高座郡寒川町に「相模国一之宮」として崇敬を集めている明神大社で、全国唯一の八方除守護神として知られている「寒川神社」は鎮座している。雄略天皇(456〜479)の御代に奉幣、神亀4年(727)に社殿建立の記録から1600年の社歴を有している。御祭神は寒川比古命と寒川比女命の二柱である。古くは鎌倉幕府朝廷をはじめ、後北条氏、源頼朝、武田信玄、徳川家代々さらには民間と幅広い信仰を受け続けている。現在は八方除の限りない御神徳をと全国各地から崇敬者が集まる。正月三が日で40万人、年間200万人が参拝する人気のある神社である。石鳥居の前に架けられた「神池橋」、「太鼓橋」を渡ると石畳の長い参道が続く。両側には皇室関係の植樹記念板が目を惹く。手水舎の右手に重層造りの「神門」(平成5年竣工)がある。その右奥に「社務所」、納札殿、客殿がある。「神門」を抜けると正面には大社としての重厚感、風格漂う総檜造りの「本殿」(平成9年大改築)がある。本殿には「東西翼殿」が繋がる構造となっている。また両側には神門と本殿を「東西回廊」で繋げている。古代より鎮座する古社、相模国唯一の延喜式内社=明神大社に相応しい格式の高さが窺える神域である。(2411)
高座郡寒川町に「相模国一之宮」として崇敬を集めている明神大社で、全国唯一の八方除守護神として知られている「寒川神社」は鎮座している。雄略天皇(456〜479)の御代に奉幣、神亀4年(727)に社殿建立の記録などから1600年の歴史を有している。古くは鎌倉幕府朝廷をはじめ、後北条氏、源頼朝、武田信玄、徳川家代々さらには民間と幅広い信仰を受け続けている神社である。当社では11月8日(金)~23日(土)まで「菊花展」が開催されている。「本殿」の両側に造られている「回廊」が展示場となっていて数百枚の花弁が中央に向けて盛り上がる「厚物」や放射状にそろって咲く「スプレー菊」など多彩な菊200点以上が展示されている。また10日(日)~23日(土)は、同社に関係のある祭典や社頭風景など120点を展示する「写真展」も同時開催される。(2411)