日本髄一の奇勝として名高い「東尋坊」。海食によって海岸の岩肌が削られゴツゴツとした断崖絶壁(輝石安山岩の柱状摂理)が一キロに亘って続く。こうして間違に見る断崖は迫力満点で思わず足がすくむ。この美しい景勝も火山活動、日本海の荒波による浸食と永い歳月をかけて刻み込まれたいわば自然が作り出したダイナミックで雄大な絶壁奇岩の芸術品だが、一方大自然に対する脅威、凄さ、畏怖を感ぜずにはいられない。(1203)
鹿児島から一時間のフライト、奄美大島の東沖洋上に浮かぶ隆起珊瑚礁の島「喜界島」に降り起つ。空港の近くに喜界島No1のビーチで夕日の景勝地として知られる「スギラビーチ」はある。海浜公園前に広がる海の碧は限りなく美しく、白砂がきらきらと輝く。海岸沿いに天然の入り江を利用して造られたビーチだがサンゴのリーフに囲まれ波は穏やか&静かで干満に関係なく泳ぎを楽しめる。やがて日が沈むころ空は赤く染まり夕日の世界が創造されていく。喜界島初日の旅の幕が静かに下りていく。(1308)