが大好きです。

 和食中心が当たり前になると、お母さんの体調もよくなります。まずはご飯とお味噌汁で腹八分!を続けてみて下さい。  助産婦 若松寿美恵
**************
出来る範囲で実行してください。
旬の食材をいただきましょう。
心と体に優しい食事を家族みんなでいただきましょう。

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妊娠中からの絆つくり

2008年01月15日 | 出産・育児
このところ人間関係が希薄になり多くの問題が発生しています。これは親子関係も例外ではなく毎日のように尊属殺人が起きています。

20年前であれば自分の子どもが重大な犯罪を犯しそうになったり、非行に走る傾向が見られたら、親は、我が身を挺して説得したり諭しました。
現在では親は「自分には説得などできない」「相談するところがない」「自分には無理だ」などとはじめから解決することを避けている。

子育てもの最初から「自分の子がかわいいと思えない」「育て方がわからない」と訴える母親が後を絶たない。
ここ数十年で我が国は、核家族化や消費は美徳などという考えや金銭第一主義がはびこり、社会は大きく歪んでしまった。
同じように子育て力が低下してしまった。


霊長類は子を産み、その子を抱き、哺乳し、育てる。

我が国ではこの当たり前の子育てが年々できなくなっている。

その背景にあるのは「安全」という名のもとに医療に管理され、ベルトコンベアー式お産を強いられ、生まれれば児はそのまま新生児室に送られ、母親に抱かれないままに3時間おきに人工乳を与えられる。

太らせ眠らせることを目的に人工乳を与えられる。それが育児と教えられる。
帰りにはミルクメーカーのお土産付きである。

人口乳の授乳は「飼育的」であり、育児とはかけ離れている。

飼育は単に体の栄養を与え肥え太らすものであり、子育てとは体だけでなく心の栄養を愛情とともに与えるものである。
体の栄養は、第三者や他人でも与えらることが出来る。

赤ちゃんの心と体を育てる最良の栄養は、親から子への貢ぎ物である「生き血=母乳」である。


「疲れを癒す」の名のもとに、赤ちゃんと接触の少ないままに退院し、家に帰ってから我が子に対しての無知を感じる。

産院は、産ませるだけではなく退院後の子育てを視野に入れた教育をしなければならない、何故ならば「今の親」は子育ての力を、親から伝えられていないからです。
形ばかりの「母親教室」が2~3回行われるのがせきのやまである。
産婦人科医のお産への理解が深まることを祈らざるを得ない。

育児への不安と責任感に押しつぶされ、育児ノイローゼとなり子どもの将来に大きな影響を与える。

新生児期の母子の愛着を育む子育てが大切です。
この時期に、子の親に対する信頼の薄さは、その後の対人関係の希薄さに影響する。
様々な障害の種となる。

 本来の人間的な子育てを取り戻すには、妊娠中からの知識と心構えを得、母と父がともに心を一にして取り組んでいくしか方法はない。

お産も子育ても人任せにしてはならない。

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過干渉は子どもをだめにする

2008年01月14日 | 子育ての悩み
過干渉とは、子どもが望まないことを親がすることです。
いやがっていることや望んでもいないことを、親は子どものためと思って先回りしてしまうことです。

親がいいと思ってやっていることが、子どもにとって必ずしもそれがいいとは限りません。

過保護は過干渉に似ていますが、子どもにとって悪いことではありません。
子どもは自分の望んでいるいろいろなことを思いどおリにしてもらうと、乳幼児期には心が満ちたりて、どんどん自立していくものです。

いつまでもオッパイを欲しがったり、お母さんにいつもべったりくっついているといって悩む方がいます。
まわりの非難や間違った情報に踊らされることが原因です。

我が子の要求どおりにおっぱいをあげたり、甘えさせてあげてください。それはいつまでも続くことはありません。
心が満たされ時期がくると自立していきます。

過保護は自立の芽を育て、過干渉は自立の芽を摘むことになります。

干渉とは、子どもが自身やりたいことではなく、親のつごうでさせられたり、やりたいことを我慢させて、やらされることです。

子どもの自主性や主体性は、自らやりたいことをし、失敗や成功を繰り返す中で育ちます。
無理矢理やらせると、子どもがやりたいことよリも、やらねばならないことのほうに関心が強くなります。

