旧小川家住宅の隣に「旧北島家住宅」がある。大和市指定重要有形文化財で江戸時代末期(19世紀後半)に建てられた代表的な養蚕民家(住宅)である。建築様式は入母屋造りで茅葺。建坪は小川家より少し大きく41坪である。妻側の軒を高く切り上げてあり、屋内は手前の板の間はイロリのある方が「ザシキ」、座りナガシのある方が「オカッテ」、 畳敷きの2部屋は左側は「オク」、右側が「ナンド」と呼ばれる4室からなる。北島家では建築技術の発達により「大黒柱」と「差鴨居」が可能となり柱の立つ間隔が広く取れるようになった。また屋根裏は養蚕業に対応して二層に設計され、妻側には風通しや採光のための窓がつけられている。2つの市文化財保存、管理の労苦多く、特に今日、茅の入手が難しくなかなか葺けないとのことである。(管理人談)。(1603)










