港区芝公園に徳川将軍家歴代の尊牌を護る、念仏道場の名刹、浄土宗寺院「妙定院」はある。創建は宝暦13年(1763)。徳川第9代将軍家重公の大導師を勤めた増上寺定月上人が家重公菩提のため開創。「増上寺の別院」として位置づけられ浄土宗の准檀林の寺格を持った「念仏道場・学問研究」の名刹として知られている。本尊は安阿弥の作と伝えられる「裳かけ阿弥陀如来像」。東京の中心地にあり近くに東京タワー、高層ビル、高速道路と喧騒さの中、隣の芝公園内の樹木に囲まれ、境内も保護樹木で覆われた庭園を持ち都心の安らぎの地となっている。「山門」と「本堂」を有する佇まいである。法然上人像を祀っていることから「円光大師東都25霊場」の第1番、「江戸南方48所地蔵尊参」第27番となっている。(1603)