過干渉の親は、それがまくいった場合、ほめたりや物品やお金を与え、時には過剰な褒美でつります。

幼児期からそのような行為をうけると、つけられる評価に過敏になります。
親や大人の評価に心が奪われ、褒められることをし、怒られるようなことを避ける人に育ちます。

過干渉をしていると気づいた親は、我が子に思っていることを語らせ、心からその言葉に耳を傾けてください。
批判をしないで聴いてください。
聴くことは、子どもの望みをかなえてあげることになります。
親に心を開きます。
低年齢であればあるほど話すようになります。

過干渉は自立の芽を摘み、自主性や主体性の低い子どもを育てます。
最初はだれでも上手く出来ません。失敗を繰り返して上手くなるのです。

失敗を恐れず時間がかかっても、子ども自身にやらせてください。

今を見ず、5年先、10年先、15年先を見て子育てをしてください。

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育児疲れでノイローゼ気味

2008年01月13日 | 育児不安
育児疲れでノイローゼ気味
Q
6ヶ月の男の子がいるのですが。最近、少しでも離れると、狂ったように泣いて追いかけてきます。

抱っこすれば泣き止むのですが、ご飯も作れません。ねくじもひどく、夜もなかなか眠れないようです。
どうすれば、ゆっくり寝かせてあげることができるでしょうか?

眠たいのに眠れない息子を見ていると、かわいそうで・・・。
また、私も少し育児ノイローゼ気味で、家事と子育てが両立できない自分に、とても腹が立ちます。主人は出張が多くあまり家にいないので(休みの日は、本当によく面倒を見てくれるのですが・・・)二人きりのときが多く、ついつい当たってしまいそうになります。

みなさんはどのようにして、家事と子育てを行っていますか?参考になるアドバイスがあれば、よろしくお願いします。

****************
ひげ爺
頑張ってるのにつらいですね。
お母さんの気持ちがイライラしていると赤ちゃんも不安でイライラしてきます。

お母さんの気持ちが赤ちゃんに反映するからです。寝かそう寝かそうと思っていらいらしてくると不思議に「赤ちゃんの目はパッチリ」開いています。お母さんの心をみすかすように。

気持ちを楽にして赤ちゃんと一緒に寝てしまうくらいでいいです。

抱かれては寝るけれども布団におろすと起きる。これはよくあります。
赤ちゃんはお布団ですか?ベビーベッドですか。
ベビーベッドの赤ちゃんはおろすと泣くことが多いです。
ベッドで一人で寝かされるのが不安なのですね。
それが怖くて眠れないと言うこともありますよ。

家事の時に泣かれると言うことですね。
これも同じように、離れるのが不安なのです。母子のコミュニケーションがしっかりできているからですよ。あなたはいい子育てをしてきたのです。

どうでしょうか。少し赤ちゃん重くなってきましたが、家事をするときのは「おんぶ」をしてあげてください。
そして、赤ちゃんにいっぱい話しかけてあげて用事をしてください。
うまくいくと思いますよ。

夜は赤ちゃんと二人で添い寝でねてください。必ず寝てくれますよ。
深く寝たら起きて、昼間の疲れを癒して自分の時間を持ってください。

子育てを楽しみましょうね。

頑張ろうと思わないでね。手抜きもありですよ。

**************
質問者
力強い言葉をありがとうございました。

なんだか気持ちの奥で誰かに言ってほしかった事を、言ってもらったような気がして、涙が止まりませんでした。

今まではベビーベットでした。早速今日から一緒のお布団で眠ってみようと思います。
****************
ひげ爺
これまでよくがんばりましたね。一人でたいへんだったね。
添い寝で赤ちゃんが落ち着いて寝てくれるといいですね。
 たまさんのいうように、赤ちゃんのいい匂いをかいて、心をリラックスさせてくださいね。
 一人で悩まないでね。
苦しいときは書き込みしてね。
まってます。
 子育て楽しんでください。
応援しています。
***********
だれしも、子育てでは悩みます。
悩むことはいいことです。

悩んだら自分だけで抱え込まずに、誰かに相談してくださいね。
きっといい答えやヒントが見つかります。

また聴いてもらえるだけでもこころが軽くなりますよ。

全てに完璧を求めないでください。
応援しています。


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小児科医の間違った授乳指導

2008年01月12日 | 親を傷つける小児科医・保健師
今回は、まちがった指導をする小児科医について書きます。

多くの小児科医が母乳に対する知識が貧困です。その影響で母乳哺育をしたいお母さんを苦しめています。
ある、病院の一ヶ月健診でのことです。

*****************
今、生後一ヶ月と5日の男の赤ちゃんです。母乳で育てたいとやってきましたが、一ヶ月検診で、体重増加が少ないと云われ、げっぷがうまく出てないので、お腹に空気がたまり、思ったよりオッパイを吸えてないとのこと。

婦人科で母乳の出をみてもらったが、しっかり出てるとのこと。母乳だけで大丈夫とのことでした。今は、時間がかかっても、げっぷをだすようにしていますが、この時期に一時間おきにおっぱいを欲しがり、右左、15分くらいづつ2往復飲むのは、平気なのでしょうか?思わず、ミルクをあげてしまいそうです。

