東京都町田市野津田町の暖沢地域にある町田市立の都市公園で「新東京百景」、「日本の歴史公園100選」に選定、「東京都指定名勝」に指定されている「薬師池公園」はある。1976年(昭和51)開園、面積は141,654㎡。公園の中心部に当園の由来の「薬師池」がある。当園には江戸時代の「旧永井家住宅」と「旧荻野家住宅」2棟の古民家が移築されている。まず国の重要文化財に指定されている「旧永井家住宅」は多摩丘陵で代々農家を営んでいた家屋で建築年代は17世紀末(推定)頃と推定。都内では最古に属し「寄棟造」、「茅葺」で正面に土庇、土間側面に突出部を設け屋根を葺いている。屋内平面は「広間型三間取り」で下手を土間とし、床上にはヒロマ(広間)、デイ(板敷)、ヘヤ(部屋)が配されている。構造の観点から神奈川県の古民家としてまたその分布を知るうえで重要な遺例のようである。いにしえの暮らしぶり、生活の匂いが感じるられる建物(住宅)であった。(1603)