便は一日5~6回してます。
母乳に固執しすぎでしょうか?よく、この時期から、授乳間隔が三時間とありすが・・・・泣いてもがまんして、間隔をあけたほうがいいのでしょうか?アドバイスお願いします。
***************

母乳にたいする勉強不足が、育児をしらないお母さんを苦しめていることを表している質問ですね。
医学部で母乳のことを教えることが少なく、栄養というと人工乳の指導を学ぶのが現実です。
従って、母乳哺育のことを全く知らず、「体重増加が少ない、ゲップが上手く出ないのでお腹に空気がたまりおっぱいが吸えない」だから人工乳を足しなさい。ということを母親を指導しています。
これは大きく間違っています。
体重増加には個人差があります。また産まれたときの体重や両親の体型などによっても違ってきます。従って体重増加が少ないから母乳が飲めていないというのは間違っています。
またゲップについても、母乳はゲップを出す必要はありません。
人工乳は哺乳瓶から飲みますので空気が入りますのでゲップが必要ですが母乳は必要ないのです。

授乳間隔が3時間というのは大きな間違いです。
母乳の赤ちゃんは、頻回授乳で1時間半から2時間で消化しますのでお腹がすきます。
3時間では空き過ぎです。
お腹がすきすぎてイライラして飲めないことがあります。
おっぱいは泣いてからあげるのではなく「赤ちゃんが出すサイン」を感じて授乳してください。


有名病院だから大学病院だから、総合病院だからなどなど、皆さん大病院安全神話は捨ててください。
小さな個人病んでも診療所でも素晴らしい医師がいます。
確かな目を持って命を託す医師を選んでください。

自分や家族の命を守るために、いい病院をさがしてくださいね。



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サイレントベビー・母親を拒否する赤ちゃん!!

2008年01月11日 | 抱き癖
赤ちゃんは抱かれるために生まれてくる。

昔は、抱かずに育てて、早く自立させるという考えや、抱き癖がつくから抱くなといったことが言われそれが実行されてきました。まちがった考えであり全く逆である。
早く自立させるためには、たくさん抱いて育てることが大切です。
抱きくせがつくほど強くていい子に育ちます。

一番重要なのは、産後一週間です。母と子に絆つくりに必要な母性を育み時です。さらには母乳の確保にとって特異的な鋭敏期とも言える大事な一週間であることを忘れて、自分の生活を満足するという人もいます。

最初の一週間」こそ育児体験を持たない、核家族化する今日の妊婦さんにとっては、育児実習のゴールデンタイムでもあるわけですが、この人生の始まりにおける一瞬の手抜き、うっかりした瞬時の息抜きが、一生の悔いになります。

赤ちゃんはこの時期に母親を刷り込みます。

安心感を与えて初期に自信を持たせる方が赤ちゃんは自立します。
抱くのは甘やかしではありません。


赤ちゃんはこの世に生まれて不安がいっぱいです。だから抱いてほしいと泣くのです。
どんなに泣いても誰も一向に抱いて助けてくれなければ、赤ちゃんは諦めて黙ってしまいます。
産院の母子別室の新生児室は赤ちゃんにとって地獄のような世界です。

そして、蛍光灯が不安を取り除く唯一の救いになってしまいます。蛍光灯を選んでかかわり合うだけの脳の働きになってしまいます。

抱かれることが少なく母親の愛情を得ることができない赤ちゃんは、母親の目を見ず、表情が乏しく反応が少ないと、サイレントベビーになります。
母親の目を見て笑うより蛍光灯を見て笑う。

このような状態の赤ちゃんを、治すのには2~3ヶ月抱いてあげることで急速に回復すると言われています。
たくさん笑顔で声をかけ肌を触れ合ってください。それが一番の薬です。

幼児期に抱かれることの少なかった子どもは、将来、対人恐怖・不登校・ひきこもり、いじめ・犯罪 反社会的 シンナー・麻薬・鬱病・パニック障害などになることが考えられます。

とかく親は、我がことを中心に考え、我が子の現在しか見えません。
将来を考えて現在の子育てをしてください。



コメント (1)
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他の子を叩くのは悪いこと?

2008年01月10日 | 子育ての悩み
男の子を育てている親が必ず悩むことに、他の子をたたいたり、外出先で走り回るなど親の静止ず悩んでいるお母さんは多いのではないでしょうか。
******************
1歳8ヵ月の息子がいます。
 最近、他の子と会うと近寄っていき叩くようになりました。止めさせて、叱り、その子やその子の親に謝るのですが、人によっては、すぐ離れて嫌な顔をする方もいます。
 支援センターに行くと、子どもはじっとしていなくて動き回り、他の子を叩くので、目が離せなく、叱って謝って時間が終わることもあり、家に帰るとイライラが爆発して子どもにあたることもあります。
 他の親からどう思われているのかも気になるし、他の親子も離れていくので寂しいです。
  スーパーなど外出先でも、走り回り、カートにも乗らず抱っこも嫌がり、疲れます。
 私のしつけ方が間違っているのでしょうか。
******************
お母さん大変ですね

現在1才8カ月~2歳ははある意味で「魔の時期」です。
逆に考えれば、喧嘩ができると言うことは健やかに成長している証です。
喜ぶべきことですね。

 今まで、お母さんの抱っこや膝の上で満足していた子が、それに満足できなくなり、お母さん以外の周囲の目に入るる物はなんでもめずらしく、興味をもち、落ち着きなく動き回ることは、この年齢になると当たり前のことです。

素晴らしい成長の証です。

 ぼくはこんなに動けるよ、いろんなものに興味があるの。

興味がなくなればぽいっとそのモノを捨てて、他に移動しまた新しい対象を見つけ遊ぶ、
ことを繰り返し、一緒に喜んで欲しいと思っているのではないでしょうか。

 お母さんは、他の子を傷つけないか、物を壊さないかとハラハラドキドキしているのではないでしょうか。
時にはイライラして子どもに八つ当たりをすることもあるのではないでしょうか。

この年齢の子どもは、他の子とのけんかは、当たり前ではないでしょうか、自分本位の行動から、ある意味では当然の行動です。


でも、子どもをおおらかに受け入れてくれる親は少ないですね。
兄弟姉妹等が少なくまた、子ども同士で遊ぶことが少なくなっているので、親が喧嘩の仕方を知らない。

いつも他人の目を気にしなければならないようにならざるをえない状況がありますね。

我が子を常にいい子にさせていなければいけない場所として「子育て支援センターやつどいの広場」がありますが、そこでは子どもは自由に遊べないのが実情ですね。
我が子を自由に遊ばせていると、了見の狭い親から非難を受け二度と行けなくなります。
無気力な子どもを育てるよりも社会性を持ったヒトに成長すことが出来るように育てる必要があります。

僕の広場は、喧嘩もあり相手のおもちゃを取り上げることもあり、何でもありです。
取っ組み合いの喧嘩もけがをしないように目配りしながらさせています。

親が止めに入ろうとするとそれを止めさせます。喧嘩をすることはある意味では素晴らしいことです。

叩く側の子は、喧嘩からある力の加減や叩くのはよくない、これくらいなら大丈夫ということを学んでいます。
逆に、叩かれる子はこのくらいなら泣かないという強さを学んでいます。

もし、他の子を叩かずに遊べたら、頬ずりするくらいに思いっきりほめて上げて下さい。

ただ、誰彼なしに叩きっぱなしなのであれば一度、発達を専門にされる小児科や小児神経科を相談されてもよいかもしれません。


お母さんが子どもをしかりつけたり、イライラして子どもにあたるということは、子どもにとって「イライラしてお母さんのように当たり散らしてもいいんだ」ということを逆に教えてしまっているのだということにも注意する必要があります。

 我が子ににイライラするのと同じくらいのエネルギーで、我が子の興味のあることに喜んであげたり、感動してあげたりすることも必要です。

その場でおちついて遊べているときには、「褒めてあげてください」親も一緒になって遊んでください。

ある意味では、男の子の成長への通過点です。誰しも経験することです。
ゆったりとした気持ちで見てあげてください。

子どもの喧嘩は「学習」です。

 どうしてもお母さんが疲れて、気持ちが落ち着かないと感じておられるのなら、ご家族やお友達など誰かに相談してください。



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